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2949号 2022年3月19日

「大人の習い事」とは、総合力である

(本日のお話 2452字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日金曜日は、6件のアポイント。
その他研修プログラムの作成など。

新しい施策が、立て続けに続いており、
大学院関連のものを含めて、
知的な取り組みがどしどし増えております。

こういった機会がいただけることが、
ありがたい、と思いつつ、

一生懸命自転車こぎこぎするように
前に進んでいきたいと思います。



さて、本日のお話です。

ここ最近、ストレングス・ベースのコーチングの
お話をずっとしてまいりましたが、

同じネタをひたすら繰り出すのは、
書いていてもなかなか大変ですね(汗)

(多分お読みいただいている方も
そうではないかと、、、)

ということで、箸休めとして(?)

最近のピアノ発表会の話に関連して

「大人になってから習い事」

について思ったことについて
お伝えさせていただければ思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【「大人の習い事」とは、総合力である】

それでは、どうぞ。

■「何年くらい、
習ってたんですか?」

という質問は、

それがピアノであれ、
テニスであれ、バレエであれ、

その方のレベルの熟達度を推測する上で
便利な質問ではなかろうか、

と思います。

確かに、

「どれくらいやってました?」

「ピアノ10年やってました」

とか言うと

ああ、その道で
それなりにできる方なのかな

と予測ができたりします。

■ただ、最近ふと思ったのが、

こと私(紀藤)が近頃
練習をしていたピアノについては、

「何年やっていたかではなく、
どのようにやっているか?」

のほうが成長に与える影響は
ずっとずっと大きい、

と感じているのです。

■、、、というのも、

私も子供時代ピアノを習っていましたが、

子供の頃の
習いごとの熟達スピードと

大人になった今再開した
習いごとの熟達スピードは

”大人になってからのほうが早い”

と感じているのです。

これはあくまでも
個人の感覚でしかありません。

そして、私はスーパー練習しない
子供時代だったので、
それと比較して、という話であります。

ただ、それでもこの事実を考えると
そこから学べることも多分にあるように思えます。

■その理由はなんだろう?

なぜ大人になってからの
習いごとのほうが、上達が早いと感じるのだろう?

このことについて
考えてみました。

すると、いくつかの要因が考えられたので、
以下まとめてみたいと思います。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<大人になってからの習い事のほうが、
上達スピードが早い理由>

1)大人になって「自分の意志」で始めていること

・イヤイヤではなく、自分で決めて
始めたことはモチベーションが違います。

・仕事でも趣味でも”自律性”(自分でできること)があると
自己効力感が高まることがわかっています。

2)大人になって「習慣化」の筋力がついていること

・大人になると、淡々とやることの大切さ、
習慣の力を理解するものです。

・人によりその筋力は違いますが、
こと私(紀藤)に限って言えば、自分の子供時代と比べて、
その筋力は圧倒的に鍛えられました。

ゆえに目標に向かって
「1日30分、休憩がてらピアノの練習をする」と決めて
実行する力が高まっていたことが、自らの上達を早めてくれました。

3)テクノロジーの進化により、PDCAのサイクルが
回しやすくなっていること

・これは非常に大きいです。

例えば、YouTube。ピアノのレッスン動画でもめちゃくちゃ
勉強になるものがわんさかあります。

今わたしは「SHUNPEI CHANNNEL」という
ピアノの先生の動画をしばしば見ていますが

子供時代習っていたときには
絶対聞けなかったような名コーチの珠玉のテクニックや
練習方法が無料で聞けたりします。

これはすごいことです。

貴重で有用な新しい情報が手に入りやすくなることで、
上手くいかないパターンを打破したり、
より伸びやすい練習方法を手軽に身につけられたりするのです。

また「録音する」なども手軽に行えたり、
「先生を探す(オンラインでも見つけられる)」ことのハードルも、

以前と比べてずっと下がったことも、
上達をさせやすくしてくれる要因かと思います。

4)先生を上手に活用できるようになったこと

・自分のために先生/コーチを活用する、
というモードに変わったことも大きいです。

あくまでも主役は自分。

練習をして、YouTubeなどで動画を見たりして、
情報を仕入れつつも、

それでも「自分独自のクセ」「自分の特徴」などを
カスタマイズして、指導してもらえるのが
リアルな先生から学べる価値です。

またペースメーカーとして、
自分の練習を継続する力にもなります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

■と、色々書いてみましたが、

結論、

「大人な『総合力』で戦える」

ことがあるのでは、と思いました。

おそらく

”大人になってからの習い事”

とは、上記プロセス
システムとして上手に回すことを意味します。

そして、自分で情報を取れるし、
自分の意志で動かすことができるので

受け身ではなく、
その気になればいくらでも
PDCAサイクルを高速化できる

のではなかろうか、と
個人的に結論づけてみました。

■もちろん、

子供の柔軟性や吸収力には、
大人は敵いませんので、

同じ練習量、同じ集中力で
よーいドン、で始めたら

その成長率について
子供に軍配が上がるかもしれません。

しかし、見方を変えると

子供は
「柔軟性や吸収力」が強みであるとして

大人は
「知恵や自己統制力」を強みとして

自分を劇的に伸ばすことだって
決して不可能ではない、

と思うわけです。

■なんだか子供と張り合っている
一生懸命な大人みたいになっていますが、

”習い事だって
「総合力」を用いれば、
劇的に自分を伸ばすことができる”

し、

”いくつになっても
大人になってからも
習い事を十二分に楽しめる”

というのは、

・生涯、学び続ける
・生涯、成長の喜びを得続ける

ための背中を押してくれる事実の
一つになるのではないか、

と思ったのでした。

■同時に、一つの事実として

とはいいつつ
こと私のピアノの話で言えば、

楽譜を読むとか、
基本的な両手の動かし方などは
子供の頃の土台作りあってこそ、でしょうし、

それがあるかないかで
大人になって再開した時の影響にも
多分に影響はあるかと理解しています。

そういう意味では、
そういった機会をくれた親に感謝しないとな、
とも思います。

■ということで、

「大人は大人の楽しみ方、
戦い方があるのではないか」

というお話でございました。

人と比べず、自分なりの成長を、
いつでも楽しんでいたいものですね。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

教育の過程はそれ自体を超えるいかなる目的ももっていない。
すなわちそれはそれ自体の目的なのだ。

デューイ

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