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1765号 2018年12月17日

「素の自分」を、周りに受け入れてもらいやすくする工夫

(本日のお話 2456字/読了時間3分半)


■こんにちは。紀藤です。

私事ですが、本日誕生日を迎えました。
36歳になりました。

メルマガお目通しいただけている皆様、
いつも、本当にありがとうございます。

ますます、良質な気付きをお伝えできるよう
私自身、もっともっと学んでまいります。

引き続き、よろしくお願いいたします。



さて、日曜日は、終日読書でした。

1月6日に開催する
「リベラルアーツを探求するワークショップ」に向けて、
本を読み漁っております。

今後、私自身リベラルアーツについてのワークショップにも参加しつつ、
自分自身をアップデートする予定。
世界が広がる感覚が、本当に面白いです。

”教えることが最大の学びである”。

このことを噛み締めつつ、今年の年末年始は、
ひたすら「リベラルアーツ」を探求してまいりたいと思います。

ご参加いただけます方、お楽しみに!

※お申込み、あと2名受付しております。
 https://goo.gl/forms/OYHDkk5c6ZrKB7Lq1



さて、本日のお話です。

企業でも、個人でもコーチングを行っていて、
気づいたことがあります。それは、

「ご相談の7割くらいが”人間関係の悩み”である」

ということ。

今日はそんな悩みにお答えすべく、
「人間関係についての悩み:を軽減する、
”ある工夫”についてお伝えできればと思います。


タイトルは、


【「素の自分」を、周りに受け入れてもらいやすくする工夫】。


それでは、どうぞ。



■「あの人、付き合いづらい」

そう思われるのは、
誰にとっても好ましくはありませんね。

ただ、なぜそう思われるか、と考えてみると、
「付き合いづらい」と思われる要因は、いくつかあるようです。

まず最初に、

・いつも愚痴ばかりである
・人の悪口を言う
・受け身で人のせいにする

というような、
”ネガティブ・オーラ&毒素を排出しまくっている”ケース。

この場合は、残念ながら、
本人の自助努力が必要になりますので、
出来る限り、「人間性」を時間をかけても磨いていただく必要があるのでしょう。
(今回は長くなるので割愛します)

ただ、今回取り上げたいのが、そうではなくて、

”一生懸命、前向きにやろうとしている”

のに、「もったいないケース」で人付き合いがうまくいかない、
という場合。

それを考えたいのです。

そして、その一つのパターンが、

『あの人、何を考えているかわからない』

という思われ、敬遠されるケースです。


■人は、

「思考・行動が”予測しづらい”人」

に対して、ストレスを感じるものです。



例えば、ある上司がいたとします。

その人が先週、

「戦略が大事だからな、まずはじっくり企画を練ってくれ。
 じっくり考えてな!」

などといっていたのに、
次の月曜日になったら、

「いやいや、いつまで考えているんだよ、
 とにかく行動だろう。考えるより、行動、行動」

みたいになったとしたら。

つまり、
”言っていることがコロコロ変わる”としたら、
部下からすると、

「何を考えているかわからない」
「どう行動したら正解かわからない」
「予測できない、、、」

となり、結果

「あの人は、付き合いづらい」

となってしまうのです。


■「付き合いやすい人」、というのは、

”シンプルで、一貫している”

という傾向があります。

例えば、

・彼は、これが好きで、いつも喜ぶ
・彼は、これをしたらイヤで、いつも怒る。
・彼は、いつもこういう行動をしている

というように、誰から見ても、
「一貫していて、行動が読みやすい」と、

先程の上司の例の逆で、周りの人は、

”予測できる”

ようになります。

「まあ、あの人はいつもそうなんだよ」と、
良くも悪くも「諦め」がつく。

そうすると、予想外のストレスを受けずにすむので、
「付き合いやすい」となるわけです。

だから、

『単純(シンプル)かつ、一貫している人は付き合いやすい』

といえるのです。


■一つ、私の体験談をお伝えします。

私の前職のに、ある”せっかち”なマネージャーがいました。

彼は、

・いつも早口
・歩くのが異様に速く、人を置いていく(気づかない)
・電話をしても「どうぞ」のみ。要件だけ聞きたい。
・結論を速く出したい
・保留は嫌い、すぐやりたい
・結果が一番大事(結果は出す)
・でも人に対して愛情はある

というタイプ。

いつも、そうなのです。
そしてその性格も、行動も、周りは認識している。

「まあ、彼は、”せっかち”だから仕方ない」というのです。

同時に、

「ゴメン!俺、超絶に”せっかち”だから、申し訳ない」

と、本人も認めている。

物事をブルドーザーのように推し進める力、
巻き込み突き進む力はすごいのです。
周りは一目を置いているし、期待している。

しかし、細かい部分は全く気にしない、
だから周りがダメージを食らうこともある。

それらを全て含めて、

『自他ともに認めて、予測できる』

これが伝わっているから、
ある意味、「付き合いづらい」とは思われない。

その彼に併せて、行動を決めることができるから、です。
(場合によっては”かわすこと”を含めて)


■世の中には、”完璧な人”など、
そうそうにいません。

やっぱり、”自分の思考のクセ、行動のクセ”、
というものはあるものなのです。

それを無理に「別のものになろう」とするから、
どうしても疲れてしまう。

だから、一貫性が保てなくなる。

そういうこと、あるのではなかろうか、と思うのです。



「素の自分」を受け止めてもらうには、

・自分が、泳ぎが得意な魚なのか、
・あるいは、飛ぶのが得意な鳥なのか、
・あるいは、走るのが得意なウサギなのか、

”自分のタイプ”を知ることが最初です。
一貫性は、自己認識、から始まるのです・

すなわち、

1,まず、自分自身が、自分のタイプを認識すること

から始まり、

2,「素の自分」である予測しやすい行動を宣言して、一貫してとり続けること

に続き、

3,そのことを周りに理解してもらおうと発信し続けること


それが、「素の自分」を受け止めてもらう、
小さな工夫になりえるのでしょう。


■ちなみに、単なる「わがまま」とは違います。

特に組織においては、
最も力を発揮するという”周りへの貢献”が前提でしょう。

「私は、これもできない、あれもできない、
 これが素の私だから許してね」

だと許されるはずもなく(だって貢献していないので)、

「私は、これが得意で貢献できる。でもあれは苦手。
 できないこともあるけど、その点、どうぞご容赦ください」

というニュアンスかと思います。


■いずれにしても、
「素の自分」でいるためには


『単純(シンプル)かつ、一貫している人は付き合いやすい』


という原則を知ることです。


そして、

【「素の自分」を、周りに受け入れてもらいやすくする工夫】

として、お伝えしたような、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1,まず、自分自身が、自分のタイプを認識すること”

2,「素の自分」である予測しやすい行動を、宣言して、一貫してとり続けること

3,そのことを周りに理解してもらおうと発信し続けること
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これらの行動を、実行してみてはどうでしょうか。

人は、結局、自分以外のものにはなれないものですから
それを、理解してもらう工夫をして、周りにも

”諦めて(明らかに認めて)もらう”

ことができたら、生きやすくなるのかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今週も、皆様にとってよい1週間となりますように。

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<本日の名言>

欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。
欠点をうまく使いこなせばいい。
これさえうまくゆけば、何だって可能になる。

ココ・シャネル
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