メールマガジン バックナンバー

1810号 2019年1月31日

「90/20/8の法則」が、大人の学びを最大化させる

(本日のお話 2820字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、ダイナミックヒューマンキャピタル社の、
『トレーナー養成コース』の2日目に参加でした。

2日間参加して思ったことは、
"参加者主体のトレーニングの作り方"という技術&スキル中心としつつ、
もっと”大枠の全体像”を描くこと、例えば、

・研修前の設計
・効果測定
・参加者の分析
・上司の巻き込み

などを体系的に学ぶことができるトレーニングコースでした。

研修会社(フランクリン・コヴィー・ジャパン)にて私自身、
色々と研修について勉強してきましたが、改めて整理をする良い時間になりました。

また、この学びの内容については、本編にて。



また、先日より「メルマガ新タイトル」のアンケートのご協力、本当にありがとうございます。
着々と回答が集まっており、多くの気づきがあり、刺激になっています。

少しご紹介させていただきますと、ある質問に対しては、
こんな回答結果となりました。

「Q、『未来習慣』というタイトルについてどう感じるか?」

1位 覚えやすい(39.2%)
2位 ちょっと怪しい(31.4%)
3位 覚えづらい(19.6%)
4位 親しみやすい(18.7%)
5位 紹介しづらい(11.8%)

、、、とのこと。

整理すると、「未来習慣」というタイトルに対する多くの見方は、

”わりと覚えやすいけど、ちょっと怪しくて、実は紹介しづらい”

というような声なき声が見えてきたような気もします。
(何となく予測しておりましたが、、、汗)

もちろん、これが全ての意見ではないのですが、頂いた意見も参考にさせていただき、
「メルマガ新タイトル」しっかり考えたいと思います。

また、引き続きアンケートのご回答お待ちしております。
ぜひ、率直なご意見をお寄せ下さいませ!

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【読者様アンケート(回答時間30秒)】
 ↓↓↓↓
テーマ:「メルマガ新タイトル」についてのご意見をください
 https://goo.gl/forms/3d63YZLDrP9dMMrl2
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



さて、本日のお話です。

昨日の「トレーナー養成ワークショップ」の中で、
1つ、”効果的な大人の学び”のためにとても大切な原則を学びました。
それは、トレーニングやワークショップを作る時の「鉄則」のようなものです。

今日はこのお話について、学びを皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「90/20/8の法則」が、大人の学びを最大化させる】。


それでは、どうぞ。


■私達の「体」は正直なものです。

つまらなければ、眠くなる。
楽しければ、あっという間に時間が経つ。
疲れると、集中できなくなる。
覚えたものは、忘れる。
逆に、繰り返せば覚える。

、、、

これは、ほとんどの人に当てはまる「人間心理」だと言えますし、
ある意味、「本能」のようなものなのでしょう。

しかしながら不思議なことに、こと”研修や学び”となると、
”気合を入れて目を血走らせながらでも学ぶべし”、というような、
「苦労して覚えることこそが、美しい」というような価値観が、そこかしこに、未だ見えるように感じるのです。

(皆様はいかがでしょうか)


■しかしながら、人の気持ちは正直です。

いくら頭で、「頑張ろう」「何とか集中して聞こう」と思ったとしても、
やっぱり、つまらないものはつまらない。
「体」も正直で、結果、眠くなるのです。

夜、難しい本を読んでいると、どんな睡眠薬よりもよく効くように、
「大人の学び」というのは、強引に力づくでやっても難しいのです。

ですから、「大人の学びの原則」として、


・学ぶことが楽しく感じられる。

・刺激がたくさんあって、飽きない。

・自分の経験にも紐付いていて、理解しやすい。

・集中できる時間のリズムに従っていて、快適に学べる。

・休憩もベストで、疲労を感じづらい

、、、

そんな「学びのルール」のようなものがあるからこそ、
『学びが最大化』するのです。


■そして、本日ご紹介の


【90/20/8の法則】


これは、トレーニング(研修)において「学びを最大化するルール」です。

非常にシンプルな話です。
具体的には以下の内容のようなもの。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<90/20/8の学びの法則>

1,「90」・・・90分に1回休憩

2,「20」・・・学びの塊の一単元は20分

3,「8」・・・8分に1回アウトプット

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まず、

1,「90」・・・90分に1回休憩  について。

人は、長時間缶詰で集中し続けることはできません。

ある企業ではぶっ通しで3時間、4時間、5時間と、
ひたすら情報を詰め込みまくる研修やミーティングもあると聞きます。

しかし、「疲れてくると、体はそこにいても、心ここにあらず」であるもの。
結局、疲れて考えられない状態では、ただぼーっとしているだけになります。
一生懸命、講師やファシリテーター、上司が話しても、右から左へ情報が流れていくだけ。

これでは「学びの時間」があまりにもったいない。

90分に1回は、休憩を取りましょう、というお話。


そして、

2,「20」・・・学びの塊の一単元は20分 について。

これは、「人の集中力は20分」という、心理学的な結果がある、
というところから生まれてきた考えです。

ある特定のテーマがあるときに、
「20分で食べられる大きさ」に加工して、受講者に届けること。

1つのテーマについて、20分行い、一区切り。
そして、次に20分行い、一区切り。
このリズムを作っていくことで、人の脳内に定着しやすくなるのです。

ロボットを作るときに、だらだらーっと、全体を作っていくと、
何をやっているのか、わからなくなってしまいます。

「今は”足”をつくる」「次は”手”を作る」「次は、”ボディ”を作る」
そして結果的に「全体でロボットを作った(研修全体)」というように、単元ごとに区切る事が大事です。



そして、最後に

3,「8」・・・8分に1回アウトプット。

これは、人は「研修中に聞いたことではなく、喋ったことを覚えている」という心理を活用しています。

インプットするだけでは、一瞬でその学びは消えてしまいますが、
自分の言葉で、自分の口で、自分の手でアウトプットしたものは、俄然定着率が上がるのです。

また、そのプロセスを減ることで、理解できている所、出来ていないところの整理にもなる。
この「8分に1回のアウトプット」のリズムと、20分に1回の学びの単元が合わさると、
非常に効率的に学ぶことが出来ます。


、、、ざっくりではありますが、そんな内容が、
【90/20/8の法則】というものでした。


■シンプルですが、こういう「ルール」は、やっぱり強力なのです。。

1つのことを追求していくと「多くの人が突き当たる壁」のようなものがあり、
そこをクリアしてきた、多くの過去の経験者たちの知恵があります。

それが『集合知』であり、
底から生まれたものが『ルール』とも言えるのでしょう。


「90/20/8の法則」も、言葉数としてはわずか十数文字の単語。
しかし、これは研修などの「大人の学びを最大化する」ルールなのです。

「言葉(=思考フレーム)」がもたらす影響は絶大です。
忘れづらく、自分を戒めてくれます。

ということで、そんなルールを意識して、
上手くビジネスや人生に活かしていきたいものだ、
そう思った次第です。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆様にとって、本日も素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

平凡は妙手に勝る。

大山康晴
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