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1874号 2019年4月5日

『入社1年目の教科書』は、入社10年目こそお勧めしたい

(本日のお話 1993字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイントと、ウェブミーティング1件。
また、夜からは週1回の英語塾でした。

新入社員研修のシーズンと言うことで、
「改めて新入社員に求められるものは何だろう」と思い、
”新入社員の心得系の本”で売れている物を中心に数冊をしてみて、読み漁ってみました。

その中で、改めて気づいたことがありましたので、
今日はそのお話について皆様に、ご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【『入社1年目の教科書』は、入社10年目にこそお勧めしたい】


それでは、どうぞ。


■この時期、本屋さんに行くと見かけるのが、


『入社1年目の教科書』
『新社会人の教科書』
『伝説の新人』

等々の、「新入社員が大切にすべき事」をテーマにした本。

私も先日から、研修の参考にと言うことで、
それらの本を書い、黙々と読んでいました。


■内容を見てみると、こんなことが書かれています。


以下、特徴的なものをまとめてみました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<基礎的なスタンス>
・50点でいいからスピードを重視して進める
・頼まれ事は必ずやり切る
・何があっても遅刻はしない
・体を鍛え、自己管理を仕事の時と捉える
・「何のために?」を考えて仕事をする
・学びはアウトプットを前提とする

<視野を拡げる>
・同期とは飲みに行かない
・新聞は二紙読むべし
・休日ゴロゴロするのではなく、積極的に外に出る
・歴史を知り、教養を身に付ける

<目標を持つ>
・即物的な目標でよいから自分の目標を持つ
・泥臭いことから真剣にやる
・失敗を恐れず機会と捉える

<人付き合いを考える>
・常に素直でいて、人からのフィードバックをもらえるようにする
・ノルマの120%をやり切る
・会議では、必ず発言する
・自らに都合の良い先生を持つこと

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

などなど。


■これらを眺めてみると、「まあ、確かにそうだよな」と思います。
ですがこれをまじまじと見ながら、考えてみたのです。

「果たして、自分はどれぐらいできているだろうか?」

、、、と。

もちろん、全部「知っている」ことです。
しかしどのレベルで「している」のか。

そう考えてみると、非常に実につまされる思いがしました。

例えば、新人が自分の目の前に現れ、
「先輩はどんなことを心がけていますか?」と目をキラキラさせて聞いてきたとき、

「この人は、卓越したレベルで、このレベルでやっているのか、、、(驚)」

と思われるくらいのレベルで、胸を張って言えるかどうか。


そんなことを考えたときに、バロメーター全体の中で、
できているものもあれば、できていないものもあるな、
そんなこと思い一抹の焦りを感じたのでした。


■そして、これは私だけではなく、
多くの諸先輩方にも言えることではないでしょうか。

例えば、

・「自分の中の目標を持つ」ということ

・「社内だけではなく広いネットワークを持つ」こと

・「歴史や教養を身に付け、人としての厚みを増す」こと


これらのことを、本当にできているか。

大切か、大切ではないか、と言われたら、
おそらく9割の人は「大切」と応えるはずの当たり前の項目。


しかしその当たり前が、入社してからこれまでの間、
繰り返し磨きをかけてきたのかどうか。

年輪を重ね、厚みを増してきたのかどうか。

自動操縦のように自らにインストールされていて、
後から来た人が、「さすが先輩ですね」と言えるレベルでできているのか。


こんなことを考えたとき、

「当たり前のことだけど、全然できていない」

と言う事、たくさんあるなと思ったわけです。

そして、同時に、焦りを感じたのです。


■私は、できれば若者にとって、かっこいい先輩でありたいと思います。

しかし、意識が高い若者であればあるほど、
このような情報には触れていて「知っている」ものです。

そして、そんな彼ら、彼女らは、

「その情報を先輩たちはしているだろうか?」

という視点で見るはず。

「言っていること」ではなく「やっていること」を見る。


そんな時に、いつも偉そうにいっているのに伏し目がちになるような、
そんな大人はかっこ悪いよな、と思うのです。


社会人、組織人として先に立つ私たち一人一人、
その立場に甘んじず、これらの姿勢を愚直に、実行できているか。
あるいは、しようとしているか。

自らを「躾ける」ことができているか。
それこそ、読んで字のごとく「身を美しくする」ように、日々生きているか。

、、、

そんなことを、自分自身を振り返り、思ったのでした。


■結局1年経とうが、3年経とうが、5年経とうが、10年経とうが、
仕事の規模は変われども、求められる事は同じ。

ということで、自分自身(社会人14年目)も振り返りつつ、

【「入社1年目の教科書」は、入社10年目(20年目の人も)こそ読むべし】

そんなことを思った次第です。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

自惚れは進歩の障害である。

ディオゲネス

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