今週の一冊『走れば脳は強くなる』
(本日のお話 1658字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
先日より妻の実家の茨城に来ております。
また10kmのランニングでした。
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さて本日の記事は、
最近読んだ本からご紹介させていただく「今週の一冊」のコーナーです。今日ご紹介の一冊はこちら。
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<今週の一冊>
『走れば脳は強くなる』
重森健太 (著)
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■走ると脳機能が高まる
ちなみに、本書で紹介されている脳に対するメリットは以下のようなものです。
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・アメリカのピッツバーグ大学の実験により、299人を調査した。1週間で9~14km歩いている人は、歩いていない人と比べて、脳の萎縮が進んでいなかった。よって普段から運動をすることで「脳の萎縮を遅らせることができる」と考えられる。
・ランニングをすることで、ドーパミンやセロトニンが放出され、気持ちが真向きになる。それらの行動は仕事の生産性を高めることにも繋がると推察される。
・筋肉を動かすと脳が動く。そして、ランニングは特に筋肉量が大きい足に刺激を与える。感覚器が刺激されることより脳を連鎖的に活性化させることができる。血流量も多くなるため、脳細胞が増える(ニューロン新生)。
・エリクソン博士(2010)の実験によると、健康な高齢者120名に、1年間有酸素運動をするグループとストレッチをするグループにわけ、半年後、1年後というスパンで脳の容量を比較した。その結果、有酸素運動を続けていたグループは順調に「海馬(記憶を司る部分)の容量が増え続けていた。
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などです。
こうみるといいことづくめな気もしますね。
他にも先述の脳の成長因子のBDNFの話や、脳内物質のβエンドルフィンによって、苦痛が和らぎ快感をもたらす(ランナーズハイ)などの影響も語られていました。
■どれくらいで走れば「脳」が鍛えられるのか
では、どうしたら運動で脳が鍛えられるか?と具体的に考えたときに、ポイントがあるようです。脳を鍛えるには「運動強度」が大事とのこと。
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<脳を鍛える運動強度>
【運動強度60~80%のランニングを1日20~30分×週3回×3ヶ月】
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これはケンブリッジ大学の、キャロン・ブレイン博士の研究を元にしたものだそうです。息が上がりすぎない快適なペースで走ればよいので、そんなに難しい話でもなさそうです。
私は、ランニングウォッチの「Garmin」なるものを使っていますが、それらのものを使うと、簡単に記録して、かつトレーニングも提案してくれるので、実に便利です。
(私の場合は、4分50秒くらいで5kmほど走ると、このレベルになるようです。続けていると、段々とランニングレベルも上がってきて、息が上がらないようになるのが興味深いです)
■その他ランニングのメリット
また後半ではランニングを活用した脳トレとして、階段ダッシュなどでひらめきを生む方法、「カラーバス効果」(具体的なテーマ設定をしてから走ると不アイデアが出てくる)も紹介されています。
特に、カラーバス効果は私もランニングをする人間として、めちゃくちゃ良くわかります(研修の企画で煮詰まったときに走ると、だいたい走りながら何かアイデアが出てくる。本当に不思議です・・・!)。
また他にもランニングの具体的なヒントとして
●ランニングの朝ランと夜ランの違いとは?(→脳には「朝ラン」のほうが効果が高い)
●1日何キロ走れば痩せられるのか?(→データから計算すると2km)
●走る前後で効果的なストレッチはどんなもの?
●習慣にするにはどうすればよい?
などが紹介されており、コンパクトに走るメリットや方法がまとめられていました。
■感想
内容としては、『運動脳』や『脳を鍛えるには運動しかない!』などと重複するデータも多いものですが、ページ数も多すぎず、サラッと読めるのがわかりやすくてよかったです。
「ランニングに興味があるけど、もう一息背中を押してほしい」「ランニングの様々なメリットを言葉にして覚えておきたい」そんな方におすすめの一冊かと思います。
やっぱり、ランニングはいいよなあ、と読みながら思った次第。
自分にとってのベストのトレーニング方法も、もうちょっと探求したいと思いました。。走ることは生きること、ですね!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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