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632号 2015年10月4日

できたことは、できなくなる

(今日のお話 1642文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

先日は久しぶりに1件のアポイント。
予定が入っていないと、
何だかそわそわしてしまいますが、
きっと職業病ですね。

とはいえ、ご無沙汰していた皆様への電話、
先々の企画などに注力出来て、
結果的によかったなと思ってみたり。
(そして、今日の今日で急遽ご来社頂きました、
 Tさんありがとうございました。
 来年は、益々頑張りましょう!)

さて、それでは早速、
本日の気付きについて。

私の大好きなテニスネタから、
「できたことは、できなくなる」
というテーマで、
”学びのルール”について考えたいと思います。

ではどうぞ。

■非常に私事の話になりますが、
最近、テニスにおける、
私のテーマは「サービス」でした。

テニスの中でサービスは、
唯一自分で完結するショットです。

つまり、

”決められた整ったフォームで、
決められた整った手順で打つこと”

ができれば、基本的には、
ナイスサーブとなる。

そしてナイスサーブがたくさん入れば、
試合にも勝てる確率がグンと高まる。

と、いうわけで2か月ほど前から、
そんな「サービス」を重視し、
コーチのサービスのフォームを真似して、
自身のサービス改善に取り組んでいました。

スマートフォンで、
コーチのフォームを撮影して、
それを日々見返す徹底っぷり。


■その甲斐あってか、

「サービス、すごくうまくなったね」
「全然、見違えるようだよ。」
「早くて、深くなったね」

なんて、嬉しい言葉と共に、
褒められるようになったのです。
(とはいっても、大したレベルではありませんが…)

しかし、です。

どこか調子に乗っていたのかもしれません。

またここ2週間ほど、
あんなに上手くいっていたサービスが、
全然上手く打てなくなってしまい、

「なんでだろう、あんなにいい感じでできていたのに…。」
「コーチのフォームをイメージして打っているのに、
 なぜ上手くいかないのだ。」
・・・

悩む日々が続きました。


■その時、はたと、あることに気が付きました。

それは、

「最近、コーチのサーブの動画を見ていなかった」
ということ。

もしかすると、
「一旦できるようになった」ということに
胡坐をかいていたのかもしれません。

コーチのサービスの動画(教本・お手本)を見ず、
自分の感覚に頼っていた結果

構えの立ち位置、手首の確度、トスアップの場所

などが、微妙にずれてきており、
上手く打てていた時のサービスのフォームと、
変わってしまっていた。

そして、そのことに、
「何かおかしい」と感覚では思いながら、
気付いていなかったわけです。

そして思いました。

「やっぱり、基礎・基本というのは、
 教科書(コーチの動画など)を見て、
 何度も繰り返さないといけないのだな」
と。


■そして、この話の中に、
「学ぶことのルール」があるように思うのです。

先ず一つ目は、
学び、成長する過程においては、

1、【一度できたことでも、できなくなる】

ことがあるということ。

そして、完璧に出来るようになるためには、

2、【基本となる状態を”鮮明に”思い出すこと
   そして何度も何度も反復する】

というステップが必要であるということ。

当たり前のことですが、
こんなことを強く痛感したのです。


■そして、これはテニスだけでは
ないようにも思います。

研修や本、その他諸々で学んだ、

・時間管理術
・営業におけるプレゼン方法
・効果的な話の聞き方・傾聴
・高いレベルでの業績管理方法

なども、きっとそう。

師範・先生・講師と言われる人から学んで、

「一度できた」

からといって、
永遠にできるという類のものでは、ないのだと思います。

一度学んだこと、
できたことができなくなって、悩む。

また教科書を見て、
先生に教えを請うたりして、
基礎を思い出し、立ち戻り反復をする。

でもまたできなくなり、
基礎に立ち戻る、、、

そんなプロセスを繰り返すことで、
螺旋状に成長をしていく、

それが
「学ぶこと」「成長すること」
だとも思うのです。


■そして最後に。

人は忘れるものだからこそ、
定期的に思い出すことが必要です。

だからこそ、”学ぶ”ときには
学びを思い出しやすくする

「学んだ概念を思い出す教科書」

を用意すると、より効果的です。

長くなりそうなので、
明日に続けたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 簡単なことを完璧にやった人たちだけが、
難しいことをたやすくやる能力を身に付ける。

フリードリヒ・フォン・シラー

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