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1457号 2018年2月9日

「大人ぶった会話」ではなく、本当の「大人の会話」が、
深く、素晴らしい関係を作り出す”

(本日のお話 2135文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。ならひに、
営業研修『ヘルピング・クライアンツ・サクシード』の
個人説明会でした。

私(紀藤)の口から説明させていただきましたが、
話しながらも改めて「いいプログラムだなあ」と思った次第。
(物凄く手前味噌ですが)

そして同時に、この魅力をお伝えすべく、
もっと伝える勉強をしないとな、と痛切に思いました。



また、夜は日本におけるコーチング業界の第一人者の方から
「組織開発とコーチング」というテーマでの講演を聴講。

非常に感銘を受けるとともに、
これからの組織の成長を考えるにあたって、

“個人の「人材開発」だけでなく、
人の関係性を高める「組織開発(=関係性を高める)ことは、
超絶に大事なことである“

とひしと感じました。
勉強になりました。


(昨日は走れず、現在の走行距離は以下の通りです)

<現在の走行距離 0キロ(あと150キロ)※あと19日>



さて、本日のお話です。

昨日、コーチングのお話を聞き、
その中でも特に感銘を受ける話がありました。

本日はそのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「大人ぶった会話」ではなく、本当の「大人の会話」が、
 深く、素晴らしい関係を作り出す】


それでは、どうぞ。

■「大人の会話」というと、
なんだか怪しげな雰囲気がします。

が、もちろん、
変な意味ではありません。
(当たり前か 汗)


この「大人の会話」というのは、
コーチングの昨日の講演で学んだ、

“今、組織に求められるキーワード”

のようなものでした。


■この話に通ずる、あるデータがあります。

それは、こんな話。


“欧米の企業の重役の85%が
 仕事上、対立(コンフリクト)を怖れ、問題提起をしていない“
(TED マーガレット・ヘッファナン 「対立の意義」より)


というもの。


西洋の文化だと、

「議論万歳!」「厳しいフィードバックもなんのその」
「言いたいことはハッキリ言う」「ズバリと斬り捨てる」

みたいなイメージが、ありそうですが(私だけ?)

実はものすごく、

“「意見の対立を嫌う」(=厳しいことは言いたくない)”

という実情があるようです。


しかし、欧米ですらそうであれば、
「和」や「空気」を重んじるなど言われたり、
意見をハッキリ言わないとされたりする日本では
果たしてどうなのだろうか、と思うわけです。


(恐らく)「対立を嫌う」という現象は、
日本でも同じように(またはそれ以上に)起こっているのであろう、

と感じます。


■しかし、この「対立を嫌う」という状況を放置しておいたら、
何が起こるのでしょうか。


例えば、

・上司にものすごく不満を持っていた、とか、
・相手に改善してほしいところがあった、とか、
・本当は意見が違う、そのプロジェクトに賛同できない、

という時に、相手を慮るという名の、
「大人ぶった対応」をしていたらどうか。

きっと、

・『表面的な会話で』
・『本音をオブラートに包んで』
・『真意はハッキリ伝えない』

となるのでしょう。

すると、確かに、
バチバチとした対立も生まれないので、
空気が悪くなることはないし、
混沌(カオス)な状況も起こらず、
居心地は悪くないかもしれない。


ただ、一見平和そうに見えても
こういう状況が続くと、

もやもやした昇華しきれない
異物のような違和感を腹の中に覚え、

当然、新しいアイデアも生まれず、
よくないこと、改善すべき点があっても自浄作用が働かず、

知らず知らずのうちに、
組織が停滞、後退、低迷していく。

という、悲しい結末になりかねない。


これが「大人ぶった対応」(=会話)がもたらす、
恐ろしいことである、

と思うのです。


■では、何が必要なのか。

それこそが、冒頭に申し上げた、


『(本当の成熟した)「大人の会話」】


が必要である、と思うわけです。


「大人な(っぽい)会話」とは違います。

相手を慮って、傷つけないように、
また自分の気持ちをグッとこらえて、
表面的に交わすことも、確かに一つの「大人の会話」でしょう。

自分の感情をそのままぶつけていては、
社会的な生き物である以上、よろしくない。

確かにそれはそう。



しかしながら、です。

本当は内心、
「これよくないよな」「言わなきゃダメだよな」
という課題が明らかに見つかっているのに、
面と向かって、直接、率直に言わないのは、


『「大人ぶった会話」ではあるけれども、真の「大人の会話」ではない』


とも言えるのではなかろうか、

と思うのです。


■「傷つけたくないから」
「感情的になるのはよくないから」という名目で、
実は逃げているということ、よくあると思うのです。


オブラートに包んで、
包んで包んで包みまくって、
真意が伝わらない表面的な会話に逃げる。

そこに、衝突はなくとも、
同時に成長もないし、改善もない。


それは、「自律した大人(っぽい)会話」ではあるけれども、
深く見ていくと、


”相手を思った、お互いの関係を真剣に思った、
 成熟した「大人の会話」”


ということにはならないだろう、
と思うわけです。


■率直に本音を相手にぶつけることは、
“勇気”がいることです。

また、違う意見を、
その場の中に投げかけることも、
やはりに”勇気”がいることです。

しかし、真の意味で、成熟した「大人の会話」とは,

・ぶつかる勇気を持つことであり、
・ぶつかっても関係を修復できる真摯さを持つことであり、
・信念を持って、覚悟を持って、伝える

ことではなかろうか、と感じるのです。



本音を言っても、認め合える。

相手のことを思うから、厳しいことが言える。

組織を思うから、波風を立てられる。


そんな「大人の会話」をしていきたいものだ、
そんなことを思った次第です。


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<今日の未来習慣>


「大人ぶった会話」ではなく、
勇気を持った「大人の会話」をする。

(ただし、バランスが重要 ←※ここ大事)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

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