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3468号 2023年8月22日

チームビルディングにもおすすめ!「マインドフル・フォト」 ー幸福感を高め、関係性を向上させるワークのご紹介ー

(本日のお話 2423字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日、外部人事パートナーとして
関わらせて頂いている企業の人事の皆様へ、
終日コーチング&コンサルティング。

読書勉強会、
システムコーチングのキックオフ、
ご相談の壁打ちなど盛りだくさんでした。

色々プロジェクトが走ってきて、
面白くなってまいりました。

引き続きお役に立てるよう、頑張ります!



さて、本日のお話です。

今読んでいる本で

『ポジティブ心理学を味わう エンゲージメントを高める25のアクティビティ』
(J・J・フロウ、A・C・パークス編)


という書籍があります。

この中で、

”幸福感を高め、
人間関係の向上に役立つワーク”

が紹介されており、その内容が、
手軽さと効果のバランスがよく
実践的な内容と感じました。

今日はそのワーク内容について
簡単にまとめてみましたので、
皆様にご紹介させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【チームビルディングにおすすめ!「マインドフル・フォト」
ー幸福感を高め、関係性を向上させるワークのご紹介ー】

それでは、どうぞ。

■今から1年ほど前、

大学院の授業で

”オリジナルの組織開発のワークを作り、
体験する”

というものがありました。

そのワークの内容は

”スマフォで自分のこだわりを
撮影して、皆に紹介する”

というものでしたが、
その体験を通じて新鮮な驚きを感じたことを
今も覚えています。

例えば

・他の人の撮影した写真を見て、
「この人は日常の中でこういうものに注目しているんだ」
という驚きや好奇心

・「自分が生活の中で大事にしているもの」を紹介し、
それを聞いてもらった嬉しさを感じる、

などなど

短い時間でしたがその場が
とても暖かい空気になったことを記憶しています。

(ちなみにどうでもいいですが、
私は、栽培中の「トマト」の苗を撮影した気がします、、、苦笑)

■シンプルですが、
写真を通じたワークで、

「それぞれが大事にしている事柄、
価値観、こだわりなどを共有する」

というのは、
お互いをより深く知り合う上で
役に立つんだなあ、、、

そんなことを思ったのでした。

■さて、そんな前置きの上で、

先日ご紹介の書籍の中では

『マインドフル・フォト』

というワークが紹介されていました。

そして、その内容が、
まさに、上記で私が体験したワークにとても似ており、

ああ、このワークは
やっぱりこうした方法として

開発されたものがあるんだ、、、!
と新鮮な驚きを感じていたのでした。

(一致したのはたまたまだと思われますが)

そして、そのワークは

準備もさほどいらず、やりやすく、
効果も感じやすく、

かつポジティブ心理学のワークとして
明文化されており、汎用性もある

と感じましたので、以下、
その内容をまとめてみたいと思います。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【「マインドフル・フォト」のワークの進め方
ー幸福感を高め、関係性を向上させるワークー】

◯ ワークの概要:
・このワークは、幸福感を高めるための実践的研究を、実際に行うものです。

・参加者が、生活の中で意味があり
ポジティブなものを見出して確認するために写真を撮ります。
その行為を通じて、幸福感を高めるものの自己確認ができます。

・また、その後のクラスの話し合いを通じて、
感謝、喜び、幸福感を話題として話し合い、
お互いを理解し合うことができ、人間関係にポジティブな影響があります。

◯ 準備物:
・デジタルカメラ、またはカメラ付き携帯。

◯ ワーク内容:

*ステップ1:説明文の資料配布

・参加者には事前に以下、説明文を配布してください。

(説明文)
”このワークでは、自分の日常生活の写真を撮ってもらいます。
写真を撮りながら、「生活の中にある自分に幸福感や喜びをもたらすもの」について考えてください。
どんなものによって、日常生活の中でポジティブな気持ちを感じますか?
それはお気に入りのきれいな風景かもしれませんし、親友かもしれませんし、お気に入りの本かもしれません。
今日はそんな写真を、5枚以上撮影してください。
ワークのポイントは、まじめに行うこと、急がないことです。”

※ワークの目的について「  」の中の内容は、参加者のニーズに合わせて変更可能です。
(たとえば「人生の中でのこだわりや価値観を表すもの」を撮影してください、等)

*ステップ2:話し合い

・クラスでは、このワークの経験をもとに、
参加者同士で写真とその背景について話し合います。

(例:写真を見せ合いながら、撮りながら考えたこと、感じたことを説明し合う)
・お互いの写真や説明を受けた印象について相互フィードバックをし合う など)

◯ ワークで期待できる効果:

・自分の大切にしているものを振り返ることで、自己確認を促進します。
学業や仕事の成果を向上させたり、ストレスを軽減する効果が研究で示されています
(Cohen, Graciara 2006; Creswell ea al., 2005)。

・ディスカッションを通じて、
自分の幸福感を高めるための新しい視点や考え方を学ぶことができます。

・他者からのフィードバックを通じて、
自分の写真や考えに新しい視点を得ることができます。

・相互の理解が深まることで、
クラス全体の雰囲気がよりポジティブになる効果が期待できます。

◯ ワークの効果についての検証方法:

・ワーク実施前後の「感謝」「ポジティブ感情」「幸福感」などの
データを収集・比較することで、このワークの有効性を評価することができます。

※参考:J・J・フロウ、A・C・パークス(2017)『ポジティブ心理学を味わう』
第20章 幸福感の促進 P172~177を参考に著者より作成

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

■Facebookやインスタグラムなどで
写真を投稿することがあっても、

それは必ずしも、

”自分の中のこだわり、
大事にしていること”

をアップしているわけでもないかもしれません。
(そもそも、見る専門の人が多いですし)

そんな中で、

手軽さ、楽しさ、相互理解

などの総合バランスで
かなりとっつきやすいワークだな、

と体験としても、また改めて
その内容を読んでみても思ったので、
皆様にご紹介させていただいた次第です。

目的によりますが、

研修などのアイスブレイクで
やってみてもいいかな、、、

などとも思いました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

人は自分自身については暗闇の中にいるのも同然です。
自分を知るには、他人の力が必要なのです。

カール・グスタフ・ユング
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