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1905号 2019年5月6日

ゾンビドラマから考える、”好ましくない習慣を、より良い習慣に変える”ためのポイント

(本日のお話 2157字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、終日読書。
本当はホームページ作成をしようと思っておりましたが、
たまたま読んだ『みかづき』が面白すぎて没入してしまいました。

その後、「ジュンク堂池袋本店」にて、
マーケティング関連の本を探して、立ち読み。
読書三昧の1日でした。



さて、早速ですが本日のお話です。

「習慣こそが大事である」。
このことは、今更お伝えするまでもないことですが、

最近私の中で、特に「この習慣は改めたい」
と反省し、考えた出来事がありました。

本日はそのお話をご共有させていただくと共に、
そこからの教訓と気づきを、皆様にお伝えできればと思います。


タイトルは、


【ゾンビドラマから考えた「好ましくない習慣を、より良い習慣に変える」ためのポイント】。


それでは、どうぞ。


■人には「自尊心」を毀損する行動、
というものがあります。

例えば、

・甘い物のドカ食い
・ゲームへのハマりすぎ
・二度寝、惰眠
・YouTubeの見過ぎ
・飲みすぎて二日酔いで昼起床

、、、などなど。

人によってまちまちですが、
誰しもが1つや2つ、あるのだと思います。

GWですから、がっつり上記の活動に耽った、
という方もいらっしゃるかもしれません。


■もちろん、これらの行動を、
一括りに”悪い”などと断ずるつもりはありません。

たまにであれば、良い気晴らし、
ストレス解消で、心身に良い影響を与えてくれます。

ただ思うのは、
あまりにもこれらの行動(惰眠、動画見ふける)を、
”繰り返しすぎる”と、

「この休日、何やってたんだろう感」
「時間無駄にしてしまった感」
「なんだか不安、不満、出し切ってない感」

が生まれ、それでもなお怠惰にふけると、いずれ

「自尊心の毀損」

が生まれてくる、、、

私はそのように思っております。
(が、皆様はいかがでしょうか?)


■というのも、自分の最近の体験から、
こんなことがあったのです。



先日の話。

ふと夜に、「GWだし、ちょっと気晴らしに」ということで、
ゾンビ系ドラマ(Netflix体験版)をなんとなく見たときの話。

予想以上に面白く、それこそ没入していき、
気づいたら夜3時になっていました。

夜更かし=朝起きられない。

よって次の日やろうと思っていたことがあったのですが、
気づけば11時。ああ、なんかもったいない。


しかし、翌日。

夜になると、やっぱりあの「ゾンビ系ドラマ」の続きが気になります。

そして、そのドラマを見たくなり、
動画アプリを開き、没入していく。
そして深夜に突入・・・。

再度、夜更かし=朝起きられない。


そんなことを連日繰り返して、
見えない「何だかもったいない感」が積り、
自分の胸中に、確かな存在感を持ち、
ずしりと具体化したように感じたのでした。


■そして考えてみました。

やっぱり、この習慣(=ゾンビドラマ習慣)は、
少なくとも自分にとっては、よくない。

では、どうしたら、
このゾンビドラマをなんとなく見るスパイラルを、
止める事ができるのだろうか、、、?

と。

まずは「原因分析」をしてみます。

なぜ好きか考えてみると、
「展開が読めるから気楽」であること。

”ゾンビなのに気楽”というのも逆説的ですが、
ゾンビ系ストーリーは、

・怪しいウイルスが突如発生。
・感染した人が、誰かに噛み付く。
・爆発的に増えて、街が混乱。終末期。
・そこからサヴァイブする主人公(そして家族との別れ)

という至ってシンプルな構造。

ですから、ゾンビドラマを通じて、

”「気楽な別のストーリー」に自分を没入させることで、
 頭をリセットしていた”

と思ったわけです。

ですから、私にとってゾンビドラマは、
「精神の解放」という意味で、重要な役割を果たしていたとも言えます。


■しかし、見ると抜けられなくなるのです。

そして、抜けられなくなると、深夜に突入し、
深夜に突入すると、朝起きられなくなる。

すると、後悔をしてしまうので、

(少なくとも自分にとっては)
「あまり好ましくない習慣」

である、ということになります。

であれば、これを「別の方法」で代替したい。
より好ましいものに、交換したい、と思ったのです。


■そして、仮説を立てます。

・別のストーリーに没入できて、
・頭に負荷もかからず、
・精神の解放ができて、
・後悔しない行動

で、ゾンビドラマに変わるものとは、なんだろうか?


寝る前にビジネス書?

いや、マーケティングやらリーダーシップを読もうと思っても、
頭に負荷がかかりますから違います。
精神の解放にもなりません。

よって、もっとライトに、

”ビジネス書とゾンビドラマの中間に位置する「気晴らし」”

はなかろうか、と考えてみるのです。


■そして発見したのが、

『読みやすい現代小説』

というカテゴリでした。

言葉も難しくない。
頭を使わないライトな現代小説。
別のストーリーにも没入できる。
しかも、後悔はない。

ベストです。

それらを試してみると、
確かに動画よりは頭を使うけれど、

”ストレス解消する気晴らし効果もありつつ、
 後悔も少ない、中間地点に位置する行動”

であるな、と感じたのでした。


■そして、結論。

この私の体験から思う気づき、学びをまとめてみると、
以下のようになりました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1、「ギャップがありすぎる行動変容」は習慣化の可能性が低い

 (例/ゾンビドラマ ≠ ビジネス読書)
    ”両者の行動による得られる果実”にギャップがありすぎる)

2、好ましくない習慣は、
 「得られるものが類似する”より良い(好ましい)習慣”」にすり替えられる

 (例/ゾンビドラマ ≒ 現代小説。どちらも”気晴らし効果”がある)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして、このことが、

【好ましくない習慣を、より良い習慣に変えるためのポイント】

ではなかろうか、そんなことを思ったのです。


■ちょっと特殊な例なので、
皆様全てに当てはまるとは思いませんが、

(そもそもゾンビドラマが気晴らしになる、
 という時点で当てはまるのかが怪しい…)


【「好ましくない習慣」を「類似したより好ましい行動」にすり替える】


という観点で見ると、色々できることもあろうかと思った次第です。

多少の参考になれば、幸いでございます。

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。
GW最終日、よい1日となりますように。


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<本日の名言>

行く手をふさがれたら、
回り道で行けばいいのよ。

メアリー・ケイ・アッシュ(米国の実業家)

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