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523号 2015年4月24日

潜在能力を発揮しよう

■おはようございます。紀藤です。

先日は4件のアポイントと、社内ミーティング。

午後にあった、ある打ち合わせにて、嬉しいお話を聞きました。

「実は、社内ファシリテーター集中養成講座でつながった
同期の人達(=他の会社の社内ファシリテーター)と、
LINEでつながって、今でも情報交換しているんですよ!
先日は、食事も一緒に行きました(笑)」

とのこと。

「社内ファシリテーター制度」は、
講師としてのファシリテート技術、プレゼン技術などを
多くの会社の人事が集まり、皆で3~5日間学び合います。

終わった頃には、不思議な絆(?)ができており、
深いつながりが出来ることも珍しくありません。

そんなご縁も魅力に感じて頂けたとのこと、
計らずも嬉しくなってしまいました。
(Nさん、ありがとうございました。
ぜひ素敵なご縁を紡いでくださいませ!)

■さて、昨晩は私の至福の時間、
「テニススクール」がありました。

テニスが好きすぎて、
出来るだけテニスに時間を捻出しようとしていますが、
やはり仕事も大切。

学生のように好きなだけ練習することはできません。

・・・と、いうわけで最近は
”教育的アプローチ”から、
テニスの急速上達を目指しております。


■ちなみに”教育的アプローチ”とは何か?

至ってシンプルなのですが、
「本から学ぶ」。
これにつきます!

実際、最近は”スポーツ科学”の発展により、
「プロの細かい動き」や、
「巧い人、強い人が、なぜ巧い・強いのか?」
ということが、かなり詳細に分析されています。

つまり、素人でも真似がしやすい環境が整っている、
と言うことですね。

そんな中、私の友人で、
テニス社会人杯でも優勝経験があるというアドバイザーに、
”秀逸なテニス本”を何冊か教えてもらったのでした。


■その中の1冊が、

『実は180°違う一流テニス選手の思考』 著:児玉光男

という本。

この本が私にとって、
非常に衝撃的だったのです。

「7つの習慣」風にいうならば、
<パラダイムシフトが起こった>(=「物の見方」が、がらりと変わる)
とでもいいましょうか。

そこに書いてあったことは何か。

それは、

【新しい技術は、身に付けてはいけない】(!)

というお話でした。

私の上達の考え方は、

「テニスって、新しい技術を獲得することで上手くなるんじゃないの?」
「強いショット、スーパーショットが打てるから、勝てるようになるんじゃないの?」

というものでしたので、
頭に「??」と、クエッションマークが浮かびまくります。


■しかし、著者の児玉氏の急速上達の説は、
このようなものでした。

テニスを上達させるためには、

・新しいものを付け加えることを一端やめること。
・いま保持しているあなたの技術をしっかりと発揮すること。
・そして既に保持しているけれども、活用されていない潜在能力を知ること。

この3つによって、圧倒的に強くなれる、
そんなお話だったわけです。

彼によると、

一度でも打ったことがあるショットは、
打てる能力が自分に備わってはいるはず。
だから、それを引き出す練習に集中することで、
10~15%くらいしか発揮できていなかった力が、
30~40%、50~60%と引き出されていく。
そしてそれが”一流テニスプレイヤー”への近道なんだよ、

と。

そんな強いメッセージを彼は著書にて、
投げかけていました。

そして、私自身その考えに触れてから、

×「一発のスーパーショット」を身に付ける

〇 自分が上手くいった時の状態をどうすれば引き出せるのか

ということに集中するようになりました。

たまたまかもしれませんが、
不思議とプレイが安定するようになったのです。
(とはいえ、まだまだ下手ですが…汗)


■・・・と、前置きが長くなりました。

このお話から今日、皆様にお伝えしたかったのが、
このような話は実は、

【スポーツだけでなく、
私たちの人生全般にも言えることではないか】

ということです。

仕事でも、何でもそうですが、
何かに取り組む際に「上手くいかない」「もっとよくしたい」
と思ったときに、ともすると

<新しいものを覚えること>

に傾倒しがち、
すなわち、自分のできないこと、
まだ見ぬ”ウルトラC”のごときスキルを身に付けようと頑張ってしまう、
ということがしばしばあるのではないでしょうか。

例えば、「仕事が上手くいかない」というときに
スキルを高めようとして、

・MBAを獲得する
・英語を完璧にする
・パソコンスキル、ITリテラシーを高めようとする

となるかもしれません。

当然ながら、その取り組み自体は素晴らしいですし、
是非やるべきだと思います。

でも、同時に思うのが
結局は”成果を出せばOK”という話なわけです。

ゴールを達成しさえすれば、
どんな道筋を歩もうが、それは自由です。

そんな中、
”もし「自分が持っている能力」を使えていない”のに、
新しいことばかり獲得しようと力を傾けている、としたら、
本当にもったいないことではないか、
と思うのです。


■ある熟練の方が、

・人をマネジメントして動かす能力を持っている
・様々な人との人脈がある
・教えることが上手なコーチングスキルがある

という強みを持っているとして、
もしその「強み」「潜在能力」を十分に発揮しないまま、
新しいことに力を身に付けようともがくのであれば、
先ほど申し上げたような、
”能力を10~15%しか発揮していない”
という状態になっているのかもしれません。

であるならば、その力を30~40%→50~60%→70~80%と
発揮できるように努力、尽力したほうが、
ゴールへの近道になるのではないか、
そのようなケースもままあるように思うのです。


■だいぶ抽象的な話になりましたが、
まとめますと、

1、人には既に持っている能力、強みがある
2、しかし、それが発揮できていないケースが多い。
3、新しいことを身に付けることも大事。

でも、持っている自分の能力を70%、80%と存分に発揮することは、
それ以上に大事なことではないか。

というお話でした。

「7つの習慣」のコヴィー博士も、
【人々は皆、それぞれの”greatness(=偉大さ)”を持っている。
ただ、それを十分に引き出せていないだけだ。】
というような話を伝えています。

「自分の発揮しきれていない強み」。

皆さまはどんなものをお持ちでしょうか。

考えてみると、新たな発見があるかもしれませんね。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 全ての人には個性の美しさがある。

ラルフ・ワルド・エマーソン

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