177キロマラソン体験記 ~ 超ウルトラマラソンを走ると、どんな感情が生まれるのか? 前篇~

177キロという、初めての距離への挑戦。弘前から始まり津軽半島をめぐるコースを、昼夜問わず進む中見えたものとは。「第四回 みちのく津軽ジャーニーラン 177キロの部」参加の記録、前篇です。

ひょんなことから決めた177kmを走る大会への参加

きっかけとは、ひょんなことから始まるものです。

今回の『第四回 みちのく津軽ジャーニーラン 177キロの部』への参加もそう。

 

100キロウルトラマラソンに誘ってくれた友人が出ると言っていたし、100キロマラソンは普通に走れるようになったし、新しい経験、挑戦もしてみたいし、、、

ということで、エントリーをしたのが今回の大会に参戦した経緯でした。

 

 

舞台は、青森県弘前市から始まります。
「ねぷた祭り」でも有名な弘前市。

城下町としての風情が溢れる、綺麗な街並みです。
結構都会な雰囲気で、初めて訪れましたが、なんとも住みやすそうなステキな街でした。

 

その弘前駅前をスタートして、津軽半島(青森県の北端の左側の半島)に向けて、ひたすら北上し、戻ってくるというのが簡単なコース。

海沿いの道もあれば、山の中を通る道もあります。
美しい津軽の景色が見どころです。

 

 

 

 

軽口を叩き合う余裕があったコース序盤

スタートは7月14日(日)朝7時でした。

”177キロ”というと、どんなペースで走るのか想像もつかないと思いますが、それなりのペースで走っても、おおよそ100キロ14-15時間かかります。

今回制限時間は37時間でしたが、例年完走率は約50%程度です。(約200人参加中)

 

 

大会当日の気温は最高気温28度。

青森とはいえ、照りつける日差しと無風の中、汗が止まりません。

そんなか、ひたすら北上しながら、距離を重ねていきます。

 

走り始めは元気なのです。
その後、待ち受ける苦痛も、体感として感じていなければ「自分ごと」にはなりません。

 

なので、20キロから60キロ地点くらいまで一緒に参加した仲間と共に走りながら、
「177キロとか未知の経験ですよね。どんな感覚になるのか、100キロから先が待ち遠しいですね〜」

なんてお互いを励ます意味も込めて、軽口を叩きあったりしていました。

(その後訪れる尋常じゃない苦痛も知らず、です。)

 

 

 

初めてのリタイヤを覚悟した、コース中盤

177キロマラソンの場合、最初に向かうのは『鰊御殿(にしんごでん)』と呼ばれる、95キロ地点のチェックポイントです。

 

ここではスタート時に預けたドロップバックが、大会のスタッフさんにより届けられており、着替えや、栄養補給もできます。

仮眠のスペースもあります。
(”御殿”と言っても山小屋のような場所で、20畳くらいの畳の部屋があるだけですが)

 

この場所に私は7月14日(日)夜21時くらい(スタートから開始14時間経過次)に到着しました。

そこで気持ち的には、やっとここまできた、という感覚です。

小さい山小屋のような場所で食事をとり、着替えて、そしていざ後半戦へと臨もうとしたのでした。

 

しかし、ここでレース前から風邪気味だった私の体調が、劇的に悪化してきました。

寒気が止まらなくなったのです。
厚着をしても震えが止まらない。

 

確かに会場は寒かったのですが、これはマラソンと関係ないぞ、何かやばい、という気配だけは身体から伝わってきます。

 

寒いので、仮眠を取ろうにも、寒くて眠れない。

今までリタイヤはしたことなかったのですが、ランニング人生で初めて、

「ここでリタイヤしようか、どうしようか」

と真剣に悩み、30分ほど考えました。

 

結果、

「ここで朝を迎えたら後悔することは間違いない」

と思い至りました。

 

歩いてでも先に進むだけ進んでみよう、と思いました。

前半悪くないペースで進んだので、今なら歩いてでも完走できるはず。
持ちうる限りの厚着をして、そして走り(歩き)始めます。

この時、7月14日(日)夜23時。

 

 

 

闇の中進む恐れ、新たな魔物

次のチェックポイントに向けて、歩みを始めます。

次の目的地は110キロ地点の「総合文化センターパルナス」という場所。

しかし、そこに至るまで道のりが、これまたおそろしい。

 

完全なる山道。
青森県の山道で、街灯は一切なし。
つまり「漆黒の闇」です。

 

ヘッドライトがないと、本当に真っ暗。
まじめに30センチ先も見えません。

その中を夜23-深夜3時まで、震えながら走るのです。

 

遠くにいるホタルの灯りのような別のランナーの光。
しかし、そもそも参加者が200人程度ですし、皆自分との戦いで精一杯。

「お疲れ様です」という一言を残し、淡々と抜きさられていく。

 

ただただ、孤独です。
そして、ツラい。

 

走るほど体力の消耗と、脚の至る所の痛みを覚えます。
そこに吹き付ける小雨な混ざった強風。

 

この時、7月15日(月)深夜1時。

猛烈な睡魔に襲われて、著しくタイムが低下していくのでした。

 

 

長くなりましたので、次回に続けます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日の名言

われわれには理解できないことが少なくない。
生き続けて行け。きっとわかってくるだろう。

ゲーテ(ドイツの詩人/1749~1832)

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