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4290号 2025年11月23日

今週の一冊『たんぱく質のしくみ』

(本日のお話 1456字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は21kmのランニング。
また妻の実家の茨城に来ております。

また、毎週日曜日は、最近読んだ本の中から一冊をご紹介する「今週の一冊」のコーナーです。今回の本はこちらです。

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『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! たんぱく質のしくみ』
佐々木一(監修)
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ランニング、あるいはマラソンという競技に身を投じていると、切っても切り離せないテーマが「食事」です。
言うなれば、これもまたトレーニングの一環。その中でも、特に「たんぱく質」は、まさしく超・重要栄養素だと感じています。

特にランニングのように、体重をコントロールしながら、同時に筋肉の質を高め、かつ筋肉を落とさないという繊細なバランスが求められる競技においては、どのような補給の仕方が本当に必要なのか⋯?

そのメカニズムを改めて深く理解したいなと思い、読んでみたところ、わかりやすく、面白く、実に勉強になりました。ということで、早速中身を見ていきたいと思います。

それでは、どうぞ!

■本書の概要と目次構成

この本は、「知識ゼロでも楽しく読める!」と銘打たれているだけあり、図解が多く、サクサク読めます。一方、とはいいつつ、中身は結構しっかりと専門的な話もあり、内容は濃いです。テーマは、私たちの体を構成する根源的な要素である「たんぱく質」です。

特に現代社会において注目されている、「健康」「筋トレ」「ダイエット」といったキーワードに加え、「新型コロナウイルス」との関わりなど、たんぱく質が関わる幅広い話題を網羅的に解説しています。

「理系は難しい...という人でもイラスト&図解で楽しくわかる」と書かれているように、イラストと図解をふんだんに使い、平易な言葉で説明してくれているのが特徴です。

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●1章 知らなかった! 体づくりとたんぱく質
・たんぱく質って体の何に役立ってるの?
・たんぱく質は筋肉ボディを目指す人だけがとればよい? など

●2章 なるほど!とわかるたんぱく質のしくみ
・そもそも、たんぱく質ってどんなもの?
・食べたものがどうやってたんぱく質になるの? など

●3章 これでばっちり たんぱく質のとり方
・たんぱく質はどれくらいとればよい?
・運動なしで筋肉を増やすことはできる? など

●4章 明日話したくなる たんぱく質の話
・たんぱく質って誰が見つけたの?
・妊娠中に低たんぱくだと孫の代まで影響が? など
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監修の佐々木 一氏は、理学博士であり、乳業メーカーでの研究員経験を経て大学教授を務められた方です。特に「ホエイたんぱく質の抗炎症作用」「乳清ペプチドの筋肉増強作用」といった、たんぱく質・栄養・健康分野における深い知見をお持ちです。
こうした背景があるからこそ、本書が「基礎から、応用・最新」までを過不足なく扱えているのだろう、と思いました。

■まとめ:「たんぱく質リテラシー」が分かる本

「知識ゼロ」と謳われてはいますが、内容は消化・合成・役割など、ある程度の生命・栄養学的な枠組みをしっかり扱っているため、実はそれなりに専門的でもあります。

図解が中心とはいえ、文章量もあるため、「サラッと読み流す」というよりは、じっくりと知識を蓄えられる印象も持ちました。逆を言えば、この丁寧さこそが、私たちが本当に知りたかった深さを与えてくれる、という魅力でもあると思いました。

ちなみに筋トレ・ダイエットといった「実用・応用」方面に興味がある読者には良き教材だと思いました。タンパク質の含有量一覧などもあるのも、実践的でよいです。

これで、明日からのランニングと食生活が、少しだけ意味のあるものに変わる気がします。やっぱり鶏むね肉とブロッコリーと卵なんだな⋯と王道の筋肉メシの理由も納得した本でもありました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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