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4196号 2025年8月21日

1 / 11,156 「逃げちゃダメだ」といいながら、今日も走っている

(本日のお話 1965字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また久しぶりの勉強会仲間とランチ会食。
夜は12kmのランニングでした。



さて、本日のお話です。

毎日仕事もしておりますが、同時に毎日走っています。

8月20日時点で、月間走行距離約200キロ。
このままのペースでいくと、月間300キロを超えそうです。

ランニング人生の中で、最も練習をしている夏です。

かつて私が走った最長距離は月間326キロでした。
2023年7月に「263キロマラソン」を走ったときなので、実はそれを除くと、月間ではそこまで走っていません。
ゆえに、今月は純粋にランニング人生の中で最も多い練習をしています。

さて、そんなふうに練習していると、いろいろと気づくことがあります。

特に「練習で逃げないことが、仕事にも影響する」という点は、最近強く噛みしめていることです。今日はそんなお話をしてみたいと思います。

それでは、どうぞ!

■中田さんとB'z稲葉さんの対談から

サッカーの中田さんとB'zの稲葉さんが、対談番組でこんな話をしていました。

毎日トレーニングをしている中田さんに、稲葉さんが「トレーニングは仕事やモチベーションなどに関係があるのか?」というようなことを聞いた答えが、以下のようなものでした。

「自分の体を鍛えているんじゃなくて頭をトレーニングしている」

つまり、トレーニングで自分を追い込むと「こんなにやったんだから、仕事も頑張れる」と思えるとのこと。また、逆に追い込めていないと体も衰えてしまうよね、と。

この流れで自分の話を出すのは恐縮ですが、その感覚はとてもよくわかります。市民ランナーの私でも、練習をしっかりやり切った後は仕事のパフォーマンスに影響が出る。

そしてこれは、特に「メンタル的な影響」が大きいと感じるのです。

■自分の弱さに向き合うのがマラソン

私はこれまで100キロのウルトラマラソンを10回以上完走し、263キロマラソンも50時間も走りました。そう聞くと「鉄人ですね」などと言われることがあります。

しかし実際には、全然そんなことはありません。

「自分は弱い、とても弱い」。これが正直な自己認識です。

私の場合、100キロマラソンはキツいですが、短期的な痛みは少ないです。というより、ダラダラつらい。なぜならば、フルマラソンのハイペースで走り続ける必要がなく、走ったり休んだりを繰り返すからです。

けれども、フルマラソンの記録を狙うのは、違いました。
心拍を高く維持する「追い込み系のトレーニング」が必要になります。

練習を真面目にやって気づいたのですが、こうした心拍を上げる練習はめちゃくちゃハードです。そこで、自分の弱さが露呈する感覚を覚えました。

たとえば、ツラくなってくると、こんな言い訳がわんさかと湧き上がってくるのです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・「なんか足首が痛い気がする」
・「腰の調子が悪いかも、ここで故障したら大変だ」
・「靴の紐がきつすぎて靴擦れになりそう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

んなふうにして言い訳を探してしまう自分がいます。
そして、実際、立ち止まってしまうこともあったり。

実に弱いのです。

■逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ

昨日も、比較的速いペースで走る「T走」という練習を自分に課しました。

ところが案の定、「足首が違和感ある」などと言い訳を思いつき、途中で立ち止まってしまいました。

心拍が落ち着いた瞬間、「今自分、逃げたな…」と気づきます。
自分で自分のことは、よくわかるのです。

しかし、それを放置すると、もっとよくない。
特にメンタル的に、帰宅後に罪悪感が残り「自分に負けた」という記憶だけが刻まれます。これが一番よろしくないのです。

だからこそ、エヴァンゲリオンの碇シンジ君よろしく、

「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」

と自分に言い聞かせて、もう一度走り直しました。そして、なんとか決めた距離とスピードで、リセットして走り直し、やりきりました。

そうした後は、自分が少し好きになれますし、その後の仕事にも「もっと頑張れる」という気持ちが湧いてきます。

こんなふうに「自分を信じるためのメンタル習慣」としてのマラソン練習があるのだと思います。

■まとめ:自分を作り変えていく

「自分は弱い。弱いからこそ、ウルトラマラソンを走っている」。
野辺山ウルトラマラソンというハードな大会を10回完走している猛者が、そういっていました。私もたいへん共感します。

多分彼も、時折逃げてしまう自分を戒めるために、ウルトラマラソンに身を投じ続けているのかもしれません。

一般的に「粘り強い」と評価されるのかもしれませんが、こうした自分の弱さを知っているからこそ、耐久系スポーツに惹かれるのかもしれません。

人の体は3ヶ月ほどで作り変わると言われます。
この練習のプロセスを継続したとき、メンタルも再構築されていくように感じます。

まだまだ「勝ったり負けたり」を繰り返していますが、それでも自分を追い込もうとする、その過程に意味があるのだと信じたいもの。

まずは8月、月間300キロをやり切りたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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