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1957号 2019年6月30日

今週の一冊『学びを結果に変えるアウトプット大全』

(本日のお話 1956字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、午前中「礼法」のレッスン受講。
その後、研修の企画や読書などでした。

色々と新規の研修が増えており、
なかなかハードになっておりますが、
気合を入れて頑張りたいと思います。

ここが踏ん張りどき。



さて、早速ですが本日のお話です。

毎週日曜日は、おすすめの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

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『学びを結果に変えるアウトプット大全』
(著:樺沢紫苑)

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です。


■確信を持って、
「絶対にそう!」と断言できることは、
さほど人生にはありません。

、、、が個人的に、
「これは一つの真実である」と、
少なくとも私が強く思っていることがあります。

それは、


『人はアウトプットによってのみ成長する』


ということ。

あえて、”のみ”と言い切りたいくらい、
アウトプットこそが、極めて重要だと思っているのです。


■既に周知の通りではありますが、
これまでの教育と言うのは、”インプット偏重型”でした。

英語の勉強でも、過去のテストでは
リスニングとリーディングが主であり、
「瞬間英作文」のような学習方法はまだまだ新しく、

情報についても、

・「とにかく本を読め」「新聞を読め」であり、
・「読んだことを人に話せ」「新聞の内容を1分で要約せよ」

とは、(少なくとも私は)あまり言われませんでした。


もちろん、インプットが無駄とは言いません。

しかし、たとえ100冊の本を読んでも、
それを誰かに話をしたり、書いたりして、

”自分の言葉で編み直す”

”自分脳で再編集する”

というように「アウトプット」をしなければ、
例えインプットした内容も、感じたことも、記憶しようとしたことも、
忘れ去ってしまうのが人というものなのです。


人の脳は、不要なことは忘れます。

・不要なこと=使わないこと

であり、

・使わないこと=アウトプットしないこと

を意味します。


人が学んだことを自分のものにすることができるのは、

「アウトプットしたとき」

そこにこそある。

だからこそ、アウトプットを基軸に、
あらゆる学習や経験を進めることが
極めて重要だと思うわけです。



■そして現代、「アウトプット」の方法には、
実に様々な方法があります。

・日記、ブログ、メルマガ、
・YouTube、Twitter、Facebook、
・人に話す、プレゼンする

などなど。


話す、書く、要約する、
説明する、プレゼンする、議論する、、、

日常に数多ある”アウトプットの方法”について、
なんとなく、感覚的にやっているのがほとんどの人ではないでしょうか。


■そんな中、その「アウトプット」について、

感覚的ではなく、理論的に、
かつわかりやすく、いつ、どのような方法でアウトプットすればよいのか。

365日24時間を、

”アウトプットを軸としたライフサイクルにできるのか”

について非常にわかりやすく表現した本が、この、


『学びを結果に変えるアウトプット大全』


という本だと思うのです。


■私も教育と言う仕事に携わっている手前、
様々な学習理論に触れることがあります。

例えば、

・ラーニングピラミッド
・ザイオンス効果
・メラビアンの法則
・マズローの欲求5段階説

という心理法則など。

(詳細は、ぜひググってみてください)

これらのものは、知っている人は知っていて、
とてもパワフルな考え・理論です。


その思考フレームを含めて、
「アウトプット」というテーマで、
一般向けに一覧化した本は、これまでなかったように思います。

それを今回の『アウトプット大全』では、

「文章」というよりも、
「図解」を上手に活用した大人の絵本のように、
感覚的に理解できるとして表現をしているところが、
一つの特徴だと感じました。

本が苦手な人でも、パラパラとめくって眺めるだけで、
「アウトプット」について学ぶことができるはず。


■ただ眺めて終わっては、本当にもったいない本で、

この80個あるアウトプットの考え・手法の中で、
1/3だけでも自分のものにできたとすると、

おそらく、学びが成果に繋がる歩留まりも、
2倍、3倍では足りないものではなかろうか、

と思います。



すでに、人生経験が多く、知っている人にとっては、
自分が感覚としていることを、
形式知にする1つの手段としても、有用な一冊。


また、若手の20代位の人には、
この本を軸に、いろんなことを学びアウトプットすると、
今後の飛躍が望めるではなかろうか、

そんなこと思わせてくれる、実用的な1冊です。


、、、あえてデメリットを言えば、

『わかり易すぎて、(アウトプットしてないのに)わかって気になってしまう』

ことでしょう。

アウトプット大全なのに、わかり易すぎて
「インプットで気持ちよくなってしまう」ということが、
この本の、唯一の弱点かもしれません。

いずれにしても、その高評価通りの、良書だと感じます。
おすすめでございます。

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<今週の一冊>

『学びを結果に変えるアウトプット大全』
(著:樺沢紫苑)


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