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563号 2015年6月26日

経営者の仕事とは? ~ドラッカーに学ぶ 第二段~

(今日のお話 1754文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件の商談。
夜はテニススクールで至福のひと時でした。

球を打っているだけで、
鼻血がでそうなほど、気持ちよくなります(笑)

ちなみに、昨日のアポイントでは
以前からお話をしていた会社様より、
「7つの習慣」の<社内ファシリテーター制度>を活用して、
会社の文化作りをしていくことが決まったとご報告頂きました。

現在ご検討頂いている方もいらっしゃると思うので、
参考までにご共有させて頂きますが、

「7つの習慣」社内ファシリテーター制度を決めた理由として、

・ 「7つの習慣」は押さえておかなければいけない、
  ”ヒューマンスキル”を体系的に網羅しているから。
  (→だから会社全体に展開するメリットがある)
・ 社内ファシリテーターだとコスト的に安いから、
  100名を超えても進めやすい。
  (→全社展開しやすい) 
・ 社内での定着化を進めやすい。
  (→内部でやるから)

とのことでした。

仰る通り、「研修定着化」「コスト」はどの企業も掲げる課題。

そして、外部の人間が年に1度言うよりも、
内部の人間(上司・同僚)が、日々いうことが、
ずっと定着化は進むものなのが、教育なのだと思います。

そして日々使いやすい
「共通言語」が研修の中に入っているか、
これも重要なポイントですよね。

そのあたりを踏まえ、
「7つの習慣」を選んでいただけたこと、
改めて嬉しく思いました。

Eさん、ぜひ引き続きよろしくお願いいたします。
最大限、お力添えさせて頂きます!

■さて、前置きが長くなりましたが本日のお話。

今日は昨日の勉強会で学んだ、
ドラッカーの話、第二段。

「経営者の仕事とは?」

というテーマです。

では、どうぞ。


■ドラッカー・マネジメントの講演にて、
ドラッカーに精通されている国永氏が、
参加者にこのような質問をされました。

「”経営者の仕事”とは何でしょうか?」

参加者は、経営者、また経営幹部の方が多数。

しかし、その質問を投げかけられたとき、
会場の空気が沈黙と共に、
「…」と考える空気に包まれた感じがしました。

私は経営者ではないので想像でしかありませんが、
もしかすると、経営者自身も、
そのような”本質的な問い”を考えたことがなかった、

だから会場に一瞬、
「・・・」という沈黙が流れたのかもしれない、

そう感じました。


■ちなみに、この質問の答え、
「経営者の仕事は何か?」とは、
ドラッカーによると、

1、マーケティングとイノベーションによって顧客を創造すること
2、組織の強みを強化し、弱みを見えなくする。
3、古いものを排除し、新しいものを創り上げる

である、と言います。

何だか複雑なマーケティングとかイノベーション、というと、
小難しく感じますが、要約すると、

【自分たちが勝てる部分を見つけて、そこに、組織の力を適切に配分する】

これが「経営者の仕事」だそうです。


■さて、経営者の方はよいですが、
経営者ではない人は「関係ないよ・・・」と
感じられたかもしれません。

しかし、ここで考えてみたいのですが
私たち自身、「”経営者の仕事”は何か?」のような、
”本質的な問い”を自分自身に投げかけたことがあるのだろうか、
ということ。

例えば、

「”営業”の仕事は何か?」
「”人事”の仕事は何か?」
「”エンジニア”の仕事は何か?」

のようなイメージでしょうか。

こんな、”本質的な質問”を、
自分自身に投げかけたことがあるか、
深く考えたことがあるか、
ふと、思ったのです。

本当に、
営業は”物を売ること”が仕事なのか?
人事は”研修を企画すること”が仕事なのか?
エンジニアは”プログラムを書くこと”が仕事なのか?
・・・

こう考えてみると、
「もっともっと深い答えもあるのかもしれない」
そんな気がしてくるように思います。

もちろん、営業はモノを売ること、
人事は研修を企画する、それも仕事です。

しかし、同時に、誰もが想像できるような
答え以外にも、先ほどドラッカーが定義するような、
より細かく、深い意味があるのではないか、
そのようにも感じるのです。


■ドラッカーの場合、「経営者の仕事」について、

「経営者は、会社を運営する」

ではなく、

「経営者は、強みを見つけ、組織の力を適切に配分する」

と定義しました。

ここまでとは言わずとも、一歩踏み込んで、
より深いレベルまで考えてみると、
もしかしたら、
より深い”仕事観”とか”ポリシー”に
自分自身で気付きうるのではないか、
そのように思ったのです。


■私も、普段からコンサルタントとして、
営業活動をしていますが、
いつからか、その仕事の定義を、

「研修を売ること」

ではなく、

「企業文化を向上させるお手伝いをする」
「お客様の人材育成のパートナーになる」
「関わった方の人生を変えうるような存在になる」

というような意志を持ち働こう、
そう自分自身に言い聞かせよう、
と考え始めたころから、
仕事の質も変わったような気がします。
(もちろん、まだまだ道半ばではありますが…)

と、いうわけで、皆様も、
「”経営者”の仕事は何か?」ならぬ、

「”自分”の仕事とは何か?」

このことを深いレベルで問いかけてみると、
新しい気付きがあるのかもしれない、

ドラッカーから想いを馳せ、
そう思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 人が変わるためには、
自分についての意識を変えることが必要だ。

                 マズロー 

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