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2410号 2020年9月25日

「未来に向けて積み上がるもの」を、仕事と定義する

(本日のお話  1859字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日はオンライン版
『7つの習慣マネージャー』研修の2日目。

その他、2件の打ち合わせと、
夜からはとある病院の先生のチームに
システムコーチングの実施でした。



さて、本日のお話です。

最近締切のある仕事に追われております。

仕事があり、忙しい状態というのは、
それはそれで悪くないものです。

(忙しすぎると困りものですが、
適度に忙しいのは充実感ももたらしてくれる…
とも思いますので)

ただ日々、

・(仕事が)飛んできては、打ち返す
・(締切が)迫ってきては、処理をする
・(依頼が)渡されては、対処する

みたいな仕事を繰り返していると

「充実感はあるけれども
なんか不安」

という感覚が常にあるのです。
(、、が皆さまはいかがでしょうか?)

今日は仕事の質、や
私の長らく営業経験から考える、

「未来に繋がる仕事ってなんだ?」

というテーマについて思うところを
皆さまにご共有させていただければと思います。

タイトルは、

【「未来に向けて積み上がるもの」を、仕事と定義する】

それではどうぞ。

■先日、組織で働く知人と
こんな話になりました。

確か、「コロナになって変わったことはなにか?」とか
そんなテーマで話していたように思います。

その中で、

「今抱えている不安とか、ある?」

みたい会話になりました。
(我ながら真面目な会話)

そこで私の口をついて出たのが

「未来に向けて、
仕事が増え続けるかどうか。
先細りにならないかが心配」

という答えでした。

■対して、組織で働く知人。

「仕事は降ってくるものだと思っていたから
仕事が増えるかどうかが心配という感覚は
自分にはないなあ。新鮮ー」

とのこと。

その違いに、

「会社を続けるって、
色々考えることがあるんだなあ」

などとそこはかとなく感じたのでした。

■さて、私は長らく営業をやってきていますが、

先程の話で言う、「企業存続の要」の一つは
「営業」にあると思っています。

いくらよい製品・商品があっても
それを売らないことには組織は
運営していくことができません。

(特に私のような小舟系の会社なら
なおのことそう)

もちろん、組織は全部大事ですが、
何にせよ、営業の仕組みがないと、
ジリ貧になることは、間違いないと思っています。

■営業の構造は、
業界にもよりますが、
基本こんな感じです。

1)お客様との出会い(新規営業)

2)お客様との関係を深める(ご契約)

3)お客様との関係を保つ(リピート)。

そして、この、
「3)お客様との関係を保つ(リピート)」
を最大限、大事にした上で

「1)(また新たな)お客様との出会い」

を積み重ねていくことで、
企業としても売上としても

「逓増」(だんだんと増えていく)

という状態を作ることができます。

■一方、売上が減っていく営業は
「今いるお客様だけに依存している」場合です。

よほど切っても切り離せない
成長中のビッククライアントがいれば
それは別かもしれませんが、それも数年の話。

同時に、今のお客様への依存があると
自分の力量も高まらない。

また、

”死ぬまでリピート”

みたいなものは、
よほど強い商品がない限りなかなかなく、

時代が変わり、ニーズが変わり、
または飽きがくる、などの変化で
続いていた関係が終わりを告げるものです。

■、、、と、したときに、

「未来に向けて増え続ける」ためには

『「1)新規→2)契約→3)リピート」の流れを
作り続けること』

を強烈に意識し続ける。

ここに、企業や営業の成長、
売上の成長の秘密がある、
(と私は思っています)。

■しかし、ここで冒頭の、
「よくある仕事の忙しさ」の話に戻って、
考えてみたいのです。

もし今ある仕事が、

・(仕事が)飛んできては、打ち返す
・(締切が)迫ってきては、処理をする
・(依頼が)渡されては、対処する

ものばかりであると、

「1)新規→2)契約→3)リピート」

の流れは、ゼロとは言いませんが、
どうしても弱くなっていきます。

一方、「仕事をやっている感」は
ものすごく感じたりする。

ゆえに、やっかいなのです。

■目の前の仕事を一生懸命やる。
そして、誰かに貢献する。

これは、当たり前のことです。

でも、同時に大事なのが、

『目の前のことをやるだけではなく、
「未来につながる活動」をする』

ことです。

先述の営業の話で言えば

・種をまき続ける(新規)
・関係を深め続ける(深堀り)
・育て続ける(リピート)

とアクションです。

これを、どれくらい組み込めているのか?
ここが重要になるわけです。

■やってくる仕事も、
ただやってきたからやる、
だけではなくて、

「未来に対して積み上がっていくか」

という視点で考えてみる。

120%成果を出して
満足していただくことはもとより、

”やってくる仕事だけではなく
20%は未来に向けて新しい活動を
なんとか捻出する”

こと。

そうした仕組み、
習慣を作り続けること営みこそが
まさしく「仕事」であり、

【”未来に向けて積み上がるもの”を、仕事と定義する】

ことこそが、

企業や営業の生き残りには当然直結しますし、
それは少し抽象度を上げれば、

私たち一人ひとりのビジネスパーソンとしての
成果や筋力にも繋がるのであろう、

そんなことを思った次第です。

目の前のことをやるだけではなく、
緊急ではないけれど重要なこと(第2領域)が
大事なのです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

準備しておこう。
チャンスはいつか訪れるものだ。

エイブラハム・リンカーン(第16代米国大統領/1809-1865)

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