メールマガジン バックナンバー

2662号 2021年6月5日

学びとは、外に出しつつ、入れるべし

(本日のお話 2156字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。
ならびに夕方からは大学院の授業でした。

昨日から「組織行動論」なる

”組織における人の行動”

を学ぶクラスが始まりましたが
実に面白く、充実した時間でした。

これからの授業が楽しみです。



さて本日の話です

今週から大学院の学びを
オンタイムで”おすそわけ”していく、

「大学院おすそ分け勉強会」

をスタートしました。

完全に思いつきと勢いで
スタートした会でしたが

ありがたいことに
やる気がもりもり高まっております。

今日はそんな自分の内的な変化から

「外に出す(アウトプットする)」

ことの効果効能について思うところを
皆さまにご共有できればと思います。

それでは早速まいりましょう。

【学びとは、外に出しつつ、入れるべし】

それでは、どうぞ。

■勢いで始めた、

【「大学院おすそ分け勉強会」
人材開発、組織開発のプロになるための名著を学ぼう!の会 】。

(ご興味がある方はこちらからどうそ↓↓)
https://forms.gle/UppRaN99yyVjr9an6

その勉強会のクオリティはさて置いて(汗)
合計40名を超える方からお申し込みいただき、
皆さまにご興味を持っていただき嬉しい限りです。

大学院の入学希望者にも繋がったら
大学院にも貢献できる(かも)。

■さて、おすそわけ勉強会の発足を通じて、

自分の内側に、
ゆるやかな変化がありました。

大学院は自分の仕事と100%といっても
過言ではないくらいに紐づくもので、

極めて楽しいのですが
そのプロジェクトを立ち上げてから、

”より大学院の学びが
貴重で緊張感のあるもの”

に変わった気がします。

■教授の話を聞いていても、
”出し先”を考えているので

「これは自分が言うとしたら
どんな例えで言うだろうか」

「これは他の概念とのつながりは
どうなっているのだろうか」

「自分は〇〇だと思ったけど、
他の人はどんな風に考えたのだろうか」

と思えたり、

これまでは
自分の興味がないところは
華麗なスルーパスを決めていたのが

「もし質問されたとしたら、、、」

という前提で聞くので、

同じ時間でも、
学びの密度が高まった感覚です。

■これは、私(紀藤)のように

課題の提出期限もいつもギリギリで

外圧がなければ
自分を律することが難しい人間にとっては、

小さいですが、
実に大きな一歩だったな、

と感じるのです。

シンプルに、

”「外へ出す」ことを考えたら
学び方が変わった”

ああ、よかった、
というお話ですね。

■もうちょっとこの話を深めるために
少し違った確度から考えてみたいと思います。

「ストレングスファインダー」なる
自分の強みを知るためのアセスメントがあります。

その中で、

『学習欲』

と名付けられた資質(強みのもと)があります。

これは

”新しいことを学び
色々できるになっていくプロセスを楽しめる”

と言う資質で

・セミナー行っても楽しい
・習い事をしても楽しい
・自分がレベルアップしていく
その感覚がそのものが楽しい

という特徴を持つ資質です。

■この「学習欲」。

とっても素晴らしい、
パワフルな強みのタネですが、

「効果的な使い方」と
「効果的でない使い方」

があるのです。

”効果的な使い方”は

・学びでレベルアップする
・先端の考え方などを組織に持ち込んでくれる

など。

では、
”効果的ではない使い方”というと、
それを比喩的に

『学びんぼう(学貧乏)』

といったりします。

■「学びんぼう」は、こんな感じです。

・新しいことを学ぶのが楽しい

・学ぶ、学ぶ、学ぶを繰り返す。

・しかし学んだ成長感が大事なので、
伸び感がなくなったら飽きたら辞める。
別のものに手を付ける。

・学び方が散漫になり、学びが深まらない

・また本業の成果にもつながらない
ますます学ぶことが目的になる。

・セミナー等でお金がなくなる

、、、みたいな状況。

研究者など、
学ぶこと自体が職業であれば
また話は違うかもしれません。

しかし、

”アウトプット先”や
”得たい成果”を

考えずにただ学ぶだけで

入れて、入れて、入れて、
とにかく入れて、

”出し先”がないので
何のために学んでいるのか分からなくなる

、、、なんてなったら
もったいない。

■例えば、

「マーケティング」を勉強しようと

・マーケティングの本を読み、
・マーケティングのセミナーに行き
・マーケティングの先生に師事したとしても

「マーケティングを使う場所」がなければ
せっかくの学びも自分のものになりません。

机上の空論、ないしは記憶の彼方に
追いやられ忘れ去られてしまう、

、、、のかもしれない。

もちろん、

学びは基本素晴らしいし、
どこで役に立つかわからないので、

その行為を継続しているだけで
十分に及第点ではあります。

それでも学びをより高める、

”さらに”
”もっと”

があるとするならば、

(学んだことを)
【外に出しつつ、入れる】

がとっても大事なんだろうな、
と思うのです。

■本当に小さな工夫です。

「外への出し方」も、

・ブログに書く
・メルマガに書く
・他者に共有する
・実際に仕事に活用して何か立ち上げる

様々な方法がありますが、

一旦仕組み化してしまえば、
自動的に入るスイッチのようなもので、
大変便利で、学びの歩留まりが高まります。

私も、

外へ出す=「おすそわけ勉強会」により
入れる=「授業の学び方」

が良質なものに変化した、
という感覚を得ています。

加えて

アウトプットをすることにより、
アウトプット先の方も喜んでもらえたりすれば
それこそ一石三鳥ですし。

■いずれにせよ、
ゆえに、せっかく学ぶなら

【外に出しつつ、入れる】

こと。

「出し先を考えてから入れる」
と言うスタンスが「学びんぼう」ではなく

”学び”によってあらゆる側面が
相乗効果的に高まる

「ラーナーズ・ハイ」

を目指すこと。

それが、未来に向けての
学びの仕組みなんだろうな、

そんなことを思った次第です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

==========================
<本日の名言>

人生は人間が共同で利用するブドウ畑です。
一緒に栽培して、ともに収穫するのです。

ロマン・ロラン(フランスの作家/1866-1944)

==========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す