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『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』

今週の一冊『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』

2209号 2020年3月9日

(本日のお話 1885字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、
システムコーチングのワークショップに参加してまいりました。

弁護士、ベンチャーの経営者、コーチ、
大変優秀な人たちと共に学べるのは、
私の「最上志向」と「学習欲」(byストレングスファインダー)がうずき、
大変ワクワクしております。

「学び」は極めて贅沢な遊びだなと、
改めてしみじみ感じております。





さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナーです。

今週の一冊は、

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『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』

イルセ・サン (著), 枇谷 玲子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4799319787/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_nHqzEbEPMF76T

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です。



■皆様は、「HSP」という言葉を、
聞いたことがありますでしょうか?


この「HSP」とは、

”ハイリー・センシティブ・パーソン”
(とても敏感な人)

という意味です。


人一倍繊細な人。

音や、匂いや、相手の表情、、、
それらもものが気になって仕方がない、
感性が非常に優れた人のことを言います。

(大体、5人に1人くらいの割合でいる、
 と言われています)



■今の世の中は、「外交的で強い人」が優秀、
とされるきらいがあります。

草食動物の羊より、
ライオンやトラのほうが優秀だよね、
みたいなイメージでしょうか。

以下、著書の中の記述より。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

たしかに今の社会では、HSPに典型的な
〝控えめで物静かにゆっくり物事を熟慮するタイプ〟よりも、

外向的でタフな人たちのほうが、
「健康的で価値がある」と見なされる傾向があります。

実際、タフなタイプの人のほうがエネルギッシュで、
チャンスをものにしやすいのも事実です。

引用:『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

うーん、たしかに。
これは、今の時代、
疑いようがない事実かと思われます。


■資本主義の社会では、
影響力を発揮して、周りを巻き込んで、
外交的に、エネルギッシュに渦を巻く。

あるいはバチバチに論破して、
人前でカッコよくプレゼンして、
陽キャで、パワフルなアイドルこそが優秀である。

、、、そのように見なされている傾向があるようにも見えます。



■しかし、です。

本当にその外交的でパワフルなのが、
「絶対的に優秀なのか?」と言うと、
そういうわけでもない、とも思うはず。

たまたま時代がそうしているだけ。

ある見方やあるルールで、
(今でいえば、競争に勝ち、稼ぎ、
 影響を与えることが”価値”とみなされる文脈の下で)
たまたま「優秀」と定義されているだけであるわけです。


世の中は、即物的で、目に見えることが優位な
(この著書で言う)「鈍感な世界」だからこそ、
この本で取り上げられている
「HSP (とても敏感な人)」にとっては、
少し生きづらいのかもしれません。



■しかしながら、
その「敏感さ」と言うのは、
見方を変えれば、『大いなる強み』である、

とこの著書でハッキリと語ります。

敏感である、ことは
どのような「強み」をもたらすのか?

そしてその「強み」を踏まえて、
HSPの人は、どのように自分自身を取り扱うのか?

また、敏感な人に対して、
どのように接していけばいいのか?

を、この著書では明らかにしています。



■この著書の中には、簡易のテストがあります。

結果、私(紀藤)自身は、
多分「HSP」では無いのですが、
私の身内で、あきらかにHSPである人がいます。
(まあ、妻なんですけど)


彼女は家にいても、
「道路の物音が気になって眠れない」
(だから引っ越しも道路が近いとイヤ)
と言いますし、

「相手の微細な表情の変化が気になって仕方がない」
とも言います。

しかし同時に、
そういう「敏感さ」ゆえに、
美しいものに対する感受性の高さ、
普通では気づかない表情の微細な違いをとらえる力、
感受性の鋭さを表現するデザイン力がある、

とも感じるのです。

だから、デザイナーを生業として、
力を発揮することができるのでしょう。


■その「能力」は、
バシバシ物事を処理したり、
外交的に人を巻き込んだり、
という能力とは少し違います。

「もっと早くがんばれよ」と思い、
(実際そういってしまうこともあるのですが汗)

同時にその能力とは、役割が違うだけで、
尖らせていけば充分すぎるほどの「強み」となる才能である.

とも感じています。

その認識こそが、
(言い訳みたいですが)
多様な世の中で、お互いの違いを認め働く上で、
とても大事だと思うのです。


■これからの時代は、
今まで以上に「美意識」や、「感性」が
より大切になってくる時代です。

違いを認める、「多様性」も
益々大きなキーワードになるでしょう。


そんな中で、
「HSP」なる存在を、
名前をつけて細分化して理解することは、

「人の才能」への認識の幅を広げ、
よりカラフルに人間を見るための大いなる武器となるはず。


ぜひ、自分はもしかしたらHSPかも、、、

と思う人だけでなく、

人と関わるあらゆる方に
手に取っていただければと思います。
きっと、視点が広がると思います。


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<今週の一冊>

『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』

イルセ・サン (著), 枇谷 玲子 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/4799319787/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_nHqzEbEPMF76T

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