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2479号 2020年12月4日

1日10分の「うまくいったことエクササイズ」で、毎日元気になる方法(前編)

(本日のお話 2537字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
その他、研修テキストの
修正・作成を行っておりました。

結構、骨が折れるので、
ああー、ううー、と唸りながら
もがきながら行っておりました。



そして15:00頃から午後休として

先日映画を見て
すっかりハマってしまった

『鬼滅の刃』(漫画)

をKindleで買って、
一気読みをしておりました。
(もう抑えきれなくて、、、)


漫画を全巻買いして一気に読むなど
本当に久しぶりですが、

全巻読んで、
なぜ日本中でヒットになったのか
わかったような気がしました。


・親族や先祖を大切にする(儒教)

・輪廻転生(仏教)
・自然への畏敬
太陽・火・水・土・風・雷などに神が宿る (神道)
・呼吸の大切さ(禅の精神)
・大切な人を守るために
自分の命を散らせることも厭わない (利他、時に自己犠牲的)

・目に見える成果よりも精神性、
勇気や仁義を重んじる(武士道的精神)
・1人のスーパーヒーローではなく
皆で補い合って、圧倒的強者をくじく(和の精神)
・同一民族で元々鬼も人間でありルーツは同じ。
どこかわかりあえる感がある。
(歴史が圧倒的に長く単一民族として残る国の特徴)


、、、など日本人にとって、
根源的になじみがある精神性とストーリー。

加えて、過去のアニメや漫画での
名シーンを彷彿させるような描写。

すなわち、

「設計(ストーリの構造)」と
「意匠(描写/見せ方)」の両面で、

日本人が、
無意識に大切にしているものを
見事に描ききった作品なのかも!

などと感じました。

(感じただけです。
合っているかはわかりませんが)

良い時間でした。



さて、前置きが長くなってしまいましたが、
本日のお話です。

最近改めて感じるのが、

「日記の大切さ」

です。

今日このお話について
皆さまに改めて、ではありますが
思うところをお伝えさせていただければと思います。


タイトルは、


【1日10分の「うまくいったことエクササイズ」で、毎日元気になる方法(前編)】。


それではどうぞ。




■私が尊敬する日本の哲学者で

中村天風氏

という方がいます。

稲盛和夫、
松下幸之助、
山本五十六はじめ
名だたる経営者や日本の歴史を作ってきた人が
”師”として仰いだ方、と言われています。



■そんな天風氏。

私たちの”日常の心がけ”として
大切にすべきこととして、
こんなことを言っています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

”日常の心がけ:「暗示の分析」

他からの暗示事項を常に分析し、
積極的なものは取り入れ、
消極的なものは拒否する。”

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

というお話。


人の心は、「瓶」のようなもの。

ネガティブなことや
上手く行かないこと、
失敗してしまいそうなことなど
心と頭に思い浮かべていると、

どんどんその言葉で
「消極的な暗示にかかる」といいます。

そうすると、気持ちも暗くなる。
自己効力感も減る。自信もなくなる。

、、、なんだか暗ーい感じです。



■逆を言えば、

ポジティブなこと、
勇気づけられること、
前向きなこと、やれると思うこと
信念を強くするものを
思い浮かべ、口に出していると、

それもまた
「積極的な暗示にかかる」といいます。

日々元気。やる気。勇気!

せっかく生きるなら、
勇ましく前を向いて、
どんなときでも力強く生きたいよね、

それが、命を燃やす、
心を燃やす(鬼滅の刃風に)であり、
素晴らしき人生なのではないか!

、、、というわけです。




■、、、さて、ここまでの話、
ちょっと暑苦しいでしょうか。。

もしかすると、
精神的なことだから
ちょっと怪しい、科学的ではない…
と感じられた方も、いるかも知れません。

これが書かれたのは、
もう50年以上前。
心が科学されていなかった時代です。




■しかし、時を経て現代。

これと同じことが
米国の心理学会の会長である
マーティン・セリグマン博士が”あること”を
著書で書いていたのでした。


そして、それを読んで、

「天風氏の言っている話と、
同じではないか!」

と打ち震えていたのでした。

やっぱり、「積極的精神、大事だ!」と。



■以下、『ポジティブ心理学の挑戦』
(著:マーティン・セリグマン)

より一部引用です。


(ここから)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

人はたいてい、自分の人生で
うまくいかないことについて考えすぎ、
うまくいくことについてはあまり考えない。

人には、人生で役に立つことよりも、
悪いことについ考えるのに多くの時間を費やす傾向がある。

更に悪いことには、
ネガティブな出来事に注意を向けることで、
不安や抑うつを招くきっかけを作ってしまう。(←ココ重要 by紀藤)

このようなことにならないようにする
一つの方法は、上手く言ったことについて考え、
その出来事をじっくりと味わう達人になることだ。 (←ココも重要 by紀藤)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ここまで)

、、、まさしく、天風氏の語る、

”他からの暗示事項を常に分析し、
積極的なものは取り入れ、
消極的なものは拒否する。”

と、セリグマン博士が言う、

”ネガティブな出来事に注意を向けると、
不安や抑うつを招くからから避ける。
上手く言ったことについて考え、
その出来事をじっくりと味わう”

の意図することは、全く同じではないか!

と思ったのでした。



■セリグマン博士は、こう続けます。

「人がなぜ、良い出来事ではなく、
悪い出来事を分析してしまうのか」

について、こう説明します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(人がつい悪い出来事ばかり考えてしまうのには)
進化の過程に理由がある。
来るべき天変地異に備えなければならなかったときに、
良い出来事に思いを巡らせながら多くの時間を費やした先祖は、
氷河時代に生き残れなかったからだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そして、セリグマン博士は、こう続けます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人間の脳の持つ破壊的な傾向を克服するために、
”うまくいったことについて考えるスキル”を訓練し、
実践する必要がある。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

、、、と。

そうです、放っておくと、
人は脳が持つ破壊的傾向に支配される。
だから、そこから解き放つ必要がある、と。


そしてそのための1つの手法が、

「1日10分のうまくいったことエクササイズ」

というわけです。

このエクササイズ、
ものすごく平たく言えば
”ポジティブな日記”みたいなもの。

しかし、これが物凄く効くのです。
私自身もやっていますが、
体感しています。

そして、この効果は実際に、
セリグマン博士の約500名実証実験でも、
証明をされています。



■、、、とこのまま
詳細に書き連ねたいのですが、

少し長くなりましたので、
続きは明日に繋げたいと思います。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

マイナスをプラスに変えることができるのは、
人間だけが持っている能力だ。

アルフレッド・アドラー(オーストリアの精神科医/1870-1937)

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