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3664号 2024年3月7日

「未完了」は、水に流そう

(本日のお話 1815字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

先日は終日、大学院の仲間の会社での研修でございました。
皆さん素晴らしく能力が高い方ばかりで、大変刺激になりました。



さて、本日のお話です。

日々文章を書いていると「人にはバイオリズムのようなものがある」とつくづく感じます。
論文を読んでガシガシまとめたい時期もあれば、自らの内側に目を向けてじっくりと考え込みたいときもあります。ここ1週間は後者の気分です。

ということで、今日は以前通っていたコーチング道場で学んだ『未完了』という言葉をふと思い出しました。今日はこの言葉にちなんだ気づきについて、共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「未完了」は、水に流そう】


それでは、どうぞ。



■「未完了」とは何か

「未完了」とは、「終えられていないことで気になっている事柄」のことです。未完了の中には、時間軸が短いものと長いものがあります。

短いものでは「やらなきゃと思って先送りに仕事やり終えていない仕事」みたいなものもあり、これも放置していると気になります。池に沈殿した泥のように、身を重たくし、現在の快適度を下げます。

また、時間軸が長いものは「いつかけじめを付けたいと思って放置していたこと」もあります。過去に置き忘れてきた気になっていること、たとえば、「誤りたいと思っていた友人に謝れていない」とか「ずっと借りっぱなししだった本を返せていない」みたいなことかもしれません。

こうしたものは、家族にまつわるものとか、整理できていない人間関係など、人間ですから、1つや2つあるもの。

私が学んだコーチングでは、時間軸が長い『未完了』を終えていくこと、すなわち過去から続く気になることを終えていくことが、自らの基盤を整える(気持ちを安定させた自分)を作る上で大事なポイントであるとしています。(このあたりも何かしらの理論がありそうですが、よくわかりません)


■「未完了」が毒素を放つ
さて、この「未完了」。別に放置していても、日々の生活はできるのですが、一つ問題が起こります。それは「未完了が気になって、気持ちがスッキリしない、ご機嫌になりきれない」ということ。

話が脱線するようですが、我が家には3歳に息子がいます。
そして彼は、便秘気味です’。

どこかのタイミングで「う◯こ」が硬すぎて痛い経験をしたのでしょうか。彼はいつからか便意を感じると、椅子の角に下腹部を押し付け、足をピーンとして肛門に力を入れ、腸内に外に出ようとするブツを押し戻そうとするようになりました。
そして、便秘3日目、4日目、5日目となるにつれ、「椅子角押し付け足ピーン」の頻度は高くなっていくのです。そして同時に、息子は明らかにご機嫌ナナメになってゆきます。味噌汁を意図的にこぼしたり、ビンタをしてきます。出せばよいのに、出さない。

彼は最終的に周囲に椅子がなく、出さざるを得なくなるか、あるいは外的要因(両親の共同プレイによって浣腸が挿入される)ことで、排出をされるまで、不機嫌は続きます。
出すと、超ゴキゲンになるので出せば良いですが、その間、彼は不機嫌と共に過ごします。そしてスッキリすれば良いのにスッキリさせないのは、排泄を完了させないからであります。

「未完了」の本来の意味に近い事柄(=謝りたかった人に謝るなど)と、出せていないウ◯コを、同列にするのは憚られますが、起こる作用は近しいものがあります。すなわち「未完了が気になって、気持ちがスッキリしない、ご機嫌になりきれない」のです。


■「未完了」は、水に流そう
結局、終えようと思って終えていないことは、短期にせよ長期にせよ、自分の内側に澱のように溜まっていくのです。そして、それが毒素を発するのです。

やらないと、モヤモヤした感情と共にい続けることになります。であれば、諦めてさっさ出して、そして水に流すようにしたほうが良さそう。

生きる限り、溜まり続けるのが未完了です。生活して溜まる埃やごみ、息子や我々の体内溜まる不純物(婉曲的に)のようなもの。お金の「支払い」も「おはらい」とも言い、さっさと払うのが運気を上げる、なんて話を聞いたことがありましたが、未完了も同じかもしれません。

ということで、未完了を溜めても生活はできますが、快適ではないです。といことで、息子の例のモノのように、サッサと出して綺麗なほうが、満足度は高いし、気持ちもよいのでしょうね。

ということで、「未完了は終えて、水に流し」ていきましょう。留まらないし留めない。溜めずに水のようにどんどん流していく。そんな風にアクションしていきたいものだ、そんなことを感じた次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。

カレン・ホーナイ
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