メールマガジン バックナンバー

4173号 2025年7月29日

「ジャングリア沖縄」に行ってきました ーオープン直後は”適応課題”の嵐であるー

(本日のお話 3755字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

引き続き、沖縄に来ております。
また、昨日ですが、東京に帰る前の家族時間として、
噂の「 ジャングリア沖縄 」に、妻と4歳の息子と家族で行ってみました。

何かと話題で様々な噂も飛び交っていますが、行ってみて率直に感じたこと、
また仕事柄どうしても“人”や“組織”の視点で見てしまう自分の目から感じたことをシェアしてみたいと思います。

それでは、どうぞ!

■ジャングリア沖縄で何をしたのか?

まず、当日のスケジュールから簡単にお伝えします。当日は車で移動し、オープンの約1時間前、朝9時前に専用駐車場に到着しました。

平日だったにもかかわらず観光客は多く、明らかに外国人観光客が半数近くを占めており、中国や韓国の方も多く見受けられました。

オープンは9時半ごろに繰り上げられていて、まず最初に注目度が非常に高い「ダイナソーサファリ」という恐竜に追いかけられるアトラクションに乗りました。

その後、事前にプレミアムパスで予約しておいた「スカイフェニックス」という、300メートルほどのヤンバルの森の上をジップラインのように飛ぶアトラクションもやってみました。
2人1組でスタートするのですが、となりに韓国人のイケメン俳優みたいな人がおり、「イケメンよりもあっちに早くつくぞ!」という謎の対抗心を持ってチャレンジしましたが、結果そんなことを忘れるくらい、面白かったです。

そのほか、家族で園内を回っていると、楽器付きのにぎやかなバス(タムタムトラム)にも乗りました。これを含めて、乗ったアトラクションは2つ(妻と息子は1つ)でした。

家族で乗れる人気の乗り物はどれも混んでおり(200分待ちとか…汗)、4歳の子どもには少し厳しいと判断し、昼食はいくつかの屋外エリアで購入し、食事を楽しんだ後は、14時くらいにはジャンクリアを後にしました。

そして、早めにチケットに含まれていた「スパジャングリア」へ移動し、お風呂に入ることにしました。14時すぎくらいなので、空いていて快適でした。

帰り際には、隣接エリアのレストランで夕食をとり、17時前には帰路につくという流れでした。

■ジャングリア沖縄の良かったところ3つ

◎その1. ご飯がめっちゃおいしい

帰りの車中、妻と話していて共通した感想が「ご飯がめちゃうまかったよね!」ということ。

正直、テーマパークの屋台ってあまり期待していなかったのですが、ひとつひとつのクオリティが高く、驚きました。屋外で食べた冷製ヌードルも美味しく、かき氷も形状が独特でマンゴーもたっぷりで、「これはクオリティ高い!」と感動していました。

また、「スパジャングリア」にあった創作イタリアンのお店もよかった。
料理は全部、見た目が美しく、とても美味しかったです。冷製パスタ、創作サラダ、釜で焼いた風のピザ、デザートなど、マンゴーなどの素材もふんだんに使われていて、手間もかかっていました。

その割に、価格も比較的リーズナブルなのが素晴らしい。「(テーマパークのご飯はそんなに美味しくないだろうから)帰り道でどこかで食べて帰ろうか案」にしなくてよかったです。

食事ついては、とってもおすすめです。相当こだわっているという噂に間違いはなさそうです。

◎その2. アトラクションは(乗れれば)楽しい

注目のアトラクションも面白かったです。

「ダイナソーサファリ」は、恐竜から逃げるというテーマの注目のアトラクションで、ジープで移動しながら体験する点が新鮮でした。スタッフの方々もガチな役者感で、生っぽさがあり、演出も見事でした。(リアルに恐竜に喰われていた)

途中の仕掛け(ネタバレになるので割愛)も凝っていて、4歳の息子はジェットコースターなどで本気でビビって固まっていました(笑)。
また、アトラクションエリアは、”ジャングルエキストリームエリア”といって、体験型のスリルがあるアトラクションエリアがあります。1度に2~5人くらいしかできないので、すべてのアトラクションが一瞬で整理券がなくなっていました。

私は「スカイフェニックス」を事前にプレミアムパスを予約していたので乗ることができました。想像よりも高い20m位のところからスタートするため、高所が少し苦手な私は怖かったです。。。しかし、スタートすると気持ちい!しか感じませでした。
特に、やんばるの森の上に、深い谷があるのですが、そこの真上を通過する瞬間は、景色を含めて圧巻でした。これはやってみる価値ありだと思います。

◎その3. スパジャングリアの温水プールっぽいところ

スパジャングリア自体は広大というほどではないものの、種類豊富なお風呂がたくさんありました。洞窟風呂や景色の良い露天風呂のほか、温度が段階的に異なる温水エリア(ぬるま湯〜温泉)もあり、子どもがとても楽しそうにしていたのが、何よりうれしかったです。

4歳の子どもは「あっちのお風呂はいる」「次はこっちへいこう」とテンションアゲアゲでした。そして、地味に嬉しいのが、滑りにくいタイル設計。また天然の植物も敷き詰められていて、美しかったです。またタオルをすぐ取れる導線、おしゃれなドライヤーなど、細やかな設計配慮が見て取れて、テーマパークとして細かいノウハウが詰まっていると感じました。

インフィニティ風呂(景色が良いお風呂)も、広々していてよかったです。ただし、夕方とか混むと思うので、昼間くらいがいいと思います。

■オープン直後は「適応課題」の嵐である

さて、ここからは”人と組織”の話から、ジャングリア沖縄の体験を語ってみたいと思います。MOTTOポイントに関わる点です。

正直オープン直後と言うのは、イレギュラーなことがたくさん起こり、役割も完全に整っていない中で手探りながら進めていくので、どうしても持たせてしまうところは致し方ありません。

特に飲食は新卒の最初の会社でオープン店舗の立ち上げなどを経験してきたことがあるので、自分もそのオープン直後の大変さは、人並み以上にはわかるつもりです。 念入りに準備したはずなのに、トラブルはあります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・料理が欠品してなかなか出てこない
・料理やドリンクをこぼしてしまう
・ビールサーバーの調子が悪くて使えなくなる
・マニュアルにない対応を求められて混乱する
・フォローのために自分の担当外の仕事をすることになる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

実際、私が言ったレストランも、隣のお客さんがクレームっぽい声をあげていたり、お店のスタッフが相当バタついて、笑顔の間から険しい表情が見え隠れしていました。

しかし、こうしたことは、いわゆる「適応課題」と呼ばれるものであり、機械を修理するような「技術的課題」と異なります。

オープンすると、マニュアルにないようなことを、経験から学びながら、お互いが経験を積み重ねていく中で習熟していくものです。そのためには時間がどうしても必要になってくることもあります。

多くの期待を背負ってオープンしたジャングリア沖縄で、準備を入念にしても読み切れないところは当然あるのでしょう。こうした点を一つずつ積み重ねて「経験学習」を重ねられるかも、多くの人が満足できるサービス、オペレーションなどに移行できるはMOTTOポイント(改善点)の一つになるのだろう、と個人的には感じました。

はい、完全に人材開発・組織開発の視点でございます。

■まとめ:「経験学習」が大事!?(かも)

現在のジャングリア沖縄に対しては、「待ち時間が長すぎる」「日陰がない」といった厳しい評価も見受けられますが、そうした声を元に、運営がアップデートを重ねていくことと思います。

これからはより良くなっていくでしょうし、そういう意味で、少し待ってからいくと、よりスムーズなオペレーションになるような気もします。テーマパークのオープンにも多くの「適応課題」があると感じました。スタッフの皆様の「経験学習」に期待です…!

(また、素人考えですが「オープン初期は入場者数をやや抑えてでも、来場者がいくつかのアトラクションを確実に楽しめる設計」にしても良かったのでは?とも感じました。さすがに遠くから来て1つだけのアトラクションは悲しいものです…(汗))

これも、今後アトラクションが追加され、バランスが整っていく中で、より多くの人が楽しめる場所になるとは思いますが、気になる点としてはその辺りかなと思います。

いずれにせよ、そうした店舗やパーク内のスタッフの方々の動きを見て、それぞれの人がこの新しいオープンとお客さんの笑顔と言うことを誇りに思いながら関わっている事は見えてきて、応援したい気持ちになったというのが、個人的に思ったことでした。

私自身、沖縄という場所が大好きで、そこに新しい魅力を加えようとしているジャングリア沖縄を、心から応援したいと思っています。そして、アトラクションが増えて、少し落ち着いた頃に、また家族で再訪したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。

<noteの記事はこちら>

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す