今週の一冊 『ハーバード流交渉術』
(本日のお話 1935文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は朝イチから「山北」という、
一部のランナーにとっては有名な
”約1000メートルの山(往復26キロ)”を、
会社の人や友人と駈け抜けてきました。
頂上の富士山がものすごく綺麗で、
素晴らしい時間でした。
その後、夕方からは
今後の仕事の打ち合わせなど。
身体が筋肉痛で悲鳴をあげておりますが、
この痛みの先に、さらなる走力のアップがあります。
すべては、「破壊」と「創造」。
負荷があるからこそ、
人は成長できるのです。
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日はオススメの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。
今週の一冊は、
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『ハーバード流交渉術』
(著:ロジャー フィッシャー)
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です。
■「交渉」というと、
皆様は、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
お客様との値段の「交渉」。
会社との契約条件の「交渉」。
量販店で値下げをするときの値段「交渉」。
、、、
色々なものがありますね。
ただ、おそらく多くの人にとって、
「交渉」というとなんとなく、
”できれば避けたい、ネガティブなもの”
という印象があるのかもしれません。
、、、というのも実際、今回ご紹介している
『ハーバード流交渉術』のあとがきでも、
”アメリカ人にとって「交渉」は、”生活を豊かにする資産”であるが、
日本人においては、”避けるべき面倒事”を意味している”
などと表現されています。
きっと、空気を読んで決めたい日本人にとって、
意見を主張し合うイメージがある「交渉」とは、
避けたいテーマの、ひとつなのかもしれません。
■しかしながら、です。
人生を歩んでいく際に、
「大きなターニングポイント」というのは、
必ず訪れるものです。
それは、仕事上での「大きな契約」かもしれませんし、
自分の「人生における大きな決断」かもしれません。
そんな時、「交渉」が必要になり、
かつ、
”自分と相手で利害が違う状況”
であったとしたら。
”自分が譲れない、でも相手も譲れない”
という状況に陥ったしたら。
誰かが、面倒を見てくれればよいですが、
その時、矢面に立つのは「自分」になるわけです。
そして、その際に、
「どうすれば、自分にとって満足行く結果を導き、
かつ、相手にとっても満足行く結果を導きだせるのか」
という「技術」は、
必ず必要になる必須のスキルではないか、
と思うのです。
■「交渉」というものは、決して、
”自分だけ勝ち、相手を負かす”
という類いのものではありません。
相手が強いからといって、
安易に自分が妥協して、そして、
自分が後悔するのも、いけない。
逆に、自分が有利だからといって、
相手との長期的な関係を、いずれ壊すような
相手を騙くらかすような行為も、やっぱりいけない。
双方にとって、最適な解決策を、
「交渉術」というツールでいかにして導くのかが、
”真の交渉”なのです。
そんな「交渉術」を、
ハーバード大学ロースクール教授の
ロジャー・フィッシャー教授がまとめた本が、
この
『ハーバード流交渉術』
という本なのです。
”理論のための理論”ではなく、
具体的な方法がたくさんあるのが素晴らしい。
・1981年 イラン人人質奪回作戦
・中東和平交渉
・外交交渉の大舞台にて
・ビジネスマンの契約
・弁護士の裁判
などで、実際に使われている手法であり、
実際に、ハーバード大学の学生の修得コースになっている、
とのこと。
1989年に出版された本ですが、
その内容は、今も色褪せることなく、
たくさんの気づきがある内容です。
■例えば、一部その内容をご紹介すると、
・自分の立場に固執すると、合意は遠のく
(自分のメンツを守ろうとしない)
・相手の中に”敵意”を芽生えさせるな
・当事者の数は、多くしてはならない
・”人”と”問題”を分離せよ
・お互いの”ものの見方”について話し合え
などなど。
読んでいて、
「たしかにそうだよなあ」
「なるほどなあ」
と気付かされるトピックが、
豊富にまとめられています。
書かれているいくつかを心がけるだけでも、
”「交渉」という技術”
に対しての基礎的な考え方、能力を
磨くことができるのではないか、
と思います。
■「交渉」は大切なスキルです。
しかし、残念ながら、我々日本人は、
そのような「交渉」のトレーニングを受ける機会は、
基本的に、ありません。
だからこそ、一つの基本的な、
社会人スキルの「交渉」を学ぶ方法として、
この一冊を読んでみることは、
大変価値があることではないだろうか、
その様に思う次第です。
”交渉の鉄板のフレーム”として、
オススメの一冊でございます。
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<今週の一冊>
『ハーバード流交渉術』
(著:ロジャー フィッシャー)
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