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115号 2013年8月15日

家族旅行の目的を考えると、コオロギが住む安宿でもよい

■こんにちは。紀藤です。

ただ今夏休みを頂き、
新潟の村上というところに来ております。
(インターネットがなく、お送りするのが遅くなりました。)

私の実家は愛知なので、
愛知に住む父、母、大阪に住む姉、そして東京に住む私が
なぜわざわざ新潟に集まるのかというと、
特に理由はありません。

「実家で集まってゆっくりもいいけど、
 行ったことがないところに行きたい」
という父母の意見からです。

しかしお盆は、観光地はどこも高いので、
特に観光地でも何でない新潟の格安民宿(ハイシーズンなのに一泊4000円)で
適当にゆっくりしよう、ということになりました。
(新潟の方、失礼いたしました)


■今でこそ丸くなりましたが、
昔、夏休みに旅行に行くたびに
短気な父が怒っていたのを覚えています。

「なんでこんなに混んでるんだ!」
「飛行機に間に合わん!」

どうしようもないことなのですが、
昔は旅行に行くたびに、何かしら父が怒っていました。


■ふと、こんな思い出にふけっているときに、
ある講師の方の「旅行」についての教訓を思い出しました。

「旅行の目的を見失う」というお話です。


ある方が家族で旅行に行くことにしたそうです
皆で行く、初めての海外旅行。

しかし旅行中、子供が寝坊して
予定していた船に乗れなかったそうです。

寝坊した子供を、
お父さんが子供を叱り飛ばし、
子供は泣き、重たい空気が流れました。

終日子供は落ち込み、楽しかったはずの海外旅行が、
重たい雰囲気になってしまいました。

そんな時、彼がふと感じたのが、
「旅行の目的を見失っていたのではないか」
という気付きだったそうです。


■そもそも、今回の旅の目的は、

「家族で楽しい想い出を作ること」
であり、
「計画通りの船の便にのること」
ではなかったはず。

それをいつの間にか、
あらかじめきちんと立てたスケジュール(目標)を
こなすことにばかり意識が向いていた。

1時間や2時間くらい遅れたっていいじゃないか。
楽しい思い出ができれば。

そう思い、計画への考え方を変えた、
というエピソードです。


■この話は「7つの習慣」でも、
「第二の習慣 目的を持って始める」の大切さを
象徴するエピソードでもあります。

この活動の目的は何なのか。

そんな視点で見てみると、
自らの選択が変わるかもしれませんね。

私も、今回の新潟旅行は
「家族で集まって、ゆっくりした時間を過ごす」
ことが目的でした。

ですから旅館のキレイさは求めません。
サービスも求めません。
旅館にコオロギがジャンプしていました。
でも、目的は達成されつつあるので、
それでよいのかな、などと思う次第です。


■今日のお話は、

・行楽シーズン。旅に行く人も多い。
 混んでいることも多く、腹を立てることもしばしば。

・しかし、そもそもの旅の目的を忘れてはいないか。

・「良い想い出を作る」ことが目的なのであれば、
 プランの実行より大切にすることがあるのでは?

・「目標」にとらわれすぎるあまり、「目的」を見失わないこと、
 (第二の習慣 目的を持って始める)が大切。

という内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 自分の身に何が起こるのかでなく、
それにどう反応するかが重要なのだ。

       スティーブン・R・コヴィー

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