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1139号 2017年3月28日

人間関係における火事の鎮火は、”聞いて聞いて聞きまくって「◯◯◯」でまとめる”こと

(今日のお話 2034字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日より、山口県宇部に来ております。

東京より新幹線、電車で6時間。
ひたすら移動をしておりました。



さて、本日のお話です。

先日、友人と一緒に、
「7つの習慣」の勉強会などを
実施した時の話。

”ビジネスとプライベートで、
 もっと良くしていきたいこと”

を掲げた時に、一番多かったのが、

「妻との関係をもっと良くしたい」

というものでした。


今日は、妻だけでなく、
「人間関係」を良くするための習慣について、
改めて皆さまにご共有させて頂きたいと思います。


タイトルは、


『人間関係における火事の鎮火は、
 聞いて聞いて聞きまくって、「◯◯◯」でまとめる』。

それでは、どうぞ。

■夫婦間でのケンカで、
しばしばあるシーン。


妻「あなたは私の事ちっともわかってない」

夫「お前はどうしたいんだよ?ハッキリ言えよ!」

妻「そういうことじゃないの!」

夫「じゃあ、どういうことだよ!」


みたいな話。

まるでテレビドラマのようですが、
実際、友人の夫婦間の話を聞いていると、
結構あるようです。


感情が高ぶって、
言いたいことをお互い言い合う。

しかし一向に平行線で話が進まない。

険悪な雰囲気が漂い、口をきかなくなる。

数日たって、お互い落ち着いて仲直りする。

でも、また何かのきっかけで爆発し、
「いつもアナタはそう!」となり、”戦”が勃発する、

そんなイメージでしょうか。


■人と人の距離が近いと、
どうしてもこういった衝突は
起こりがちな話かもしれません。

でも、あまり気持ちの良いものではありませんよね。


願わくは、
「アナタはちっともわかっていない」
でなく、気持ちも関係も、
落ち着いた良好な状態に保てたほう良いもの。

夫婦間だけでなく、
上司部下間、家族間、あらゆる関係において、
やっぱり平和なほうが、幸せなものでしょう。


では、”戦”を勃発させないために、
または”戦”が勃発した時に、
どんな手段が効果的なのでしょうか?


そこで役に立つスキルの一つとして、

『傾聴』

という技が、非常に効果的なのです。


これは、しばしば耳にする単語かと思いますが、
兎にも角にも、

「相手の話を聞いて聞いて聞きまくるくこと」

を表します。


リーダーシップの名著である
「7つの習慣」風に言えば、

”第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される”

ということ。


■『傾聴』というと、
いまや有名な話になっていて、

「傾聴?そんなの知っているよ」
「傾聴?普段から意識しているよ」

というツッコミが入りそうですが、
知っていても、意外と出来ないケース多い
(というかほとんど)のように思われます。


本当の意味での、
「傾聴」とか「理解に徹する」とは、

本当に、『聞くだけ』なのです。


具体的に言うと、

==============================

1,自分の意見は言わない(評価、批評、アドバイスもしない)

2、ただひたすら、相手の話の「内容」と「気持ち」を繰り返す。

==============================

という、この2点だけ。

これを『共感による傾聴』と「7つの習慣」では言います。


ただただ「相手を理解する」という気持ちで、
相手の話を聞いて、聞いて、聞きまくる。

そしてその時に
「こうしたほうがいいよ」というアドバイスも
「それはよくないと思うよ」という評価も、一切しない。

ただ、”聞いて、聞いて、聞きまくる”。

そして、聞いたこと、
すなわち相手が話をしたことについて、
「内容」と「気持ち」を自分の言葉で繰り返す。


『なるほど、◯◯(相手が話をした内容)について、
 △△(相手が感じている気持ち)だと思ってるんだね』

そう、ひたすら繰り返す。
(不自然にならない程度に)


やっている方はなれなくて、
なんだか気持ち悪い感じがします。

でも、不思議なもの。
これをやられている相手からすると、

「あ、私、話、聞いてもらってる」

という感じがするのです。


すると、話しやすくなって、
他にも、どんどん言いたいことが出てくる。
普段言えなかった「腹の奥底」のことも出てくるのです。

(不思議なのですが、本当です)


それで、相手の話に対して、
どんな話が出てきても、自分の意見は言わず、
評価も批評もアドバイスもせず、

『”つまり、”◯◯ということなんだね』

と言い続ける。

すると、どうなるか。
相手から、

「そう!そういうことがいいたかったの!」

という言葉が出て来るのです。


その時、目の前の妻、部下、友人は
「理解してもらえている」と思え、
”人間関係の火事”は、鎮火に向かっていることでしょう。

(注:諸処理由により、向かわない場合もあります)


■距離が近い人間同士だと、
特に夫婦間、家族間だと、
どうしても衝突が起こりやすくなるもの。

そんな「人間関係の火事」が起こっている時に、
上記のような『傾聴』のスキルは本当に有効です。


ものすごく単純で、
当たり前で、何を今更、
的な感覚を覚えるかもしれません。


しかし、火事が起こっているときは、
まず鎮火をするために、


・聞いて聞いて聞きまくる。

・相手の話を繰り返し、
 「つまり」でまとめる。


ということを、強くお勧めしたいと思います。


『人間関係における火事の鎮火は、
 聞いて聞いて聞きまくって、「つまり」でまとめる』。


改めて、本当にお勧め。

その後(鎮火の後)
アドバイスが必要なら、
伝えたり、語り合えばいい。

順番を間違えては、いけません。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 リーダーシップは、
リッスン(傾聴)に始まる。

ポール・ピコーズ”

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