メールマガジン バックナンバー

394号 2014年10月15日

「仲間」という緩やかな強制力

■おはようございます。紀藤です。

昨日もお客様と打ち合わせ。

今後の教育について一緒に考えさせて頂きました。

私たちは教育を生業にしているのですが、
人が新しいことを覚えたり、
学んだことを行動し続け、結果につなげたりするための、
とても大切な項目の一つに、

【仲間】

という要素がある、とつくづく感じます。


■私もしばしば色々と手をだし、
チャレンジしてみるのですが、
中途半端で終わることも多いです(汗)
(結局最後までやり切れず、当初の目的を達成できずに、断念…、というやつです)

なぜだろうか、と考えてみたら、
恐らく、自分を含め人は弱い生き物であり、
よほどの意志を保たない限り、
どこかで「楽をしたい」と思ってしまう、
だから、何かしようとしても、
つい甘えてなかなか続けられない、
だから結局、
一つ抜きんでたレベルに到達する前に、
終わってしまう…

書いていて悲しくなってしまいますが、
このようなことは、私だけでなく、
他の方も経験があるのでは、
とも思います。


■同様に、例えば研修で良い気付きを得て、
(本でも映画でもいいのですが)、
「感動した!よし、明日から早速ダイエットを始めてみよう!」
ともし決意したとしても、
多くの場合、1週間以内に元に戻ります。

熱い気持ちも、残念ながら、
日常に揉まれる中、
「まあ、明日でいいかな…」
「今日はいいかな…」
「こんなことしても、実際あんまり意味ないし…」
と、急激に冷めてしまいます。

人にも、物と同様に
”慣性の法則”が働くので、
新しいことを始めようと動いたとしても
誰であろうとも多かれ少なかれ、
”止まっていよう(=今のままでいよう)”
と引き止める力が働きます。

強い、引力のようなものでしょう。


■では、そんな中、どうすれば
気付きを得たことを継続し、
”学んだことを行動し続け、結果につなげること”
ができるのか。

この時に助けになるのが、
冒頭にご紹介した、

「仲間」

だと思います。

一人ではなく、
複数人の仲間と一緒に
「やろう!」という意志を持って始めたとしたら、
受験勉強や、部活のような、
お互いを刺激し合う流れが、
往々にして生まれます。

もし気持ちが萎えてきても、
頑張っている仲間がいる、という事実が
自分を勇気づけたり、
安易に自分だけサボれない、
という気持ちを生んだりします。

”緩やかな強制力”が働き、
何だかんだで続けて、ある期間を終えた時には、
「新しい行動習慣」が身に付き、
「今までとは違う結果」が起こってくる。

こんなことが起こりえます。


■長々と語ってしまいましたが、
要は、誰もが一度は感じるであろう、
「何か変えたい。新しいことを始めたい」
と思った時には、

【自分の意志に頼らない。
 それよりも、”続けられる仕組み”を作ること】

がとても大事なのではないか、
と思うのです。

「7つの習慣」も、実践が何より大事である、と言います。
本や研修の”気づき”などは、
一瞬の出来事にしかすぎません。

だからこそ、スタディ―グループなどで、
日々学び、実践し合うグループを作ることが、
行動と結果を変える最も良い方法であり、
それこそが人材育成において最も考えるべきことではないか、
と改めて思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 逆境における仲間は、苦難を軽くする。

                トーマス・フラー

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す