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2352号 2020年7月29日

「やらなきゃいけない。でもできない」を乗り越える環境の力

(本日のお話 2177字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は1件のアポイント。
並びに研修の企画そして夜からは、
お世話になっている社長とのZOOM懇親会。

・岩の原葡萄園代表の神田和明社長
・一般社団法人 異性間コミュニケーション協会の駒井沙織さん
・『がんと生き、母になる 死産を受け止めて』著者の村上 睦美さん

と勉強会&懇親会でした。

前向きかつ、人生に攻めている方との場は、
大変刺激になります。
(皆さま、ありがとうございました)

また、終了後はそのまま
定期的に通っている勉強会の参加。
その他10キロのランニング。



さて本日のお話です。

コロナになってから
ずっと在宅で仕事をしておりました。

しかし最近、家から出てシェアオフィスに行き
仕事をし始めております。

結果、家よりもすこぶる調子が良く、

「働く環境の大切さ」

を身にしみて感じております。

今日は ”場所と集中力の関係”について
改めて思っていることを皆様に
ご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、

【「やらなきゃいけない。でもできない」を乗り越える環境の力】

それでは、どうぞ。

■リモートワークになって、
自宅で仕事をすることのメリットを
存分に感じられる方もいると思います。

・朝早く 起きなくていい

・満員電車に乗らなくていい

・家族との時間が増えた

・お昼の後にお昼寝さえできてしまう

・過処分時間が増えたため勉強や趣味にも時間が割ける

、、、などなど、
そのメリットは実に多いです。

現にアンケート調査では、

「リモートワークを続けたい」という回答する人が
51.7%と半数以上になっている、

とのこと。

※参考:カオナビ調査調べ

「リモートワーク継続」を希望する声が半数を超える51.7%。
一方、マネージャーの5人に1人は「リモートワークを続けたくない」と回答。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000030113.html

■私も、リモート賛成派の一人。

リモートワークが主流になってから、

・気軽にアポイントが取れる
・間の時間を有効に活用できる
・たくさんの方と多く会えるようになる

という変化があり、
リモートワークいいなあ、と切に感じます。

その勢いで

デスクを横幅150CM 奥行80CMの大型デスクに変え、
デュアルディスプレイでPC環境を整え、
有線LAN での ネット接続にして、
ついでに自宅の書斎にホワイトボードを設置して、

完全なる
「リモートオフィス環境・快適化計画」を
実現しました。

、、、が、それでもなお、

ぬぐいされない
とあるデメリットがあることに
気がついていました。

■それは、

『なんだかんだ緩む』

というやつです。

多分、それは私だけではないはず。

、、、というのも、
上記でご紹介したアンケート調査では

「リモートワーク継続したい人は51.7%」

と書きましたが、裏を返せば、

『48.3%は、どちらともいえない、
または継続したくない』

という結果でもあり、

そして、調査結果をみてみると、
リモートワークのデメリットの代表として

「セルフマネジメントの難しさ」

が挙げられています。

■先日、オンライン交流会で、
「リモートワークの生産性」ついて、
多くの方と語り合った時に盛り上がったのが、

「皆、大人になりきれない」

という話で大いに共感を得ていました。

リモートワーカーの心の声が
聞こえるようです。

「やらなきゃいけない。わかってる。
でも、できないんだよね」

、、、と。

■理由は、色々あるようです。

意志力がないといえばそれまでですが、

しかし、

隣の部屋にソファーがある。
くつろぐと思ったら気軽にくつろげる。

リビングにはお菓子があり、
いつでも食べられる。

なんなら、昼からビールも飲める(笑)

そんな誘惑の多い環境下で、
自分の「意志力」を働かせると、
少しずつ”意志力ゲージ”が削り取られていきます。

『データの見えざる手』という本では、

”人の意志力には限界がある”

と語られ、実験で証明されていましたが
人は毎回、誘惑に打ち勝とうとすればするほど、
意志力ゲージは目減りしていきます。

そして夕暮れ時には
誘惑に負けてしまいます。

すると、誘惑がそばにある環境にいるだけで
ジ・エンド、とも言えるかもしれません。

■そして、上記のような理由を
肌身で感じており、また論理でも思い、

私自身、
最近シェアオフィスに足を運び、
仕事を始めることにしました。

、、、すると、やはり何かが違う。

何が違うかと言うと

「見える景色」
「感じる雰囲気」

です。

見える景色は、

・会議室にてマスクをしてお客さんと商談をしている人
・パソコンに向かって映像制作している人
・ものすごい勢いでパソコンを叩いている人

です。

そんな人達、おそらく経営者が目に映ると、

「自分もうかうかしてられん!」

となんだか気合が入ります。

■人は環境に影響を受けます。

前に前に進んで行こうという
空気や雰囲気。

それがその場で相乗効果のように渦巻き、

自分に刺激と活力を与えてくれる
一つのフィールド(場)になっている

と気がつきました。

■そして、結論として思うこと。

それは、

【意志力に頼ってはダメ】

ということ。

これまでもメルマガに何回か書いてきましたが、
しかし、自分の意志力を信頼すると
ろくなことがないなぁと改めて感じます。

人は自分が優秀である、
他の人にも優れている才能があると
思いたい生き物かもしれません。

しかし、
自分で自分のことを期待しすぎて
自分の意志力に頼ったりすると、

気づかないうちにだらだらと緩み、
そして行動の総量、思考の総量が減って
結果が出ないということも、ままあるもの。

■、、、ゆえに、
基本のデフォルトの設定として

『人間は怠け者である、
そして自分もまた、怠け者である』

と自覚し、

その上で緩まないような環境に
意識的に自分を持っていくこと。

それが行動を促し、
結果を出し、前に進んでいくために
とても大切なのではなかろうか、

と、自戒を込めて思っている次第です。

やっぱり環境だよなあ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

「気分を変えよう」と考えてはならない。
気分は考え方で変えられるものではない。
そうではなく、姿勢を変えて、適当な運動でも
与えてみることが必要なのだ。
なぜなら、我々の中で、運動を与える筋肉だけが
われわれの自由になる唯一の部分であるから。

アラン(フランスの哲学者/1868-1951)

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