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1385号 2017年11月29日

「理解している」とは、突然聞かれて、即答できるレベルである

(本日のお話 1456文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は二件のアポイント。

夜は久しぶりに予定が入らずフリーでしたが、
ふと気がつけば、大量に事務仕事が残っており、
コンビニのイートインコーナーに
気づけば23時まで入り浸っておりました。

FamilyMartの100円コーヒーで、4時間。

カフェよりお得です。



さて、本日のお話です。


昨日、お世話になっている方と、
その同僚である教育に関わる方と、
3人でランチをご一緒したのですが、

そのときに教育に関する話で
「なるほどな」と、至極納得するお話を聞きました。

本日はそのお話を共有させていただくと共に、
思うところをお伝えできればと思います。


タイトルは、


【「理解している」とは、突然聞かれて、即答できるレベルである】


それでは、どうぞ。

■ある研修講師の方が、
研修の始めの時に、参加者に向かって、
こんな質問をするそうです。

「物事に理解」に関するテーマでの質問です。



「みなさん、”マズローの欲求五段階説”、
 という有名な話がありますよね。
 ご存知の方、どれくらいいますか?」


そう、聴衆に問うそうです。


「マズローの欲求五段階説」は有名ですので、
それなりに多くの方が手をあげます。



そこで、講師がすかさずこう聞きます。


「では、五段階の5つ、全部すぐ言っていただけますか?」


そう問うてみると、
ほとんどの参加者が

「・・・」

と押し黙ってしまうそう。



また別パターンでは、
こんな質問もあるそうです。



「『7つの習慣』という、有名なビジネス書がありますよね。

 ご存知の方、どれくらいいらっしゃいますか?」



そう聞くと、半分くらい手をあげます。

そこで、聞きます。



「では、『7つの習慣』の”7つ”、

 全部分かる方は、どれくらいですか?」



そうすると、やっぱり、

「・・・」

となり、
講師と目を合わさないように、
参加者は何気なく目を下に落とそうです。


■そして、その後の講師のコメントが、

「なるほどな」と、納得するものでした。



「『理解している』と言っていても、

 その内容について、すぐに答えられないのであれば、

 残念ですが、『理解している』、とは言えません。

 本当に理解している、とは、ぱっと聞かれて、

 すぐに答えがスラスラ出てこなければなりません。

 そうしなければ、使えるはずもない」

そんなお話だったとのこと。



言われている方からすれば、
「悔しい」と思うところもありそうですが、
確かに言われてみたら、事実。

否定のしようもありません。


■「学び」は、使ってこそ、

初めて”価値”を生み出すことができます。



ただ、「知っている風」では、
使えるはずもない。


「7つの習慣、知っているよ。昔読んだよ。
 あれ、いい本だったよね」

と胸を張って言う上司がいたとして、

「じゃあ、何が書いてあって、
 どんなことを実践しているのですか?」

と聞いたとき、ウッと答えに詰まるようであれば、
本当に理解している、とは言えないのです。


厳しいようですが、

「何となく知っている」

だけでは、そこから何も生み出せない、
私はそう思うのです。



理解のレベルにも、色々ありますが、

「本当に使えるレベル」
「本当に理解しているレベル」

とは、


『突然聞かれても、即答できるレベル』


です。


だからこそ、
「即答出来るレベル」になるためには、

何度も何度も繰り返し反復し、
実際に使ってみて、学び直し、

1回だけでなく、2回も3回も、
1年だけでなく、2年も3年も、

継続的に学び続け、
自分に落とし込むことが必要である、


そう強く思う次第です。

【本日の名言】 ひとつのことを極めることは、
全てを理解することです。
全てのものの奥深くに、真理がある。

稲盛和夫”

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