メールマガジン バックナンバー

3179号 2022年11月4日

わが論文執筆力のショボさから学んだこと

(本日のお話 1654字/読了時間2分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日より宮崎に来ております。

宮崎の祖父母の家に、
サテライトオフィスを設けており
(机と椅子とデュアルモニター、
通信環境を整えて、仕事専用部屋を作っただけですが)

久しぶりの祖父母との面会もあわせて
宮崎に来たのでした。

場所を変えて働くだけでも
気分が大きく変わりますね。

なんだか街から
マンゴーの匂いがする気がします。



さて、本日のお話です。

大学院の同期生による
「論文のフィードバック会」が
この週末に企画されています。

そのために自分も論文を書き、
同期の記述された論文も拝読していました。

シンプルなことですが
こういった”行動と振り返り”こそ
最も大きな学びになるな、、、

と改めて感じております。

今日はこのお話について
皆様にご共有させていただければと思います。

それではまいりましょう!

タイトルは

【 わが論文執筆力のショボさから学んだこと 】

それでは、どうぞ。

■少し前に、大学院の授業で

「アカデミック・ライティング」

なるものを学びました。

アカデミック・ライティングとは、
《論理性と客観性》がある文章のことです。

■まずこの文脈における「論理性」とは

”誰が読んでも同じ結論に達することができる文章である”
を意味します。

そのために

・主語があるか
・述語があるか
・一文が長すぎないか
・主語と述語は対応しているか
・主語と述語の間が長すぎて混乱させていないか

などいくつかのチェックポイントがあります。

次に「客観性」とは

”客観的な事実によって書かれた文章である”

ことを意味します。

チェックポイントは

・ある出来事の”概要や経緯”が記述されているか
・ある事柄について”事実”が記述されているか

であり、
感じたこと、思ったことなどを書くのはNGです。

(このメルマガは
アカデミック・ライティングの観点だとアウトです苦笑)

■そして上記の

論理性と客観性が担保され
論文が記述されてこそ、
”信頼性のある論文”になる、とのこと。

今、私(紀藤)が直面している
一つのチャレンジとなります。

■そして実際に、
私も論文を書き始めてみるのですが、

「己の論文執筆力のショボさを感じる」

この頃です(汗)

正直、メルマガ毎日書いてるし
文章を書くだけであれば、さほど
困ることはないのかな、、、

などと思っていました。

しかし、それは
「論文の執筆を甘く見ていた」と痛感しています。

自分では客観的に書いているつもりでも
気づけば、主観で書かれている。

主語が書かれていなかったり
述語が曖昧であり、不明瞭な文章である。

あるいは一文が長すぎたりする。

具体的事実に乏しい。

、、、悲しくなるので
このあたりでやめておきます。

■ただこうした難しさは

「やってみて初めて体験できる」こともまた、
経験しています。
”自分が汗を書いて行動した”
という事実があるからこそ、

相手の文章からハッとさせられて、
自分の未熟な点を直視することに
つながっていくのだろうと思います。

■「経験学習」(Kolb,1988)という

有名な、経験を通じて学ぶサイクルを示した
学習理論があります。

・経験(具体的に経験する)

・省察(振り返る・気づく)

・概念化(教訓を得る)

・実践(学んだことを次に活かす)

こうした一連のサイクルで人は学ぶ、

といいます。

■そして今回の「論文執筆」も
まさに”経験学習”だなあ、と私は感じました。

自分で書いて、
皆の論文を見て感じただけですが、

・経験(論文を書いてみる)

・省察(出来てないところに気づく。客観的事実の不足、記述方法が主観的である、など)

・概念化(教訓:事実を書く、シンプルに短く書く、伝えたい話の構造を整理する事が大事)

と思いましたし、それを

・実践(改良する)

ことで必ず以前よりも改善はされることは
間違いがないはずなのです。

■最初から完璧であることを期待すると
心が折れます。

良くも悪くも自分の能力を認めつつ、

その場でわからなくても、
ちょっとずつでも良くなると
信じて積み重ねていくこと。

曰く、学習目標指向性が高い人
(=成長しようとする人)とは、

「知識獲得について
すぐに結果が現れることを求めない」

特徴を持つそうです。

ゆえに自分も長い目で
(とはいっても時間に限りはありますが)
「経験学習」を回していきたい、などとと思いました。

■そして、こうした
アカデミック・ライティングに取り組む過程で

・論理性を持って伝えるコツ
・客観的事実を伝えるコツ
・事実を元に所感を混ぜて伝えるコツ

など現実に役立つ能力も鍛えられるようになる(はず)

そんなことを感じた次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

変わっていくこと、それが学ぶということ、知るということです。
自分が変わっていなかったら、何も学んでいないと思えばいい。

養老孟司

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