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2019号 2019年9月1日

「問い」の力は、事後にこそ力を発揮する

(本日のお話 1666字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です

昨日金曜日は『7つの習慣』の研修実施立会い。

また2件のアポイントと、そして夜は、
お世話になっている経営者の方と友人を含め、懇親会でした。



さて、本日のお話です。

本日土曜日に、「コーチング勉強会」を開催しましたが、
その中で、私自身いろいろな気づきがありました。

本日はそんな「コーチングの学び」について、
皆様に気づきをご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【「問い」の力は、事後にこそ力を発揮する】


それでは、どうぞ。


■「コーチング」や「1on1」、
「対話」という言葉が、一つのトレンドとなっているようです。

実際、Amazonで
「本」→「ビジネス・経済」→「リーダーシップ」でみると、
上位の書籍に

・ファシリテーション
・対話力
・1on1
・部下に任せる力
・リーダーは教えない

というようなタイトルがずらりと並んでいます。

この「教える」から「気づかせる」というスタイルの、
リーダーシップスタイルの変容は、一つのトレンドなのでしょう。

そしてその一つに、『コーチング』という、
コミュニケーションのスキルも含まれます。

しかし、なんだかわかりそうでよくわからない、
この「コーチング」なるもの。。。


■そもそも「コーチ」とは「馬車」を意味し、
”相手の目的地に連れて行くことを支援する”という意味で、
スポーツのコーチ、そしてビジネスでのコーチ、と転じました。

つまり、「目的達成のサポート役」とでも言えばよいでしょうか。

では、この「コーチング」の良い点とは、
どのような点にあるのか。

その答えの正解を1つに絞る事は難しいのですが、
その答えの一つに、


【相手が自分で考え、自分で目標を達成できるようにする】


という点にあります。


■特に、コーチングの中の中心的な技法の『質問』。

これが、実にパワフルなのです。


特に、時間をおいた時にこそ『問い(=質問)』は、
その効力を発揮する、と感じます。



”物事には、熟成させる期間”により花開く

ということがあります。

ワインは、寝かせることで
美味しいワインになるように、

勉強した後は、
睡眠をとることで記憶が整理されるように、

休むことなく日々働き続けたはてに、
ゆっくりと瞑想にふけると、ふとアイデアが浮かんできたり。

、、時間を置くことで、生み出されるものは、
多々あるものです。

そして同様に『問い』というのはすぐに答えが出ずとも、
まるで飛行機のオートパイロットシステムのように、
無意識に”答え”を探し続ける、そんな効果があります。


■コーチングの勉強会で、
”コーチングのロープレ”を行うのですが、
その際の注意点として、

『この時間で必ずしも解決しようと思わなくても良い』

というルールを設けて実施します。

それが、まさしく先述の話。

・コーチからクライアントに「問い」を投げかける
・すると、セッションが終わった後でも、その「問い」が頭の中に残り続ける
・結果、自分で考えるようになる

「『問い』が事後に効き続ける」という理由です


■脳科学的に、人は、顕在意識で考えている事以外のほうが多いといいます。

そして、『問い』を投げられると、
無意識のスイッチがONになるのです。

だから、よくあるのが、
「あの本のタイトルなんだっけ、、、」と昼間考えて答えが見つからずとも、
夜、お風呂に入っている時、ふと「あっ!そういえば◯◯だった」と、
浮かんできたりする。

あれも、一つの『問い』の影響であるといえるでしょう。


■人の悩みとは、シンプルなようで
意外と根深く、簡単に答えが見つからないものです。

だから、1日、2日で、
スカッと解決するものばかりではありません。

もし、自分でちょっと考えて解決するようだったら、
長年、悩んだりはしないわけですから。


でも、誰かから、

「視点を変えた問い」
「新しい観点での問い」

を与えられることによって、

・どうやったらもっと人間関係が良くなるのか
・どうしたら時間がもっとうまく使えるのか
・悶々とした将来の不安をどう処理できるのか
・どのようにしたら部屋を片付ける習慣ができるのか

などなど、骨絡みの悩みなどについて、
新たな視点で考え続け、
そしてそれが時限爆弾のように、
自分に答えを出してくれることがあるのです。

ゆえに、

【「問い」の力は、事後にこそ力を発揮する】

そんなことを思った次第。

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<本日の名言>

発見とは、偶然と準備された心との出会いである。

セント=ジェルジ(ハンガリーの生理学者/1893-1986)
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