メールマガジン バックナンバー

288号 2014年5月13日

そして気付いたら誰もいなくなっていた、という恐怖

■おはようございます。紀藤です。

先日は静岡へ。
新人の方へのグローバルマインド研修として、
グローバルスタンダードである、「7つの習慣」をご導入頂くことになり、
研修のポイントなどを話し合ってまいりました。

Kさん、ぜひ良い研修にしていきましょう!

その後は、「7つの習慣Outdoor」の説明会。
こちらも少しずつ認知され、お客様も増えています。
色々楽しみです。

■さて先日、ある美容師の方から、
考えさせられる話を聞きましたので、その話を一つ。


ある美容師の方に、
こんな質問をしました。

「仕事をしていて、一番こたえるのはどんな時ですか?」

それに対して、彼が曰く、

「お客さんが、何も言わずに来なくなったとき、ですかね・・・」

とのこと。


■彼がそう言う所以は、美容師というのは、
お客様との信頼があってナンボのものだそう。

だから、日々それを構築するために
あらゆることに心掛けているそう。

しかし、来なくなった人は、多くの場合
何か満足いかないことがあって来なくなったわけです。

すなわち、
”美容師との信頼関係が崩れた”
とも言い換えられます。

もし、そのお客さんが、
はっきりと理由を言ってくれれば、
まだいいけれども大体の場合は、
何も言わずに去っていくとのこと。

だから、自分のどこがいけなかったのか、
知ることができない・・・


■この話を聞いて、私は、
私達の日常にも、このようなシーン、

すなわち、

”信頼がなくなって、気付いたら、自分から人が離れていた”

ということが往々にして存在するのではないか、
と感じました。

私たちは大人ですので、例えば、

「●●の、あの態度、ありえない・・・」、

と著しく信頼を損ねる行動をされたしても、
愛情がある上司や周りの人でない限り、
多くの場合指摘はせず

「彼(彼女)とは今後、関わらないでおこう」

と何も言わず、自然と離れていくのでしょう。

ちょっとずつ、話す時間を短くしたり、
ちょっとずつ、お誘いを断ることが増えたり、
ちょっとずつ、目を合わせる機会が減ったり。


■そしてこれは、
あらゆる人間関係に当てはまるようにも思います。
例えば、

「お客様と営業の関係」もそうですし
「同僚との関係」もそう。
「プライベートでの友人との人間関係」も同様です。

自分が「信頼を損ねる行動」をやったとしても、
多くの場合、指摘されず、
だから、自分で気付くこともできず、
「信頼を損ねる行動」を繰り返し続ける。

その結果、

「気付いたら、誰もいなくなった」(しかも理由がわからない)

という、恐ろしい事態になりえるのかもしれません。


■「7つの習慣」では、
見えないけれども、私達の心の中には、
それぞれの相手に対しての、

【信頼口座】

という、銀行の預金口座のようなものがあると言います。
そしてそれは、ある行動により、減ったり増えたりする。

そして、それがなくなったときに、
「信頼の喪失」「不信」「関係の瓦解」
という事態になるのでしょう。

見えないけれども、
その「信頼口座」のようなものは
確かに存在するもの。

見えないから、指摘されないからこそ、
自分の信頼口座はどうなっているのか、
気を付けて行きたいものです。

【本日の名言】 私が残念なのは、
あなたが私に嘘をついたことではなく、
私があなたをこれ以上
信じられないことである。

           フリードリッヒ・ニーチェ

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