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494号 2015年3月13日

「痛み」が、行動を生む

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、最近よくお会いさせて頂く、
とあるシステム会社様とディスカッション。

気が付けば2時間くらいたっていて、
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
(Kさん、Sさん、Wさん、長時間ありがとうございました!)

お話させて頂いた内容が、
社員の皆様の仕事と人生に影響を与えられるよう昇華されるべく、
私も引き続き考えたいと思います。

その後は、これから始まる新人研修に向けて、
7時間ひたすらPCに向き合い、
「知的創造」(第二の習慣)でした。

夜は大好きなテニス。


■さて、先日のC社様との話で、
社員が「自分で成長のリズムに乗れる or 乗れない」は、
【「小さな成功体験」を感じられたかどうか?】
が関わっているのでは、という話になりました。

その話をしばらく考えていて、
『目標達成する技術』(著:マイケルボルダック)
という本より、興味深く感じたお話がありました。

今日はその内容を共有させて頂きます。

■マイケル氏によれば、
「小さな成功体験」を感じるためには、
避けては通れない必要不可欠なものがある、
と言います。

それが何かというと、
【行動すること】
である、と。

・・・まあ、当然です。

当たり前ですが、
何もしなければ、
失敗も成功もありません。
(長期的には、淘汰されていくかもしれませんが…)


逆に言えば、
”「行動をする」というチャレンジ”を、
高サイクルで繰り返していけば、
”犬も歩けば棒にあたる”
ならぬ、
”人も行動すれば、成功(または失敗)にあたる”
というように、
「小さな成功体験」を体験する、
きっかけも生まれるのでしょう。


■さて、ここからが本題。

「小さな成功体験が、”自分で成長できる人”になるために必要」
ではないか、という話でした。

そして、
「そんな小さな成功体験をするためには、”行動すること”が必要」
とマイケル氏はいいます。

では、小さな成功体験を生み出せる
”行動する人”と”行動できない人”の違いは、
何から生まれるのでしょうか?

研修や本で、見て、聞いて、
行動できる人もいれば、出来ない人もいます。

この違いは、何なのでしょうか。

このことについて、
先にご紹介をした書籍のマイケル氏は
こう述べます。

<行動できるかどうかは、【痛み】を感じているかどうかである>
と。

【痛み】を感じているかどうか。

これが、先ほど述べた、
”行動する人”と”行動できない人”の違いを分ける要素である、
そのように言うわけです。


■確かに、
「何でこんな失敗をしてしまったんだ、もうイヤだ」
「いつも怒られてばかり。自分を何とかしたい」 
「なぜ、彼女と自分はこうも違うのか」
「本当の自分はこんなはずじゃない…」
などなど、
日々の生活の中で
このような”痛み”を感じているとしたら、
「何とかこの状態を抜け出したい」
という、避けがたい感情となり人の行動を促す
というのもわかる気がします。

歴史や偉業を成し遂げた人を考えても、
その源泉は”痛み”でした。

私の尊敬する、日本の哲学者 故・中村天風氏も
(山本五十六、松下幸之助を始め偉大な賢人の師匠と呼ばれた人)
「病で死の淵に立たされた」という”痛み”がきっかけで、
悟りの道を開きました。

私が新卒で入社したワタミの渡邊美樹氏は、
若い頃に母を亡くし、父の会社が倒産し、
幼いながら「なぜ自分が?」という”痛み”を感じたことが
社長となり、一代で巨大な企業へと成長させたきっかけである
と語っていました。

戦後、日本が大復活を遂げたのも、
あの時代、戦争の痛みから何とか立ち上がろう、
というエネルギーが”奇跡の日本”を生み出したきっかけになった、
と言われることがあります。

そして私も自己啓発に染まったのは
身体が小さく、弱かった幼少期の劣等感が源泉です。
(私の場合、偉業を成し遂げてはいませんが…汗)


■すなわち、
「”痛み”が行動の源泉になる」
という話は、確かにその通りではないだろうか、
と思えるのです。

もしそれがそうだとするのであれば、
今何かしらの”痛み”を感じている人は、
「行動する力」を持ちうる人であり、
「成功する可能性を秘めた人」と言えるのでしょう。

前向きに考えれば、非常にハッピーな人、といえるかもしれません。

逆に言えば、
何も”痛み”を感じていない人こそ変わりづらい、
ということになるのでしょう。

そういう人が変わるには、
「強制的な”痛み”」
が必要になるのかもしれません。

変えるきっかけをあたえるのであれば、
・鬼上司の、叱り飛ばし。
・難しい仕事での失敗。
・地獄のような恐ろしい研修体験。
・危険極まりない新しいプロジェクトに自ら手を挙げる。
など、
痛くて痛くて仕方がない、
そんな感情を演出をしたり、
その可能性を持ちうる場に飛び込んでみたりすることが、
変化のきっかけになるのかもしれません。


■色々話が広がりましたが、
要は、
1、小さな成功体験が、”自分で成長できる人”になるために大切。
2、成功体験を積むためには、”行動すること”が必要不可欠。
3、「行動すること」の源は、【痛み】である。
4、だからこそ、【痛み】を感じていたら、
  むしろ変わる資格を持ちうる人、ということでハッピーに思ってはどうか。
  また、変わりたい、と思うのであれば意識的に【痛み】を演出してはどうか。
という話でした。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 心配ならば私達は行動を起こすべきであって、
憂鬱になるべきではない。

               カレン・ホーナイ 

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