メールマガジン バックナンバー

2269号 2020年5月7日

「世の中がスローダウンしているときに、走ること」が、これからの人生の安心・安定・満足度を高めてくれる

(本日のお話 2558字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

ゴールデンウィーク、
あっという間に通り過ぎていきましたね。

さてネットなどで友人、知人の動きを見ていると、
大きく2パターンに分かれているように感じます。

今日は私が見ていて感じる、
この「2パターン」から感じた教訓について
思うところを皆さまにご共有させていただければと思います。


タイトルは、


【「世の中がスローダウンしているときに、走ること」が、 これからの人生の安心・安定・満足度を高めてくれる】


それでは、どうぞ。





■休日になり、また外に出ることもないので、
目にするものは、SNSなどでの人の動きです。

どんな過ごし方を
みなさんが実際にしているかはわかりませんが、

なんとなく休みになると
「全体的に活動がゆっくりになる」
という感覚がするのは、
多分、私だけではないかと。


私(紀藤)自身、メルマガを書いていて。
連休の際には、メルマガ開封率やご感想の反応は
少なくなるものです。



■、、、とは言え、そんな中で、

SNSで一部の人の動きや、
時に私が購読しているメルマガや
友人の経営者を含めた「ZOOM飲み会」

などを通じて見ていると、
ふと気づくこととは、

「休みに、ここぞとばかりに攻めまくっている人」

が結構いる、ということ。



■その人と話をしていると、こんな声が聞こえます。


「ゴールデンウィーク?
 そんなの関係ないよね」

「休んでいるときだからこそ、
 差がつくのよね」

「むしろここで動かないで
 いつ動くのだ、だよね」

と言う声なき声とともに、

教育関係の経営者の友人も、
セミナーをやりまくったり、

ある知人はここぞとばかりに
商品開発に取り組んだり、

あるいはとある人生の先輩は
未来のために思索を巡らせたり、

これまで経験してきた知識、体験を
資料として形に落とし込んだりしているよう。



■私自身も、(一応そっち系の部類だと思うので苦笑)

・研修の質を高めるための
 新しい研修テキストの開発

・先日やったオンライン研修の録画動画を振り返り反省する。
 自分の話し方や、ストーリーの作り方を作り直す。

・ホームページのリニューアル版の最終調整

・読書4冊

・ZOOM飲み会で友人経営者と情報交換

・アカデミー賞ノミネートの映画を見まくる
 (→これが一番楽しかった!)

をやっていました。



■おそらくこれらは
見る人から見れば、

「そんなに焦ってどうするの?」
「休みだからゆるりといけばいいじゃない」
「皆休んでるんだしね」

と思われたり、暑苦しさのようなものも
感じることもあるでしょう。

場合によっては、
押し付けがましいようで、
不快に感じられる方もいるのかも、しれません。

(家族とゆっくり、休みだからそれを楽しむのがよい、 という考えもあるし、全く否定しません。 超大事だと思っています)

■しかしながら、
同時に一つ言えることは、


「やったことが、
 必ず成果に繋がるかはわからないけれど、
 
 ただ、やらなければ、仕込まなければ
 決して成果に繋がることは無い」


ことは一つの事実です。


しかも、「成果」に繋がることは、
一朝一夕で何かをやったから
急に飛躍的に伸びるなんてことはなくて、

ちょっとずつ、ちょっとずつ
本当に薄紙を重ねるような一手を、
丁寧かつ、真剣に取り組む中で、
ようなく”成果の兆し”が見えてくる、

その程度ではないか、と思っています。



■世界的な名著『7つの習慣』で語られる
基本的な人生戦略(時間の使い方)の話で、

”時間管理のマトリクス”

という有名な考え方があります。

これは、人の時間を

「縦軸に重要度(上が重要、下が重要でない)」「横軸に緊急度(左が緊急、右が緊急でない)」

にわけて考えたときに、

第1領域(緊急かつ、重要なこと)/左上
第2領域(緊急ではないが、重要なこと)/右上
第3領域(緊急だが、重要でないこと)/左下
第4領域(緊急でも、重要でもないこと)/右下

という4つの領域に分かれ、その領域に自分の時間の使い方を分けて考える、
というものです。


■この中で、
一番差がつくところは

「第2領域」(緊急ではないが、重要)/右上

です。

”すぐにやらなくてよいけど
 やっておいたほうが絶対に良いこと”

にどれだけ自分の時間とエネルギーを投じられるか、ここが後々の人生に影響を与える、

これは感覚的に皆が理解していることのはず。



■ただ、そうはいっても、
通常モードで仕事をしていると
資本主義の世の中では
大企業、上場企業を中心に、四半期とごとに利益を生み出すことを迫られるという
デフォルトのルールがありますから、

通常運転では

「第1領域(緊急かつ、重要なこと)」

を迫られ続けたり、あるいは、錯覚としての

「第3領域(緊急だが、重要なこと)」

の”緊急モード”を通常として、
せかせかと急き立てられ続け、疲弊します。


ゆえに、「本当は”第2領域”が大事」と思っても、なかなかそこに時間を投ずることができない、

というのもまた一つの現実だと思います。



■では、いつ「第2領域」をやるか? です。

その一つが、
”みなが休んでいるとき”
(=世の中が止まっているので急き立てられない)

になるのでしょう。


もっと言ってしまえば、今のコロナ禍の現状もそうでしょう。
一部の業界的に避けられない
飲食・サービス・旅行等は厳しい状況ではあるかと思いますが、

ある程度、経済的な備えをしていた方、
すぐに死なないという状況にある方を
これまで作ってこられた方においては、

今回のコロナ禍の中でこそ、、

”世の中が止まっているときだから、
 急き立てられずに重要なことができる大チャンス”
(=商品開発、未来への勉強、関係づくり)
という「第二領域の大フィーバーチャンス」になり得るます。



■そんな事を考えると
「世の中が止まっているときに、
 走るのか、休むのか」。

ここは、周りと差をつける、あるいは
自分を早く安定飛行に乗せるための、
大きな分岐点となる、と言えるでしょう。


話がちょっと飛びますが、
例えるなら、マラソンみたいなもの。
市民マラソンで一つ、周囲と差をつけたり、完走するための余裕を得るためには、

”皆が休むエイド(休憩)ステーションにおいても、
 止まらずに走り続けていくこと”


が、実は最終的な完走に向けて、
大きなゆとりをもたらしてくれたりします。


人生というレースも、
それと似たところがあるかもしれません。



■また今日からスタートの方が
多いかと思います。

、、、とはいえ、経済活動が鈍くなり、
また在宅勤務で時間が出来ている中で、
使える時間が増えている方も多いとも思います。

とすると、


【世の中がスローダウンしているときに、 走るのか、休むのか】


このことは、今の自分の状況と照らし合わせて、考えてみることも大事かもしれません。



■既に余裕がある方は十分、一呼吸のタイミングかもしれませんし、
逆にまだまだ焦っている、攻めてい行きたい人は(私のような)良いチャンスになるのかと。
私の考えもまた、
なんだか資本主義的な成長願望に
取り憑かれているのかもしれませんが、

それも含めて、私個人としては、
早く暗雲の世の中を突き抜けて
そして安定飛行に乗ったほうが、
「人生の安心・安全・満足度も高い」
のだろうと思っております。


ゆえに、

有事の時だからこそ、
走り続けていきたい、

そのように心新たにした次第。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

時を短くするものは何かー活動。時を耐えがたくするものは何かー怠惰。
ゲーテ(ドイツの詩人・劇作家/1749-1832)

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