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3729号 2024年5月10日

「刺さる」を積み上げる -研修の心得

(本日のお話 1850文字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は(も)、ストレングス・ファインダー研修の実施でした。
その後、7kmのランニングと2件の打ち合わせでした。

今週から来週にかけて、ほぼ企業研修づくしでございます。
こうした機会があることは、実にありがたいかぎり。
皆様が強みを発見できるよう、引き続きがんばりたいと思います。



さて、本日のお話です。

特にここ最近は、強みに基づいた人材開発・組織開発をテーマに「ストレングス・ファインダーを活用した研修」を中心に実施させていただいており、基本的には同じ内容のコンテンツをお届けしています。

同じ内容でも、各回ごとに結果が微妙に違っており、その理由を振り返る中で思うことがありました。今日はそのお話についての気づきを共有させていただければと思います。

タイトルは

【「刺さる」を積み上げる -研修の心得-】

それでは、どうぞ。

■同じ話でも「神回」がある
冒頭から話がずれるようですが、お笑いコントのYouTubeを見ると「鉄板ネタ」と「神回」と呼ばれるものがあります。
(個人的には、ジャルジャルの「国名わけっこ」が好き ←どうでもよいですね)

その「鉄板ネタ」はネタとしてシナリオは決まっています。
ウケるネタは色んな番組でやっていますので複数動画があがっています。
そして同じネタでも、いわゆる「神回」があります。

神回とは、同じ話のはずなのにこの回は特にめちゃくちゃ面白い・・・!というものです(と私は思っている)。
なんでそうなるかは言葉では説明は難しく、アート的な側面があるとも感じます。

おそらくそれは、

その場にいるお客さんの熱量、それらとの相互作用、
ネタを繰り出す微妙なテンポ、
言葉と熱量がシンクロ度合いなど、

計測も難しく、言葉でも説明が難しい何かしらの要素が絡んでいるようです。

こうした神回が醸し出す「心に刺さる」「心が震える」という現象には、
感性に答えを求めずにはいられないアート的側面を感じてしまいます。

■研修のアート的側面を考える
さて、話を戻しまして、冒頭の「企業研修」について。

芸人さんのネタと比較するのも少し違う気もしないでもないですが、
研修の特定の部分は、同じようにアートな側面があるように思うのです。
それは講師の講義部分、あるいはQ&Aなどの対話の部分です。

ちなみに、研修成果の8割は「構成」で決まると考えています。
それは鉄板ネタが「ネタの構成自体が面白いかどうか」という脚本が土台となることと同じです。

そもそもの「研修設計(研修の目的、アジェンダ、ルールづくり、レクチャーパート、個人・グループワークの設計など)」によって、それが機能するか(期待した成果に繋がるか)を分かつ、最も重要なポイントであることは言うまでもありません。

そこには研修設計前・研修設計後の「事前の巻き込み(参加者への目的の伝達、研修参加前のレディネスの醸成等)」「事後のおみやげ」も当然重要です。

ゆえに研修の設計が重要という意味で「研修が始まる前に、結果の8割は決まっている」と言えます。

ただ、8割は決まっているのものの、残りの2割は、アート的な側面が依然として残っている、とも感じます(ちなみに研修直後までの短期の成果においてです)。

そしてアート的な側面とは「研修参加者に最もフィットしたと思われる伝え方」が含まれる、と感じます。

伝え方は、人によって変える必要があります。参加者が、20代の若手なのか、30代の中堅なのか、40代の管理職なのか。その相手の知識レベルは実際どうだったのか。
参加者のモチベーションレベル、知識などをその場を見ながら類推して伝える、ディープな専門的情報を伝えるのか否か、フレンドリーに接するか先生的に接するかなど、もっともフィットしたと思われる関わりや言葉を選んでゆく

そうした行為が残り2割の研修成果に影響をするのではなかろうか、そのような感覚を、私は持っております。

■「刺さる」を積み上げる

言葉の一つ一つを丁寧に伝えて、「刺さる言葉」を一つずつ積み上げていくと、その研修の場に対する「信頼貯金」のようなものが次第に高まっていきます。

そしてそれらの講師の態度は、参加者の参加姿勢や自己効力感(やってみようかな)という気持ちを醸成することにもつながります。
「シナリオが決まっているからこれ通りにやればよい」などとすると、存分に参加者を巻き込めないことにも繋がりかねず、やっぱり人と人が作っているものという姿勢を忘れてはいけない、、、そんなことを感じます。

実際、基本的には同じ設計の研修を届ける中で、研修の平均ポイントが0.3~0.5ポイントくらい違っていました。その理由を分析しつつ「研修は細かい部分まで目を配ってこそ、参加者に価値を届けられるのだ」、そんなことを感じている次第でございます。

一つ一つの挙動に神経を集中させ、その場を作っていきたい。
そんなことを思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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