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2011号 2019年8月23日

「心が震えた経験」は、宝くじが当たったくらい貴重なものである

(本日のお話 1711字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日研修の実施立ち会いでした。
部長クラス向けに、”信頼を高める”というテーマで
『スピード・オブ・トラスト』を題材に研修。

これから学んだことを「半年間毎週実践していく」という
ひとつのプロジェクトになっていること。

しかし、実践すれば人は必ず変化・変容していくはず。
皆さまのこれからがとても楽しみです。
(皆さま、楽しく頑張ってまいりましょう!)

そして、夜は、空手の稽古でした。



さて、本日のお話です。

現在、「コーチング」に傾倒しています。
ゆえに妻にもコーチングのセミナーを受けるよう勧めてみました。

その中で、セミナー後の妻から聞いた話が、
一つ参考になる話だと思いましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「心が震えた経験」は、宝くじが当たったくらい貴重なものである】


それでは、どうぞ。


■身内の話で恐縮ですが、
今日は「妻の人生の悩み」が題材です。
(本人許可済み)

以前から、我が妻が、
”自分の身の立て方”について、
しばしば悩んでいる姿を目にしていました。

もともとフリーのデザイナーとして、
生計を立てている我が妻。

しかし、”デザイナー”といっても、
中にはスゴい人もいて、それらの人と比べると、
プロフェッショナルなデザイン力を持ってるかと言えば、
そういうわけでもない(本人談)。

じゃあ、他に何ができる?と考えてみると、
何かこれだ!と燃えるようなものが、あるわけでもない。
特筆すべき実績もない。

でも、誰かの役に立って、
「ありがとう」と言われるのは好き。

さて、自分になにができるのだろうか。
どうしていきたいのだろうか、
役に立つだけでいいのだろうか、、、

(以下悶々)


■と、いうように、
「100年時代」などと言われる今において、

『自分が何を軸にして生きていくのか』

を迷っている話を、妻からよく聞くのでした。

(ことの発端は、私が問い続けるせいもあるでしょうが、、、)


しかし思うのです。

これは何も妻だけではない話で、
今の色々な選択肢がある中で、

「自分の専門分野って?」
「自分が提供できる価値って?」
「自分は何を軸に戦っていけばいいのか?」

と思う方、迷う方は、感覚値ではありますが
実際増えているように感じるのでしょうが、どうでしょう。

(皆さま、どうですか?)


■さて、そんな
「何を軸にしたらよいかわからない」と悩める妻。

そんな中、先日妻が、コーチングのレッスンを受けたとき、
「いたく感動した!」とその日の夜、語っていたのでした。

コーチがやったデモが、
深く、相手の心に触れるようで、胸が熱くすらなった…と。

それを聞いて、

「自分で、コーチングやってみたいと思わないの?」

と聞いてみます。

「いやいや、自分には無理」

と言います。

「自分は、そんなレベルじゃないし
 凄い経験があるわけでもないし、人間的にすごいわけでもない」

そんな自己評価から、
「無理」という言葉が来ているようでした。


■しかし、この話の中で、
物凄く大切かつ、見落としてはいけないことがある、
私はそう思ったのです。

そもそも人生において、

【「いたく感動した」と言えるようなことで、
 かつ、自分もやれるかもしれないコトとの出会い】

は、とんでもなく貴重なことではないだろうか、
と思ったわけです。



私自身コーチングをしていて感じるのが、

「自分が何をしたら楽しいのか、心が震えるのか、
 ライフワークとしたいのかがわからない」

という人。

自分の心のリトマス試験紙が反応しない状態で、
何かに反応しないだろうか、何かないだろうか、と
悩める方が1番多いと思うわけです。


■しかし、それが偶然、
”たまたま自分の「心が震えた」”と、
思えるものに出会ったとしたら。

それは、言い過ぎかもしれませんが、
宝くじに当たった位ラッキーなことである、と思うのです。

「一筋の道」のごとき感動した経験は、
それと出会えただけで珠玉の出来事です。

だからこそ、もし「心が震えた」のであれば、

【今できる、できないは置いておいて、
 できるところまで、興味がある限り、深堀をしていく】

こと、これは「心震える瞬間」を見つけたものの、
責務であるとすら思うのです。

心の震えを、探求する。
そして、前に進むこと。

今すぐには無理でも1年、3年、5年、10年かければ、
できる可能性があることは十二分にあると思うのです。

人生は、短いけど、長い。
ゆえ「心が震えたこと」に対して、
一方踏み出す価値は十分にある、

そう思うのです。


■ということで

【「心が震えた経験」は、宝くじが当たったくらい貴重なものである】

として、ぜひその価値を認識し、
前に進むことが大事なのだろうな、

そう思います。

いいな、と思ったことを続けるのは、
簡単でもなく、ハッピーなことだけでもありません。
それでも「何か心に残った」ということは、
何かを続ける上で、探求する上で、とても貴重なことある、

そう、思う次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

何かをやりたいとき、報酬を目的にしてはいけない。
その行為自体を目的としなさい。

ベートーヴェン(ドイツの作曲家/1770-1827)
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