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2403号 2020年9月18日

「組織の4つのタイプ」と「7つの習慣」を紐付けて思う、相手を尊敬・尊重した上での、本気のやりとりがあるからこそ、本当のシナジーが生まれる、という話

(本日のお話  2556字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は6件の打ち合わせ。
夜は久しぶりに時間ができたので
キックボクシングのジムに参加してきました。

一緒に練習した方からローキックを
もらいすぎて太ももが痛いです。。。(涙)



さて、早速ですが本日のお話です。

先日、ダイヤモンド社の

『二律背反を超克してグローバル成長企業へ跳躍するワークショップ』
名和高司 氏(一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授)

に参加しました。

そこで

”本当に成長する企業になるための条件”

という文脈で組織のタイプについて
面白い話を紹介してもらいました。

そのお話がとても印象的で、

かつ『7つの習慣』の内容ともリンクする感じがして、
加えて自分の人生の課題にも紐づく気がして
(おおげさかもですが)

考えさせられたのでした。

今日はそのお話からの学びと気づきについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、

【「組織の4つのタイプ」と「7つの習慣」を紐付けて思う、
相手を尊敬・尊重した上での、本気のやりとりがあるからこそ、
本当のシナジーが生まれる、という話】

それでは、どうぞ。

■組織にはステージがある。

、、、こういう話は、
どこそこで聞くようにに思います。
(ティール組織とか、ドラッカーとか?)

その中で、名和教授が
こんな組織のタイプ分けを説明してくれました。

こんなお話です。

(ちょっと文字面なので
分かりづらいところもあるかもですが…
さらっと、雰囲気だけ感じてください)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「規模&範囲」が大きい(上)、小さい(下)
「スキル&スピード」が高い(右)、低い(左)

で2?2のマトリクスを作ってみる。そして、

・規模&範囲が小さくて、
スキル&スピードも低いのが「ベンチャー型」(左下)

・規模&範囲が小さくいけど
スキル&スピードが高いのが「自律分散型」(右下)

・規模&範囲が大きいけど、
スキル&スピードが遅いのが「中央集権型」(左上)

・規模&範囲が大きく
スキル&スピードも高いのが「創発型」(右上)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とする、という組織の分け方です。

名和教授はグローバル国際戦略を教ええいるので
本当にグローバル成長企業になるためには、

お互いが網の目のように繋がる、

『創発型(Collective Brain)』(右上)

にならなければならないのだ!

自律分散型で満足していてはダメなのだ!
という話をしていました。

■つまり、

細胞がちっちゃくて、
参加するメンバーも少ない「ベンチャー型」
が出来ることも限られている。

図体は大きいけど、
階層構造で上から来たものを
下が受け取るという官僚組織のような「中央集権型」も
大きな変化はできそうもない。

…かといって、
それぞれが主体的に動いていて、
それぞれのスキルの範囲内でバリバリ働く
優秀な中小企業の集まり「自律分散型」でも、
大きなうねりを生み出すことができない。

ゆえに、規模も範囲も大きいグローバル企業でかつ
スキルがある人が柔軟にガチンコでコラボレーションし合う、
そんな「創発型(Collective Brain)」になってこそ、
本当に成長する企業になるのだ!
、、、ということ。

とても、納得が出来る話です。

■この話を聞いていて、
思い出す話がありました。

それは『7つの習慣』の話です。

『7つの習慣』では、
人の成長と成功について、
以下にように語りました。

まず人は、

・主体的になり(第一の習慣)、
・人生の目的を持ち(第二の習慣)、
・優先順位をつけ行動することで(第三の習慣)、

初めて「自立(Private Victory)」を実現できる。

ただ、それだけでは1人だけで
出来ることも限られる。

ゆえに、他者を巻き込み、

・相手とのWin-Winを考え(第四の習慣)
・相手のことを真に理解し、そして理解され(第五の習慣)
・そのことで初めて、シナジーが発揮される(第六の習慣)

ことで、他者と共に成功する
「公的成功(Public Victory)」を
実現できる、と。

加えて、

・それぞれの習慣の質をどんどん高めていって、
上向きの螺旋階段をひたすら登り続けること。
自らを磨き続けること(第七の習慣)

を続けることで、

自分→身近な人→友人・知人→組織→社会へと、
どんどん影響を拡げ、成功することができる、

と。

(最後の部分はそこまでは書いていなかったと思いますが、
続く別のコヴィー博士の著書を読むと、そういう概念があることが
わかります)

■そして思ったことは、

この『7つの習慣』と、
名和教授の「組織の4つのタイプ」、

「ベンチャー型」
「自律分散型」
「中央集権型」
「創発型(Collective Brain」

のそれぞれを紐付けて考えた時、
「どれも人が集まって、補い合っているという意味では、
『シナジーを創り出す(第6の習慣)』は出来ているんだよなあ」

と素朴に思いました。

ただ同時に思ったことが、
とはいえ、この4つの組織のタイプは、

『シナジーのレベルが全然違う』

ということでした。

その”あり方”から始まる言動、文化。
あるいは思いから生み出される組織構造により、
「第6の習慣 シナジーを創り出す」には
いくつもいくつもレベルがある、

そのシンプルな事実をを
この組織モデルは教えてくれているように
感じたのでした。

■そして、そこで結局、
頭に浮かんでくることは、

「それなりの尊重と、
それなりの配慮で人が集まっても
出来ることには限度がある

ということでした。

誰かと本当にシナジーを発揮しようとしたら、
それぞれの力を120%引き出すようなシナジーを
発揮しようと願うのであれば、

1人1人が自分の能力を
圧倒的に高めていくことは前提として

その上で、

【相手を心から尊敬・尊重した上で、
火花が散るほどの深いやり取りがあるからこそ、
良きものが生まれていく】

のだろうな…

ということを
感じた次第でございます。

それなりの協力やコラボレーションでは、
それなりのものしか生まれない。

人付き合いというのは、
時に面倒くさく、厄介なものでもありますが、

とはいえその可能性も、
そこから生み出される喜びも素晴らしいものがあるので、
私自身、この問いに向き合っていきたい、

そんなことを思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

成功したいと思うなら自己中心的でなければいけない。
だが、もし最高のレベルに達したなら自己中心的であってはならない。
他人とうまく付き合い、一人になってはならない。

マイケル・ジョーダン (米国のバスケットボール選手/1963-)

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