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308号 2014年6月10日

「余生」という言葉は、よくないと思うんです。 by なだいなだ 

■おはようございます。紀藤です。

梅雨ですね。少し前まで、
凄く暑かったので、涼しくて気持ちがいいです。
日本独特のこの気候を楽しみたいもの。

■さて、突然ですが、
私には個人的に好きな(ちょっとマイナーな)番組があります。

それはNHKで、
土曜日の朝5:40~50に放送されている、

【あの人に会いたい】

という番組。
(ご存知でしょうか?)

「あの人に会いたい」は、
20世紀の歴史に残る著名な人々の言葉を、
映像と言葉とともに紹介された番組です。

キング牧師とか、リンカーンとか、
世界中のだれもが知る、という人物でなく、

”若い世代には知られていない、でも有名な知る人ぞ知る人物”

にスポットを当てているところも
何ともいえない味を出していて、
たまらなく「グッ」とくるのです。


■その中で、先週の人物は

「なだいなだ」さん

という方にスポットを当てていました。

彼は、小説家として多くの作品を執筆しながら、
または精神科医としても活躍します。
専門分野は「アルコール中毒」をテーマに携わります。

その彼が言った言葉が、
とても印象的で、共感してしまいました。

それは、

「『余生』という言葉は、よくないと思うんです」

という言葉。

彼曰く、

「余生っていうと、何だか余っているような感じがします。
 でも、人生に余りも何もない。
 常にその時が100%主役でいた方が幸せじゃないですか。」

「だから、そもそも”『余生』をどう生きるか”、と考えるよりも、
 ”どう余らないように生き切るか”を考えた方が、
 ずっと楽しいと思うんです。」

というようなお話をされていました。


■なだいなださんは、
年齢や人生のステージにおいて、役割や求められることは変わるけれども、

「出来ることはあるはず」
「貢献できることがあるはず」

という意見を強く持ち続けた方でした。

「7つの習慣」では人生のより良い、
充実したものにするために、

【第二の習慣 終わりを思い描くことから始める】

ことが大切と言います。

ここでいう<終わり>とは、
究極的に言えば、
「自分の人生の終わり」、
つまり「自分の命の終わり」のこと。

なだいなださんが、

「どう余らないように生き切るかを考える」

といったように、超・長期としての
自分の人生をどう描くのか、考えてみることも
価値があることかもしれません。

【本日の名言】 人生が長かろうと短かろうと、
その価値は何を目的に生きたか
ということによる。

        デイヴィット・スター・ジョーダン 

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