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660号 2015年11月17日

成果を上げ続ける力は、「二毛作」から学んだ

(今日のお話 1289文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は、ある製薬メーカーの中堅社員の方を対象に、
「7つの習慣 振り返り研修」。

皆様、非常に熱心に取り組んでいただいていて、
私も良い刺激を頂きました。
(ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
「継続は力なり」です。陰ながら応援しております。)

また、研修の合間には1件のアポイント。
面白いお話になりそうでこれからが楽しみです。

さて、最近良い話が続きそうな雰囲気で
少しだけ嬉しい気分であると共に、

「調子に乗ってはいかんな」

と自戒する今日この頃。

そんな時にふと、
昔お世話になった社長に言われた

「営業が常に心がけておくべきスタンス」

の話を思い出しました。

今日はそのお話から、

”順境の時だからこそ気を付ける心構え”

について、思うところを共有したいと思います。


■前職でお世話になった
ある社長が教えてくれた話。

”普通の営業と出来る営業の違い”

について、こんなお話を聞かせてくれました。

「営業って、調子がいいと慢心して、
 しばらくすると、結果が落ちてくるんだよ。

 そして、慌てて焦って頑張って、
 少しすると、また結果が出てくる。

 そうやって多くの営業は、
 浮き沈みを繰り返すんだよ。

 でも、本当に出来る奴は、慢心しないよね。

 売れてる時、調子が良い時ほど、頑張るんだよ。

 だから波に浮き沈みが少ない。」
と。


■まだ営業のキャリアが浅かった当時の私は、
その時はよくわかりませんでしたが、
今は物凄く良くわかります。

まさしくその通りだな、
と思うのです。

つい調子が良いと、
それがずっと続くような気がしてしまうこと、
時にあるのではないでしょうか。

これは営業に限らず、
他の仕事でもそうなのでしょう。

なんだか上手くいっている時は、
それが普通に感じて、

「これくらい普通だよ」

と己を過信してしまったりする。

でも、それは一時的な波が来ているだけで、
ちょっと歯車が変われば、
下降線をたどるような不安定なもの。


■だからこそ、もし

「長期・継続的に成果を出し続ける」

あるいは、

「調子がいい、でなく、平均値を上げる」

という事を真に求めるのであれば、
先にある社長が述べたように、

『調子が良い時、順境である時こそ、種をまき続ける』

という姿勢こそが大切ではないか、

そのように思うのです。

良い時があれば、悪い時もある。

でも、良い時でも悪い時でも、
常に未来に向けて、
何かしらの種をまき続けた人は、
その分、花が咲き、実がなる可能性も高まる、

そのように思うのです。


■ちなみに、農業には

「二毛作」

という農法がありますね。

1つの畑に2つの作物を、
連続で育てるという、あれです。

一つの例えではありますが、
成果を得続けようとする行為とは、

まるで二毛作のごとく、
収穫をし終わった瞬間、次の作物を育て始める。

と同時に、他の畑でも種をまき、
段々畑をたくさん用意しておく。

そして、

『「二毛作」を連鎖的に続けるかのごとく、
 種をまいてまいてまいてまき続ける』

そんなイメージが、

安定して高い成果を求める優秀な人材が、
大事にしている重要なスタンスではないだろうか。

そう思う次第です。

思い付いたので、補足までに。
(ただし、二毛作は土地が痩せるので、
たまには休ませることもポイントです)


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 一方はこれで十分だと考えるが、
もう一方はまで足りないかも知れないと考える。

そうしたいわば紙一枚の差が、
大きな成果の違いを生む。

松下幸之助

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