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325号 2014年7月3日

最も苦痛な仕事

■おはようございます。紀藤です。

最近読んだある本で、

「最も苦痛な仕事」

について書かれていました。

そのお話から、
「仕事のモチベーション」について思うところがありましたので、
本日はその内容を一つ共有したいと思います。


■「最も苦痛な仕事」。

これを、昔どこかの刑務所で、
刑罰として使っていたそうです。

その内容は、こんな話でした。

”受刑者に石を運ばせ、
運び終わったら、また元の場所に戻させる。

そして戻したら、また運ばせる、
ということを延々と繰り返しさせる”

至ってシンプルな作業。
(受刑者には”仕事”と呼ばせていた、とのこと)


■一見、何かをしている風だけど、
全く意味がないことを、
延々と毎日毎日させられるわけです。

受刑者は思います。

「自分は何をやっているんだろう・・・」
「この作業に、意味はあるのだろうか・・・」

どうやら人は、このように

「意味がない」と感じる行為をさせられた時に
人間性をおとしめられたように感じるようです。

そして、その結果、
無力感、虚しさ、辛さなど
負の感情を感じる生き物である。

このように言えるのではないか、と思います。


■実際の私たちの仕事では

「石を運び、戻す」

ということはありません。

しかしながら、
仕事をしている人の一部からは、
こんな声を聞くことがあります。

「こんな書類の整理に、何の意味があるんだろう・・・」
「繰り返しの毎日に、果たして意味があるのだろうか」
と。

これは、きっと行為は違えども
”「意味がないこと」をしている”
と思った時点で、
先ほどの”石運び”のように、
その仕事に対して、
大なり小なり苦痛を感じている、
とも言えるのかもしれません。

つまり、どんな仕事であれ、
その仕事に、

【意味づけ】

をすることができなければ、
私たちはモチベーション高く、
主体的に行動することは難しいようです。


■「7つの習慣」では、

【第二の習慣 終わりを思い描いてから始める】

において、

「人生の終わりに、大切な人に何と言われたいか?」

を考えましょう、と言います。

そして、そこから逆算して、

・仕事で何をしたいか、
・家庭でどうありたいか、
・友人関係の中でどうありたいか、

を考えましょう、と言います。

この行為を通じることで
「自分の価値観」(=意味があると思うこと)
が明確になるようです。

「仕事に意味があると思えるか」

というのは、その仕事自体が何か、ということもありますが、
そもそも自分自身の中で、

【どんな仕事に”意味”を感じるのか】

という問いかけに対して、
明確でなければ、意味づけをすることもできない、
とも言えるのかもしれません。


■少し抽象的な話になってしまいましたが、

仕事には「意味」を感じることが大切。

そして、「意味」を感じるためには、
そもそも自分が何に意味を感じるのか。

より主体的に、楽しく働くことを目指すのであれば、
このことに向き合うことが大切なのでは、
というお話でした。

【本日の名言】 どこに行こうとしているのか
わからないのに決して
遠くまで行けるものではない。 

            ゲーテ

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