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246号 2014年3月10日

「そもそもの目的」は、成功のバディ 

■おはようございます。紀藤です。

週末は「7つの習慣Outdoor」研修プログラムの
ブラッシュアップのために富士河口湖へ。

たくさんの方に、実際にご体験頂きました。
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました!


■改めて感じるのですが、
「研修を作る」とは、本当に難しいものです。

研修の中では名前が知られている「7つの習慣研修」ですら、
スタートしてから、20年近く常に変わり続けています。

時代に合わせて何度も改変をし、
現在は「7つの習慣 3.0」(バージョン3)。

これからも変わり続けることでしょう。


■ちなみに、研修開発の裏話ですが、
実は「研修の形を作るだけ」であれば、
そんなに難しくありません。

「とりあえず色々詰め込んで、
 ”それっぽい研修”を作る」

ことであれば、世の中に転がっている、
様々なものを詰め込んで、伝えればいいだけ。

しかしながら、

「参加者が感動して、心から活かしたいと思う研修」

を作ることは、非常に難しいと言われます。

・全体のストーリー設計
・洗練された講師の言葉、
・研修の伏線、裏のメッセージ、
・研修に集中できる環境、

などなど、
考えることは山のようにあり、
かつ、ゴールというものもない。

「素晴らしい研修を作るには大変な労力が必要」
一方、「”研修っぽいもの”をつくるのは簡単」。

こんな状況ですから、乱暴に言ってしまえば、

「それなりのところで妥協をする」

ことの方が簡単なわけです。
(注:7つの習慣Outdoorでは絶対にしません!)


■そして、このようなことは実は、
私が今回感じた研修以外でも、
様々なシーンで起りうることではないでしょうか。

例えば、

・新しいプロジェクトの企画
・大切なプレゼンの資料作成
・自分自身のダイエットの目標
など。

始めは成功させるために、
素晴らしいゴールを描いていた。

しかし、実際にやってみると、
予想以上に難しかった。

でも一応形にはなっており、
まあ100点ではないが80点くらい。

だから、達成が難しいという理由で、

「まあ、こんなもんだろう」
「まあ、平均値以上いったからいいか」
「見栄えがいいから、良しとしよう」

と思ってしまう。

実は、結構起こりがちなのかもしれません。


■もちろん、このことが
全てのシーンで悪いとは思いません。
時間やスピードが最優先されるときも当然あります。

しかしながら、
「本当は素晴らしいゴール」
を思い描いていたのに、

【ゴールの基準を、
 達成が難しいからと言って安易に下げる】

ということは、
避けるべき事だと思うのです。

「自らの目標を下げることで、ゴールを達成した感じ」

になっても、恐らく自分が満足いく結果、
は生まれないことはいうまでもないでしょう。

そしてそれは、誰にとっても本意ではないはず。


■「7つの習慣」では、
「第二の習慣 目的を持って始める」という
習慣の大切さを伝えています。

これは、平たく言えば

【そもそもの目的を考えましょう】

という意味も含まれます。

そもそもの目的とは、

・今回の研修開発を通じて、何を達成したかったのか
・今回の企画を考えるにあたって、どんな結果を生みたかったのか
・今回のダイエットを通じて、どんな自分でいたかったのか

そして、ひいては、

・自分はそもそも人生でどんな結果を生みたいのか

という話にもつながります。


■私達の研修開発の例も、
「ただ、それっぽい研修の形を作ること」
は目的でもなんでもありません。

そもそもの目的とは、
「研修を通じて、人に気付きを与えること」。

だから、今回の例で言えば、
それを追求し続けることをやめてはいけない、
と強く思うのです。

私自身、日々の誘惑や忙しいことに、
「まあ、いいか」と思ってしまいがちですが、
そんな時に

【そもそもの目的を忘れない】というキーワードを思い出すこと。

そして、どんな時でもこの言葉を大切にし続けることで、
一歩ずつ、【そもそもの目的・目標達成(成功)】が近づいている、
感じる次第です。

「そもそもの目的を忘れないこと」と「成功」とは、
切っても切り離せないパートナー【バディ】のような存在。

そんなことを考えた週末でした。


■今日のお話は、

・「自分でイメージした、素晴らしいゴール」とは
 多くの場合、達成が難しい。
 
・そんな中だと「それっぽく見える、それなりのゴール」
 で妥協してしまいがち。
 
・しかし、「それなりのゴール」で落ち着くことが、
 自分が求めていた「そもそもの目的」なのだろうか。
 
・それなりのゴールに目標値を下げれば、
 初めに思い描いた「素晴らしいゴール」を達成することは難しいだろう。
 それは本意ではないはず。
 
・「7つの習慣」で、第二の習慣 目的を持って始める、というように、
 そもそもの目的、ゴールを見失わないこと。
 そして安易な妥協をしないことが大切なのではないか。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 誰でもある時期、情熱的になることはある。
ある人は30分間熱中できるし、ある人は30日間続く。
しかし人生の成功者は30年間情熱が続く人である。

            エドワード・B・バトラー

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