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1913号 2019年5月14日

室町時代から伝わる、「礼儀・礼節の真髄」となる考え方

(本日のお話 2156字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
また午後からはホームページのデザイン作成でした。

今週末に控えた100キロマラソンのために、
この1週間ほぼサラダと鶏肉しか食べておらず、
炭水化物を極小にした生活をしております。

結果、体重が1週間で2.5キロ減り、
良い感じで荷物(=体重)を減らせているなと感じます。

人の体って、思ったよりもすぐに対応するのだなぁと、少し感動。

あまり練習ができていませんが、
変わりの「節制」という目標達成で完走を目指したいと思います。

ウルトラマラソンまであと5日。



さて、本日の話です。

昨日のメルマガでは、
「礼法」のレッスンでテーブルマナーを学んだお話を、
皆様にお伝えしました。

本日も礼法にまつわる学びから、
皆様に気づきをご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【 室町時代から伝わる、「礼儀・礼節の真髄」となる考え方】


それでは、どうぞ。


■前月より学び始めた「礼法」。

いわゆる、「礼儀・礼節」のお話です。

・和室での所作に始まり、
・立ち方、座り方、
・手紙の書き方、
・テーブルマナーまで、

色々学んでいるのですが、
私が師事している先生は「小笠原流」という、
礼法の有名な流派のご出身です。

鎌倉時代にでき、そして室町時代に確立され、
”武家の作法”として将軍家に認められた、非常に歴史ある礼法。
それが、「小笠原流礼法」と言われています。


■ちょっとしたトリビアですが、
「礼法」の始まりは、鎌倉以前まで遡ります。

それ以前は、朝廷に仕える(=天皇のおそばで仕える)人々のためのものでした。
つまり、蹴鞠などをして遊ぶ、平安京の雅な方々のものでした。

それが、鎌倉時代に入り、武士が政権を取ったことによって、
弓術、馬術に並んで武士が身に付けるべきスキルの1つとなったというのが、
「礼法」が一つの方法となった背景、とのこと。

そして「小笠原家」は
『小笠原禮書(れいしょ)7冊』として、
それぞれ当時の大切な礼儀作法について7冊にわたって編集したのでした。

それが、今なお残っている礼儀作法の歴史書となっています。


■前置きが少し長くなりましたが、本題に入ります。

その禮書(れいしょ)に書かれている重要な”7テーマ”が、

「元服」について、「配膳」について、
「よろず」(日常の万事)について
「手紙」について、などなど、

多岐にわたるのですが、
面白いことに、これらの7冊の書いずれにも、
頻繁に出てくる言葉がある、というのです。

それが、


【時宜(じぎ)によるべし】


という言葉、とのこと。


■礼法の先生が国会図書館に出向き、
くずし字のように書かれた古文書のようなものを、
読んだそうなのですが、たしかにこの言葉がたくさん出てきたとのこと。

すなわち、今から900年近くも前の
「日本の礼儀・作法」にとっての重要な考え方が、


【時宜によるべし】


に表されている、と考えても良いのでしょう。

では、この「時宜によるべし」、
いかなる意味を指すのでしょうか。


■なんとなくその字面から、
想像できるかと思いますが、要は、


『その時々によって違う』


ということです。

つまり、ものすごく平たく読み直すと、
「その時の空気を読んで行動しましょう」
なる意味かと推察されます。

まあ、当たり前といえば、当たり前。
しかし、当たり前と思うからこそ、
不思議と、新鮮な驚きを感じたのでした。


■というのも、なんとなく”昔の世界”のイメージは、

”型通りに、完璧にやらなければいけない”

という印象があったから。
(私だけかもしれませんが)

ですが、実は必ずしもそうではなく、
昔から十二分に臨機応変さは求められ、
その時々に応じて行動は違っていたのです。


■そして今も昔も変わらない、
この「時宜によるべし」が礼法に何度も書かれていた事実を、
改めて深く考えてみると、

『古くから伝わる「礼儀・礼節の真髄」と何か』

という問に対して、一つの答えがあるように思えたのです。

例えば、「客人は上座にお通しする」という、
マナーの基礎の礎の話があります。

その時、もし仮にお通しする”上座”が、

・冷房が強く効きすぎていたり、
・あるいは西日が差して非常にまぶしかったり、
・または綺麗な外の景色は見えない場所だったり、

であれば、必ずしも、
「上座にお通しする」という「型」を守るよりも、

「通常であればこちらが上座なのですが、
 これこれこういう理由で、こちらのお席にお座り頂ければと思いますが、
 いかがでしょうか」

と伝えたほうが、よっぽど、

【時宜によるべし】

の現れとなるのかもしれません。

それも相手によりますが、
場合によっては「気が利くなあ」と思われ、
よくその行動を思いついたな、と相手に喜ばれる対応になるのでしょう。

ポイントは、「相手を慮る」こと、

そのために、頭を働かせ
【時宜によるべし】を体現することなのです。


■あくまでも「礼法」や「マナー」は一つの”型”で、
誰も不快にしない(確率が高い)一つの方法でしかありません。

その手法を、それを頑なに固持するより、

『相手の大切なことを、相手の気持ちを、一番に大切する』

ほうが、実は「礼儀・礼節の原則」に則ったことになる。

ゆえに、

・海外のルールでレディファーストに合わせても、
・相手が足を組むから、自分も足を組んで合わせるのも、
・相手がガツガツ食べていたら敢えてラフに食事を楽しむ、

というように、表面的な様式や行動が変わっても
そこに合わせていくことが、
日本古来より流れている「礼法の極意」であり、
その精神を一言であらわすと、


【時宜によるべし】


この7文字に集約されるのではなかろう、
そんなことを素人ながら思ったのでした。

型を身につけ、その上で、時と場合を選んで、
相手の立場で、相手が持つものを、相手の気持ちを、
最大限尊重して行動する、今も昔も変わらない大切なことなのでしょう。


また、礼法をかじった程度ではありますが
そんな感想を持った礼法のレッスンでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

君子の交わりは淡きこと水の如し、
小人の交わりは甘きこと醴(あまざけ)の如し。

莊子(戦国時代中国の思想家)

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