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97号 2013年7月22日

「アメリカ建国の父」が大切にした習慣とは

■おはようございます。紀藤です。

週末に、映画「風立ちぬ」を見てきました。
宮崎駿監督が、初めて自分の作品で泣いた、と言われているように
彼の想いを感じる映画でした。
色々お伝えしたいのですが、詳細は映画館でぜひ!

■さて、先週は「時間管理」についてお話をしました。

そしてそもそも、時間管理の目的とは、
「日々のタスクを管理すること」でなく、
「豊かで効果的な人生」を送ることではないか、
と、この「7つの習慣」を実践する手帳(フランクリン・プランナー)
のコンセプトにおいて考えられています。

「豊かで効果的な人生」とは、すなわち、
「自分が大切にすることを実現でき、充実感をえられる人生」。

であるならば、
「自分が大切にすること」を知ることが時間管理にも大切な考えなのでは、
という内容が、先週までのお話でした。

本日も、関連したお話を続けます。


■そもそも、「7つの習慣」を実践し、
効果的な人生を送るための時間管理のツール「フランクリン・プランナー」は
アメリカの100ドル札の肖像画となっている
「ベンジャミン・フランクリン」にルーツがあります。

「アメリカ建国の父」とも言われているベンジャミン・フランクリン。

18世紀に生きた彼の人生は、「偉大な貢献」の連続でした。
アメリカ初の公立図書館の設立から始まり、
大学創設、避雷針の発明、そして何よりも有名なのがアメリカ独立に尽力したことです。

それ以外にも、

・アメリカ初の公立図書館設立
・書籍「貧しいリチャードの暦」出版
・集会書記に選出
・消防組合創設
・郵政長官に選出
・オープン・ストーヴを発明
・ペンシルベニア大学を創立
・州会議員に選出
・アメリカ独立宣言書記草委員に選出
・駐仏全権公使に選出
・対英講和会議代表に選出

などなど、数多くの偉業を成し遂げました。
(すごいですね・・・)


■では、そんな彼はどんなことを考えて、
日々生きていたのか。

政治家
外交官
著述家
物理学者
気象学者、、、
これだけ幅広い分野で活躍してきた彼なので、
様々な英才教育を受けていそうなイメージもありますが、
学校に通っていたのはわずか10歳まで。

彼が日々の生活の中で最も大切にしていたことは、

「自分自身の人生にとって大切な価値観」

を「13の徳目(価値観)」という形にまとめ、
それを日々体現し続けることに集中していたそうです。
そして、その結果として数々の偉業を成し遂げたそうです。

そして彼は、そのことについて、
アメリカのベストセラーでもある「フランクリン自伝」の中で、
こう述べています。

「今日まで私がたえず幸福にしてこられたのは、
神の恵みのほかに、このささやかな工夫(「13の徳目」)をなしたためであるが、
私の子孫たる者はよくこのことをわきまえてほしい」

※参考「ベンジャミン・フランクリン13の徳目」

1、節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
2、沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
3、規律 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
4、決断 なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
5、節約 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
6、勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
7、誠実 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出だすこともまた然るべし。
8、正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
9、中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
10、清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
11、平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
12、純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これにふけりて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
13、謙譲 イエスおよびソクラテスに見習うべし。


■私たちは、それぞれ別々の人間なので、
大切にしていること(価値観)も人によって違います。

その中でそれぞれの人が
「自分が大切なことを大切にしている瞬間」は、
きっと充実感に満ちたものであるはず。

そして、彼の
「価値観を大切にし、日々実践する」ことがもたらす結果は、
様々な書籍、人物、歴史が示すように
時代や文化を超えて存在する普遍的な原則の一つなのではないかと思うのです。


■「自分にとって豊かな人生を送る」ためには、

・「自分が大切にしていること」(=価値観)を知ること。
 ↓
・「価値観」に基づいて、日々の行動計画をしていくこと。

そうすれば、仕事やプライベートの活動など、
「自分の大切にしていること」(=価値観)と紐づけることができ、
「何のためにやっているのか」に納得感が生まれるはず。

そうすれば、毎日の生活が充実していき、
結果とし、「豊かで効果的な人生」にも近づいていくのではないでしょうか。
(そして、それをサポートする「フランクリン・プランナー」をぜひ!)


■今日のお話は、

・「豊かな人生」とは「自分の大切にしていることを実現すること」

・偉大な貢献を成し遂げた100ドル紙幣の肖像画でもあるベンジャミン・フランクリン。
 彼は「13の徳目」という「自分自身の価値観」をまとめた。

・そして彼は、「”13の徳目”を実践することがたえず幸福にしてきた」と述べた。

・このことは、多くの書籍、人物、歴史が示してきたように、
 時代や文化が違っても通用する普遍的な原則なのではないか。

・であるならば、「豊かな人生」を送る第一歩として、
 「自分が大切にしていること」(=価値観)を明確化してはどうか。

・そして、それに基づいて計画をし、日々実行すればより、毎日の充実感も増すのではないか。

という内容でした。


今日も皆様にとってよい一日になりますように。

【本日の名言】 われわれは死ぬまでに、
自分が逃れているもの、
求めているもの、
そしてその理由を知るよう努めるべきだ。

              ジェームズ・サーバー

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