読書レビュー『最高の成果を生み出す6つのステップ: 仕事で“強み”を発揮する法』
(本日のお話 1754字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、強みの研修。また朝から12kmのランでした。
先日より、「強みを発見するワークショップ」ということで、ストレングス・ファインダーもVIAも使わない形で、強みを見つけることにトライをしてきました。
やはり、強みを見つける上で、それらのツールはパワフルなものですが、そうしたツールを使う以外のやり方として、ストレングス・ファインダーの開発にも関わったGallup社のマーカス・バッキンガムの著書『最高の成果を生み出す6つのステップ』なるものがあります。
2008年と割と古めの本ですが、参考になるものでした。今日はこの本からの、「強みを活かす6ステップ」について、学びの共有をさせていただければと思います。それでは、どうぞ!
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『最高の成果を生み出す6つのステップ: 仕事で“強み”を発揮する法』
著者:マーカス・バッキンガム(Marcus Buckingham)/訳:加賀山卓朗
出版社:日本経済新聞出版社(2008年)
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■本書の概要
著者は、世界の優れたマネジャーや職場を17年間にわたり研究してきた人物です。
その知見から導き出された結論は「弱みを直すより、強みを活かすことこそが最高の成果を生む」ということでした。
では、これらを、日常の仕事で実践するためにどうしたらよいか?を6つのステップとして整理しています。以下まとめます。
■成果を出す6つのステップとは?
◯ステップ1: 神話を打ち砕く
“成長=弱みを克服すること”という常識を疑う。人は性格を根本から変えられないが、「自分らしさを活かす」方向に成長できる。やるべきことを全部こなすより、「自分が輝ける領域」を選び抜く勇気が大切である。
◯ステップ2: サインを見逃すな(自分の強みを明らかにする)
自分が「強いと感じた瞬間」「エネルギーが湧いた活動」を振り返り、以下の4つのサインを手がかりに強みを見極める。
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・Success(成功):成果が出やすい活動
・Instinct(直感):自然に惹かれる活動
・Growth(成長):上達が早い活動
・Needs(必要):やらずにいられない活動
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それらを言語化した「強み文(Strength Statement)」を作成し、「私は〇〇なときに最も強くなる」と明文化する。
◯ステップ3: 強みを解き放つ(活用する)
自分の強みが発揮できる時間・場を意識的に増やす。著者は「毎週15分のritual(儀式)」を推奨。自分の仕事を「強みが使える活動」「使えない活動」に分け、前者を増やしていくというシンプルかつ強力な方法を行う。
◯ステップ4: 危険信号に注意せよ(弱みとの付き合い方)
強みも過剰に発揮されると「限界」になる。苦手なことをゼロにするのではなく、「どこまで許容するか」「誰に助けを求めるか」を戦略的に決めることが重要。また、自分の強みを用いて弱みを補うアプローチも効果的。
◯ステップ5: 仲間や上司を巻き込む(Speak Up)
自分の強み・弱みを「どう使えるか、使えないか」という観点で共有する。
「私は〇〇のとき力を発揮し、△△のときに弱くなります」
という形で伝えることで、周囲との協働がスムーズになります。チームの中で自分が最も貢献できる役割をデザインすることがポイントです。
◯ステップ6: 習慣にしてしまえ(Build Strong Habits)
強み活用を一過性の取り組みにせず、週次レビューの中に組み込んでいく。「強みが使えた瞬間」を毎週振り返り、どんな行動・結果につながったのかを記録することで、強みの活かし方がキャリア全体に定着していく。
■まとめと感想
「強みを活かす」という言葉は、だいぶ市民権を得つつありますが、その走りとなった本がこちらでした。
当たり前のようなことですが、それぞれが実際に「強み診断(クリフトンストレングスなど)」を行った後に、実際に職場でやると、確かに効果がある内容だと感じます。
研修の中でも「自分の強みをどう活かすか」を考えても、つい具体的なアクションまで移しきれないこともありますが、ここに書かれている内容は十分に採用して効果がある内容だと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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