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3248号 2023年1月13日

「頑張らなければならない」という幻想

(本日のお話 1753字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は愛知への出張。
エグゼクティブコーチングの実施。
その他オンラインミーティングなど。

ちなみに名古屋駅で『テレキューブ』という
電話ボックスみたいなサービスを利用したのですが、

出張先でもスマフォで場所が検索、
予約もできてオンラインミーティングがより簡単に
できるようになりました。

本当に、便利になったものです。



さて、本日のお話です。

今日は「目標に疲れる」というテーマで、
思うところをお伝えできればと思います。

(個人的な心情の吐露が多分に含まれますが、
時間がある方はよろしければお付き合いいただければと思います)

それではまいりましょう!

タイトルは

【「頑張らなければならない」という幻想】

それでは、どうぞ。

■「燃え尽きる」という表現がありますね。

”何かを頑張ったあと”には、

しゅるしゅると、
種火が小さくなってしまう感覚を、
感じることがあります。

私も、そんな燃え尽きている一人です。
漫画にするなら、白黒になっている最中です(苦笑)

独り言ですが、

特に2022年は大学院も忙しかったし、
仕事の売上もかつての中で
一番大きい中でもありました。

そして、修士論文提出までは
気持ちが張り詰めていたところもあり、

終わった瞬間に、
本当に火種がフッと小さくなる、

そんな感覚を全身で受けて、
自分自身も戸惑っている今日この頃。

■とはいえ、こういうことは、
まあ、あるものです。

(皆さんはどうかはわかりませんが
私には、ございます)

これは不思議なもので、

十分に休めば
気持ちが復活するかというと
意外とそうでもないのです。

私の場合は、

”次の目標を入れることで
再度スイッチが入る”

という傾向があると感じており、

ゆえに、今回も修論提出後の
燃え尽きを予測して、

「キャリアコンサルタントの
資格試験を受ける」

をとりあえずの目標設定としました。

■しかし、

蓋を開けてみると
なんか違うのです。

修士論文提出後の
「燃え尽き感」が残り、
どうにもスイッチが入らない。

1週間くらい、
何もせずぼんやりとしていたい、、、

そんな気持ちの今日この頃、
というのが正直なところです。

■さて、

こういった心境になるときは
基本、自分の内面が混沌としているのですが、

そうしたときに、
自分のバランスを保つために

違った自分が、こんな風に
声を掛けることがあるのです。

それが

「目標達成とか、
幻想にしかすぎない」

、、、という内面の一人ごとです。

■もちろん、

目標は持っていたほうが良い
と思います。

実際、私も
毎週、毎月掲げています。

でも、それはあくまでも手段であり、
目的ではないもの。

目指したい状態に近づくための
ツールにしか過ぎません。

■ちなみに、そう思ったのが

『目標設定理論』

という論文を調べていた時でした。

「目標設定理論」とは、
1960年代にロックとゲイリーという
心理学者が提唱したモチベーション(動機づけ)理論の一つです。

曰く、

1,課題遂行のためには目標設定が必須である

2,困難かつ、具体的で明瞭な目標を掲げているほうが
パフォーマンスを発揮する可能性が高い

3,自発的に目標設定に参加したほうが、
他者から目標を与えられるよりも
パフォーマンスを発揮する可能性が高い

4,目標にコミットしていると、
動機づけとして有効になる

という話。

つまり、

目標を持つと、
モチベーションも高くなるし、
パフォーマンスも高くなる、

ということです。

■ただ、これは

”1960年代から”の話。

あまり詳しくないですが、
素人的な考えでは

資本主義が前面に出て、
成長と豊かさを希求する流れの中で
生まれてきた理論とも感じます。

もちろん、

上記の目標設定の話は
感覚的にもとても納得するので
否定するものではありませんが、

一方

「資本主義において
成果を達成することに役立てるための
前提条件が”目標設定”である」

とも思えるのです。

そして、

それに縛られ、
疲弊してしまう自分を見た時に、

”おお、今自分は

「頑張らないといけない幻想」に、

染まっているな”

とも思ったりするのです。

「人生の幸福度」を
仮に一つのゴールとした時に、

この洗脳状況(とあえて言いますが)
俯瞰してみることができなければ、

変に追い詰めすぎてしまうことも
ありうるのではないか、、、

そんなことを、
一息ついた今、ふと思ったのでした。

■繰り返しますが、

目標設定がダメというのでは
ありません。

むしろ、個人的に
目標はとても役立つものと思います。

目標設定も、
ありたい自分に近づくための
起爆剤、動機づけに使えるものです。

、、、ただ、もし

”目標に縛られ、疲弊して、
やる気の種火がなくなっている”

感じがしたならば、

一旦それを手放して、
ゆるりとウロウロしてみる時間も、
やっぱり必要なのではなかろうか、

そんなことを、
ここ修論提出後の、
燃え尽き気味な自分を見つめつつ、

感じている、というお話でした。

■ということで、

何事も、自分にとっての
ベストバランスを考えるのが
大事だな、と思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

君は二つの手と、一つの口とを持っている。
その意味をよく考えてみよ。
二つは労働のために、他の一つは事のためにあるのだ。

リュッケルト

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