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842号 2016年6月4日

劇的な成長は、「積雪」のように

(今日のお話 2653字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。

金曜日は1件のアポイント。

また午前は半休を頂き、
運転免許の更新に失敗したため、
免許失効後の再取得の手続きなどを行っていました。

公私共にこういった事務的手続きが非常に弱く、
自分自身の一生モノの課題だと感じる今日この頃。

とはいえ、免許取得などの手続きは、

・平日しかやっていない、
・無駄に煩雑な手続きが必要など、
・必要かどうか分からない仕事をしている人がたくさんいる

というように、
非常に不便でユーザビリティに欠けると
憤りすら感じるところ。

とはいえ、私のような、
おまぬけはそんなにいないと思いますが、
免許更新は本当にお気をつけください。

この件については、全て片付いたら、
教訓も交えて皆様にご共有させて頂ければと思います。



さて、前置きが長くなりましたが、
本日のお話です。

今日の午前中も英語塾だったのですが、
自虐ではなく、素朴に力量が足りていないと感じます。

英語の勉強は、なんだかんだで
3年くらいやっている気がします。

ちょろちょろ能力は上がっているけれど、
実用には程遠い、そんなイメージ。


「どうすればもっと劇的な成長を遂げられるのか、、、」


そんなことを考えている中、
先日、ある勉強会の仲間と語り合う中で、


『実力を劇的に伸ばすためのポイント』


について、とある結論が導き出され、
皆で盛り上っておりました。

私自身、非常に納得するものでしたので、
今日はその内容について、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。

それでは、どうぞ。

■私がつい手に取ってしまう本。

そして次から次へ出てくる、
鉄板ともいえる本のキャッチコピー。

それは、

「1ヶ月でTOEIC200点UP!」

とか

「たった1年で中小企業診断士に合格できる!」

とか

「わずか1ヶ月で10キロにダイエットに成功!」

みたいな


『短期間で、急に成長できる』


ということを謳う商品。


これができたら本当に最高です。

しかし、残念ながら、
私が幾度となくそういった本を手にとって、
粛々とやってきたところで、

「1ヶ月でTOEIC100点UP」することは、
決してありませんでした、


■しかし、そんなある時ですが、
私のいとこの、通称”ようくん”(早稲田大学の2年生)から
こんな報告を受けました。

彼は、私と同じく、英語勉強中。
そして、3ヶ月くらい前まで、
TOEICの点数は610点くらいだった聞いていました。

そんな彼からのメール。

「この前のTOEICで775点とったよ!」

と。


才能あふれる後進の著しい成長に
”後進畏るべし”という格言を思い出すと共に、
その成長の秘訣が気になりました。
(少しばかりのジェラシーを感じつつ)


■そして話は変わり、
私が尊敬する近しい年齢の起業家Nさん。

英語ではないのですが、
彼は学生時代サッカーをやっていたとのこと。

そんな彼は、ある時を境に
リフティングが2万回以上できるようになったそう。

正確に言えば、
天変地異が起こらないか、
または体力が尽きない限り、
永遠とできるらしいとのこと。

これまた、当時の彼に
短期間で一つのブレイクスルーが起こったようです。


■はたまた別の例。

私の友人であり、勉強仲間のSさん。

彼は仕事でブラジルに転勤となり、
ポルトガル語を身につける必要があったそう。

英語はできたけれど、
ポルトガル語はできない。

そんな時に彼は、ある取り組みにより、
わずか3ヶ月で流暢ないわゆるペラペラ・レベルまで
ポルトガル語を習得することができたそう。

これまた、短期間で、
能力を劇的に成長させた「何か」があった様子。


■これらの
『短期間で劇的な成長を遂げた人』の話を聞き、
ある特徴があると感じたのです。


それは、何か。


それは、


【ある一定期間、徹底的に没入していた】


ということでした。

いとこの”ようくん”は、
学生ながら自分の貯金で30万円もの英語プログラムを購入。

退路を断ち、
元来真面目な性格に拍車をかけ、
黙々と勉強をし、短期間でTOEICを、150点スコアをあげた。



起業家のNさん。

彼はある期間リフティングにハマり、
学校から帰って、そればかりやっていた。

やりすぎて、ボールを持ったまま
失神するかのごとく眠ることもあったそう。

気付いたら、永遠とリフティングができるようになっており、
2万回を越えた時点で、数えるのをやめたとのこと。



そして、ブラジル転勤のSさん。

能力を高めるべく、
発言必須なディスカッションの場を見つけ、
参加をするようにした。

カタコトしか喋れない自分が、
能力を身につけられるよう、外堀を自ら囲い、追い込んだ。

そして猛烈に勉強をし
わずか3ヶ月で劇的な成長を遂げた。


■これらのことを見てみると、

「1ヶ月でTOEICスコア100点UP」
であれ、
「1年で○○の資格をゲット」
であれ、
「3ヶ月で10キロダイエット」
であれ、


”劇的”と言われる成長の影には、
形は違えど、


【一定期間、徹底的に没入する】


という「時間と労力の投資」が、
しかるべく伴っていることに気が付きました。


■言われてみれば当たり前のこと。

しかし、ふと思ったのです。

「これらの時間と労力の投資をなしにして、
 ”劇的な成長”を求めてしまうことはないだろうか」
と。


一たび”劇的な成長”ができて、
スピードに乗ってしまえば、「成長する楽しさ」を感じられ、
自ら継続的に成長し続けることができるでしょう。

しかしながら、

「成長実感がないまま、”小さすぎる努力”をしている」

としたら、
どこかで自らの成長のスピードの遅さ、
または成長しているかわからなくなり、

挫折、そして失望へと繋がり、
断念してしまうこともありえます。


■だからこそ、思うのです。

何かを身につけんとするのであれば、


【一定期間、徹底的に没入する】

そして、

『土台のとなる能力を身に着ける』
(そして、成長の喜びを感じること)

が非常に重要ではないのでないか、

そのように、強く感じるのです。


■季節はずれの例えですが、
「積雪」みたいなものでしょう。

雪が、しとしと降っても、
積もらずに、すぐに溶けて、
アスファルトに浸み込むだけ。

雪が積もるためには、

”ある期間に、集中して、一気に降り注ぐ”

ことが必要です。

私たちの成長も同じようなものかもしれません。


1、”一気に降り注ぐこと”で、

2、”能力を積み上げる土台”ができ、

3、”溶けることなく(挫折することなく) 継続的に成長できる”


のではないでしょうか。

ということで、長々と書き連ねてしまいましたが、


【劇的な成長は、「積雪」のように】


という比喩で、締めくくらせて頂きます。


私も、色々やるのもいいですが、
もっと集中して、”英語の雪”を
降り積もらせないとなあ、と自戒した次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

【本日の名言】 自分を破壊する一歩手前の負荷が、
自分を強くしてくれる。

フリードリヒ・ニーチェ

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