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1991号 2019年8月3日

自分の能力値を飛び級させる「◯◯◯◯◯◯◯」という最強のツール

(本日のお話 2105字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、2件のアポイント。
並びに研修の企画・作成でした。



さて、早速ですが本日のお話です。

最近、人材育成のコーチ仲間に、
研修をサポートしてもらうことが増えています。

その経験からの学びが非常に大きく、
こと「自分自身の成長」という文脈でも、
短期間で得るものが凄まじいな、と感じております。

本日は「他者からの学び」というテーマで、
皆さまに気づきと学びをご共有させていただければと思います。

タイトルは、


【自分の能力値を飛び級させる「◯◯◯◯◯◯◯」という最強のツール】


それでは、どうぞ。


■人材開発で有名なモデルに、
『ジョハリの窓』と言うものがあります。

これは、

”対人関係における気付きのモデル”

などと言われ、自分自身の可能性を見つけるための、
思考ツールとしても大変活用できるものとして知られています。


簡単にお伝えすると、

”自分が知っていること/自分が知らないこと”を横軸に取り、

”他人が知っていること/他人が知らないこと”を縦軸にとる。

そうすると4象限ができあがります。

そしてそれが、

・「開放の窓」=自分も他人も知っている
・「盲点の窓」=他人は知っているが自分は知らない(気づいていない)
・「秘密の窓」=自分は知っているが他人は知らない
・「未開の窓」=自分も他人も知らない未知の領域

という4つの窓になり、
それらを『ジョハリの窓』という話。

※詳しくは『ジョハリの窓』とネットで調べてみてください。
 いっぱい記事が出てくるかと思います。


そして、私が思うのが、こと
「自己の成長」の上で特に着目すべきこととは、

『「盲点の窓」=他人は知っているが自分は知らない(気づいていない)』。

ここに、凄まじく多くの可能性が眠っている。
そう感じているのです。


■私の話で恐縮ですが、
最近私が研修で講師として登壇するとき、
まあ、色々考えるわけです。

いろいろ工夫をしたり、シミュレーションしたりして、
「ベストは研修とは何だろうか」を精一杯考える。
(まあ、当然といえば当然ですが)


しかし、研修と言うのはナマもの。

いろいろ考えても、結局やってみると
完璧と言うにはほど遠かったりします。

そして、まだできたことはあったよな、、、
という違和感はある。

とはいうものの、では具体的に、
「自分に、何が足りないのか」について考えても、
自分の姿は、明確には自分で見ることができない。

自分自身は一生懸命になっていて、
ある意味視野が狭くなっているから、
だから、気づこうとしても気づけない。

かつ、主観だから、自分のことを考えても、
大体、どこか実際の周りの目とズレていたりする。

、、、

そんな中で、一緒にその研修を見てきた仲間たちから、

「あの時の参加者のリアクションがこうだった」
「最後の発言は、こんなふうに感じた人がいたようだ」
「ワークの説明について、眠そうにしている参加者がいた」
「あの説明は、わかりづらかった」

という『フィードバック』をもらう。

それは、”良薬口に苦し”ではありますが、
同時に、”大いなる気づき”になるのです。


■確かに、手放しで

「素晴らしかった!」
「最高だったよ!」

と言ってくれれば、
その時は気持ちいいのでしょう。
いっとき、悦に浸れるかもしれない。

でも、本当にそれが自分が求めていることか?
と問われれば、本当の本当は、違うと思うのです。

欲しいのは、仮初(かりそめ)の安心感や、
表面的な錯覚としての力量ではない。

「本当に自分が行きたいところはどこか?」。

その本質的な問いに対して、
理想と現実のギャップを埋めたい。

少なくとも私はそう思いますし、
もしそうだとしたら「フィードバック」を通じて、
今の自分の姿を、未熟さをすべて含め、意識的に向き合うこと。

それが、自らのステージを一段、二段と上げる上で、
極めて重要であろう、そのように思うのです。


確かに、凹むこともあるかもしれない。

しかしながら、「そのように見えている」という視点がなければ、
正しい”自己認識”もできず、
正しい”改善・向上”をさせることもできないのです。


■先から繰り返し使っている、

『フィードバック』

なる言葉は、元々NASAで生まれた言葉だそうです

宇宙空間では、道路のような基準になる場所がなかった。
(特に過去のテクノロジーでは)

そうすると、その中で例えば、
月のB地点に到達しようとしたとき、

・今正しいルート上にいるのか
・はたまた正しいルートからズレているのか

がわからなかった。

この「”今の状況”について、客観的な事実を伝える」というのが、
『フィードバック』という言葉の意味だったそうです。


「あなたが到達しようとしている目的地に対して、
 あなたの今の現状は、◯◯がズレているように見えます」

そう、自分が見えていないところを、
他者の目を借りて、「フィードバック」として見つめてみるのです。


■「自分が行きたい目的地」は、どこか。

それを見据えること。

そして、その目的地にいくためのギャップを認識するため、
「フィードバック」を受けとること。

これこそ、 最短かつ飛躍的な成長を遂げる方法であり、


【自分の能力値を飛び級させる「フィードバック」という最強のツール】


であろう、そんな事を思ったのでした。

改めて、愛情と承認を携えつつ、
私自身のさらなる成長と、お客様への貢献のために、
適切なフィードバックをくれる仲間たちに感謝の1日でした。
本当に、中途半端なセミナーの数倍の価値があるなと感じます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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<本日の名言>

経営者に役立つのは、耳障りな直言である。

安藤百福(日清食品創業者/1910-2007)
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