メールマガジン バックナンバー

4346号 2026年1月18日

今週の一冊『セカンドブレイン 時間に追われない「知的生産術」』

(本日のお話 3052字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、子どもと公園で遊んだり、
偶然であった保育園のパパ友とのおしゃべりでした。

また夜は大学院のランニング部でした。
まだまだ足は痛いのですが、楽しかったです…!



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、最近読んだ本の中から一冊をご紹介する「今週の一冊」のコーナーです。
今週の一冊はこちらです。

==========================
<今週の一冊>

『SECOND BRAIN(セカンドブレイン) 時間に追われない「知的生産術」』

ティアゴ・フォーテ (著), 春川 由香 (翻訳)
==========================

2023年に出版された「あふれる情報をどのように整理して、生産性に結びつけるのか」というテーマの本です。
2023年に出版(翻訳本なので原著は更に前に書かれている)というもの。

「情報を集め、整理し、成果を出す」というスキルは、これまで以上に求められているように思います。

ということで、本日はこの本からの学びを皆様に共有させていただければと思います。それでは、どうぞ!

■新幹線のように、情報が脳内を通過する

この2~3年でも生成AIなどで、更に「気になる情報とその答え」にアクセスするのは容易になりました。

今までは「気になる情報」を探索しようとしたとき、検索をいくつもして、そして自分なりに答えを編み上げていきました。
そのプロセス自体に時間がかかっていたので、その分、そのことを噛み締めている=学習している時間も多かった気がします。
しかし、「気になる」→「答えが提示される」という間の「→」がどんどん短縮されていくと、情報が脳内を通過する時間が極めて短くなります。
まるで、通過駅を過ぎる新幹線「のぞみ」のように一瞬です。

よほどの天才ではない限り、そうした情報を記憶に留めておくことは難しい

。「あれ、なんだっけ?前調べたはずなんだけどな…」

こうした感覚を持つことは、私の場合、以前以上に増えていると感じます。

もしかしたら、ただの加齢かもしれませんが(汗)。

■本書の概要

さて、そんな前置きを踏めて、「セカンドブレイン」というタイトルを含めて、本書での主張がどのようなものなのか、をまとめていきたいと思います。

以下、ポイントです。

◯セカンドブレインとは何か

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・「セカンドブレイン」とは、頭(=脳)の外部に構築する記録・整理・活用のための仕組みで、学びのノート、日記、アイデアスケッチなどが一体となった「知の倉庫」的なもののこと。

・現代人は、情報過多(例:新聞にすると174ページ分の情報を毎日消費している)という環境にあり、脳だけで全てを管理しようとすると「忘却」「混乱」「思考の空き時間喪失」に陥ると指摘する。

・だからこそ、「記憶・整理・検索・活用」の役割をある程度、デジタルツールや仕組みに外注・構築しておくことで、頭を“考えること/創造すること”に使える状態にすることが本書の狙いである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なるほど…。自分がこれまで触れてきた情報を、「外部記録装置」として育てていき、そして、必要なときにいつでもひっぱってこれるような「ドラえもんの四次元ポケット」みたいなものを作りましょう、という感じでしょうか。

◯「知的生産システム」を構築せよ

本書では、ただのファイリング・整理のテクニックではなく、「生産システム」として情報を流通させ、「インプット → 整理 → 活用(アウトプット)」という循環を回すことが大切であるとされています。

そのための4ステップの枠組み「CODE(Capture, Organize, Distill, Express)」が紹介されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・Capture(キャプチャー):心に響いたり、後で使えそうな情報を拾い上げる/記録する。
・Organize(オーガナイズ):収集したものを「行動・プロジェクト・興味」に応じて仕分け・整理する。
・Distill(ディスティル):整理された情報から「本質・使う価値のあるもの」を抽出する。
・Express(エクスプレス):その知識・抽出したものを使って成果を出す・アウトプットする。また、情報をただ保存・蓄積するだけでなく、再利用可能な形にしておく仕組みが重要であると説かれています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

情報をただ保存・蓄積するだけでなく、「再利用可能な形にしておく仕組みが重要である」と説かれています。
たしかに「キャプチャー」はしていても、そこから「どう分類分けして整理するか」はかなり差が出ていそうです。私もそんなに分類分けはしていないですね。

◯具体的な「情報の仕分け方法」とは

本書の中で、情報の整理方法として示されているものが、『「PARA」メソッド』というものでした。 PARA(Projects, Areas, Resources, Archives)の略です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・P = Projects(プロジェクト)――期限があって今取り組んでいること
・A = Areas(エリア)――時間を継続的にかけて取り組みたい関心分野
・R = Resources(リソース)――将来使えそうな情報・知識のストック
・A = Archives(アーカイブ)――完了/休止したプロジェクトや使用済みリソースの保管場所
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この分類を用いることで、ノート・情報・アイデアを「今アクションを必要としているもの」/「今後も保持すべきもの」/「過去のもの」と整理し、必要なときにアクセスしやすくする構造を作れる、とのこと。
ちなみに、私の場合だとこんな感じで整理しているな、と思いました。

これが正解かはわかりませんが、今のところ、これで回しているという感じです。

◯P (プロジェクト)―期限があって今取り組んでいること
例:
・書籍原稿の執筆
・次回研修(5月実施)の設計・資料作成
・今シーズンのフルマラソン(サブ3)に向けたトレーニング計画
・新サービス(強み診断)のプロトタイプ作成
★整理方法:これらはNotionやDropboxのクイックアクセスに登録。すぐに参照できるようにする

◯A (エリア)ー時間を継続的にかけて取り組みたい関心分野・責任領域
例:
・健康(運動・睡眠・体調管理)
・仕事の専門性(人材開発・強み研究)
・学習・研究(心理学・経営学・統計)
・お金・資産管理
・家族や人間関係(仕事・友人・コミュニティ)
・メンタル・感情のセルフケア
★整理方法:これらはDropboxに「自己研鑽」フォルダを用意している、またメルマガ、noteの発信で蓄積している

◯R (リソース)―将来使えそうな情報・知識のストック
例:
・強みに関する論文・研究メモ
・読書メモ・要約
・研修で使えそうなワークアイデア集
・名言・フレーズ・比喩表現のストック
・将来書籍や記事に使えそうなエピソード
・参考になるスライド構成・図解アイデア
★整理方法:論文はPaperPile,その他はメルマガ・noteの記事に蓄積

◯A (アーカイブ)―完了/休止したプロジェクトや使用済みリソースの保管場所
例:
・実施終了した研修資料
・過去のトレーニング計画・記録
・今は参照しないが保存価値のある資料
★整理方法:Dropboxに「old」フォルダをつくって入れておく

■まとめと感想

改めて、自分の場合は10年以上前からやっていて4000号を超える記事がある「カレッジサプリ(自分のメルマガサイト)」が『セカンドブレイン』になっているな、と気づきました。
https://www.courage-sapuri.jp/

noteだと色々な人のアイデアもありますが、このサイトは独自で用意し、サーバーも自分で構築しているので、まさに私だけの「2つ目の外部脳」になっていることを感じます。
ここで検索をすると、過去の自分が考えていたこと、興味を持ってきたこと、学んだことが、ほぼほぼアクセスできます。

これからはおそらく、こうした「記事として落とし込む」時間を取る余裕もないほどの情報がやってくる中で、キャプチャー→オーガナイズなどの優先順位をつける観点も活用してみたいな、そんな風に思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※ 本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。

<noteの記事はこちら>

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す