メールマガジン バックナンバー

252号 2014年3月18日

「知っている」 のか、 「している」のか

■おはようございます。紀藤です。

昨日今日とは河口湖へ出張しています。

「7つの習慣Outdoor」の販売をして頂く
大手旅行会社の皆様と共に、
教育や営業について色々語り合いました。

自分と違う環境で働かれる方々の話は、
常に新鮮で勉強になるものです。

皆さま、ありがとうございました!

さて、本日のテーマですが
「繰り返しの大切さ」について。


■「7つの習慣Outdoor」でもそうですが、
私達が研修で伝えている内容は、
至極当たり前のことばかりです。

例えば、

「主体性を大切にしましょう」
「目的を持って始めましょう」
「Win-Winを考えましょう」
「相手の話を聴きましょう」

などなど「誰もが一度は大切である」と
教え説かれたことが、伝える内容の核となっています。

ですから、研修を聞いている方々の中には、

「そんなこと、言われなくてもわかっているよ」
「いまさらそんなこと・・・」

と考えて、「知っているから」と考えることをしない、
または頑なに拒否をする人も、
いらっしゃる場合も実はあります。


■しかしながら、
そんな話が出るたびに思うのが、

「では、本当に出来ているのだろうか」

と思ってしまいます。

「大切だ」と当たり前に感じていること、
「大切だ」と知っているとことを実際にできているのか、
または、やろうとしているのだろうか、
そんな疑問を感じてしまうのです。

知っていても、実行しなければ、
出来ていないと同じことになってしまいます。

そして、私達にとって一番難しいのが、

【「知っている」を「している」に変えること】

だと思うのです。

この「知っている」と「している」の間には、
大きな、大きな隔たりがあるのでしょう。


■では、どうすれば

”「知っている」を「している」”

に変えることができるのか。

ここでポイントになるキーワードが、
冒頭でお伝えした本日のテーマ、

【繰り返すこと】

ではないか、と強く思うのです。

人は上手くできているもので、
「必要だ」と認識したことは覚えます。

そして「必要だ」と脳が認識するためには、
何度も何度も反復すること。

記憶の定着も、スポーツの型も、
その鍵は反復にあります。

その過程は、バットの素振りを、
何度も何度も繰り返し続けることで、
意識せずとも、良いスイングができるようなものでしょう。

そしてこれは、
私たちのあらゆる行動に
同じことが言えるのではないでしょうか。


■「大切だと思う当たり前の事」を、
1か月に1回だけ思い出して、1か月に1度実行するより、
1週間に1回思い出して実行する方が、
自分のものになる可能性も増えるでしょうし、
1日1回思い出して、実行できれば、
習慣にできる可能性はより高まるはず。

そのように繰り返しを続けた結果、

”「知っている」から「している」”

にレベルを上げることができるのではないか、
と思うのです。

私たちは、「知っている」と、
ついそれだけで満足しがちになってしまいます。

しかしながら、
「大切なことを自然と実行できるようになる」
ためのキーワードとして

1、”知っている”と”している”は違う
2、”している”にするためのポイントは「繰り返し」

という2点を頭に入れておくことで、
「学び」への取り組み方も変わるのではないか、

と思う次第です。


■今日のお話は、

・研修などでも、「その話は知っているから」と、
 考えることをしない人がいる。
 
・しかしながら、知っていたとしてもできているのだろうか。
 「知っている」と「している」には大きな隔たりがある。

・そして人が「知っている」を「している」にするためには、
 何度も反復をする必要がある。反復をすることで、
 大切だと自分自身が認識し、自分の行動とすることができる。
 
・人の行動が変わるプロセスとして、
 「知っている」と「している」の間に大きな隔たりがあり、
 これを超えるためには、一定量の反復(練習)が必要である。

・このような認識で学びに取り組むことで、
 学習のスタンスもより効果が高いものになるのではないか。

という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 千日の稽古を鍛とし、
万日の稽古を練とす。

               宮本武蔵

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