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273号 2014年4月17日

「些細な事でもいいです。他に、何かありませんか?」  

■おはようございます。紀藤です。

本日は社内での、
営業研修「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」の第二回目。

改めて思いますが、
人は理論を知り、実践してみて、
初めて出来ること、出来ないことが分かるもの。

理論を知ることは、あくまでも入口にすぎません。

継続的なトレーニングがあるからこそ、
学びは深まるのだと思います。

というわけで、
理論を実践に変えていく
本日の研修が、今から楽しみです。

■さて
「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」
でお伝えをしている、
営業場面での、

”クライアントとコンサルタントがWin-Winになるためのヒント”

について1点ご共有をしたいと思います。


■ヘルピング・クライアンツ・サクシードでは、
まず、コンサルタント(営業)が、
クライアント(お客様)にご提案をする上で、

【すべての課題をリストアップする】

ことが必須である、といいます。

これは多くの場合、
「一つの課題」には、
「別の課題」が紐づいていることが多いためです。


■例えば、人材育成の話では、
こんなことがあります。

お客様から、

「”会議で発言する人が少ない”、だから、
 【主体性強化】について、提案(ソリューション)が欲しい」

というような場合。

しかしながら、
この話を掘り下げていくと、
実は本当に肝になっている問題は、

”上司と部下の間の、率直な意見を言いづらい関係性”

【コミュニケーション】または【リーダーシップ】

に本当の問題があった、
このようなことが起こるケースがあります。


■これは、クライアント(お客様)自身に

「思考のゆがみ」

というものが存在するから、
と言われています。

人は必ずしも、
課題の全てを全て整理しきってから
話をできるものではなく、
難しい問題であればあるほど、
むしろ頭の中は、混沌としているもの。

そのため、
「そういえば、大切なことを言うのを忘れていた」
ということも起こります。


■だからこそ、コンサルタントは、
一つの課題が出たら、

「じゃあ、これをしましょう!」

と飛びつくのではなく、

「他にも何かありますか?」
「まだ他にも、些細なことでもいいですが、ありますか?」

と、事情聴取の刑事ばりに(もちろん、嫌がられたらダメですが・・・)、
そこに紐づく全ての課題を知り、全体像を把握すること。

そして、部分でなく、
全体が分かった上で、

”最もお客様に価値のある(効果のある)ソリューション”

を提供することを目指し、
クライアントの成功を手助けすること。

木だけでなく、森も見て提案をする。

これが

「真の意味でお客様への価値提供」

と呼べるのではないだろうか、

このように、
この研修では考えています。


■・・・と、
理論で言うのは簡単ですが、

実際には、
「課題の全体像」などは、
信頼がおける人にしか話せない、
(話してくれない、という方が正しいでしょうか)
というのが現場の事実。

営業に対しては
「売り込まれそう」という
警戒心の方が先立つので、当然と言えば当然でしょう。

そう考えると、
やはり大切なことは、

【お客様との信頼関係】

という原点に戻り、
まずは信頼してもらうことから始める必要があるのでしょう。

私自身、強く心に留めておきたいと思う次第です。


■今日のお話は、

・ヘルピング・クライアンツ・サクシードという営業研修がある。

・そこでは、クライアントに成功をもたらす提案をするためには
 「すべての課題をリストアップする」ことが大事だ、と述べる。
 
・それは「一つの課題」の相談をされた場合も、
 その課題に「別の課題」が紐づいていることも多いから。
 
・部分だけにフォーカスするのではなく、
 全体を見て、適切なソリューションを提案する。
 これがクライアントにとっての「真の価値提供」になるのではないか。

・そのためには、「他にも課題はないか?」という、
 全体像をつかもうとスタンスが大切で、
 同時に、深い質問にも答えてくれる信頼関係作り、も大切になる。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

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真実を見つけたものは疑え。

        アンドレ・ジット

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