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302号 2014年6月2日

「組織のツボ」はどこにあるか 

■おはようございます。紀藤です。

週末は、凄まじい暑さでしたね。

今日も引き続き、真夏のような日が続くようです。
外出の際は、皆様十分のお気を付け下さいね。

さて、今日も、
ある本から印象だったお話を一つ、
共有したいと思います。

テーマは「コミュニケーション」について。

■あるグローバル企業での話。

その企業のX国の業績が振るわず、
本社から人事担当がその原因究明と、
問題解決に出向いた。

まず、最初に行ったことは、
現場でどんなことが起こっているかを確かめようとした。

リーダー以外の社員を集め、
質問をぶつけていった。

彼らが感じている課題、問題点、
業績が振るわない理由を答えてもらい、
フリップチャートに書きだしていった。

そして、30分後、質問が出そろった。


■そしてリーダーを呼び、
その挙がった質問に対しての答えを、
社員に対して話してもらった。

リーダーは、
出そろった質問に対して、
実にきれいに答えていった。

それを、社員たちは黙って聞いていた。

チーム全体の雰囲気は、
重苦しく、沈んでおり、
まるで「お葬式」のようだった。


■この状態を見た、
問題解決に出向いたその人事は、
このように言った。

「わかりました。リーダー。
 あなたは正しいことを言っています。
 
 部下の皆さんが出した質問に対して、
 正しく応えています。
 
 けれども、あなたには、
 部下の話を聞く姿勢がなく、
 だからチームでのコミュニケーションが一方通行になっています。
 
 もっと柔らかいコミュニケーションスタイルを心がけて下さい。
 
 部下から意見が出てこないようであれば、
 あなたの方から聞き出すようにしてください。
 
 それから、あなたの知っていることを
 もっと丁寧に部下に対して話してください」

そして、最後に一言。

「あなたのチームは、
 リーダーと部下の意思疎通が出来ていない。 
 リーダーのあなたが、まず改善してください」


■そして、その後、
このリーダーは、自らのコミュニケーションのスタイルを
完全に変えるように努力し、
行動に移していった。

結果、X国の業績は
赤字だった業績から、2ケタの黒字に転じていった。

戦略を変えたわけでも、
外部環境が変わったわけでも、
人を入れ替えたわけでもなく、

ただ「組織のツボ」をちょっと押すだけで、
人々がやる気をだし、
業績がよくなっていった。

(『戦略人事のビジョン』著者:八木洋介、金井嘉宏 より)


■このお話を見て、どう感じられましたでしょうか。

これは、
別の本でも書いてあったことですが、

”「人のやる気」に火をつける以上に
 生産性を高めるものはない”

そうです。

優れた設備を入れて
生産性を105%、110%にするよりも、
やる気が出るリーダーの下で、
社員一人一人が、主体的に働くことができれば、
その成果は、200%、300%にも成り得る、

という話で、
このような結果は
多くのV字回復を遂げた企業において
幾度となく証明されています。


■そして、その
「やる気に火をつける」ベースとなる、
大きな要因の一つが、
どうやら

【コミュニケーション】

であるということが、
先にご紹介したお話からも
感じられるのではないでしょうか。


■「7つの習慣」では、
人間関係での成功のための原則が、

【第五の習慣 理解してから理解される】

という習慣であるといいます。

「俺の言っていることは正しいんだから、理解しろよ!」

ではなく

「相手がどう思っているのか、をまず理解しよう」

という方が、

相手に影響を与える上では、
数倍、数十倍効果的。


■人は理屈でなく、
何だかんだ感情で動く生き物です。

だから、

”たかがコミュニケーション”

と侮れない力が、
人との対話の中にはある、
と思えてなりません。

多くの場合、人は、
「自分のことが理解されている」と感じられて、

・相手を心から信頼でき、
・相手からのメッセージで、モチベートされ、
・相手の言う事を聞いてみよう、

と思えるそうです。

そう考えると、
”急がば回れ”の発想で、
まずは身近のコミュニケーションを考えてみることが、
相手に影響を与え、結果的に成果を出すための
近道になるのかもしれませんね。

【本日の名言】 人を説得する最良の方法の一つは
自分の耳を使うこと―
つまり、相手の言うことに耳を傾けることだ。

               ディーン・ラスク

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