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3120号 2022年9月6日

こんな目標を持っていると幸福度が増します ー目標設定の3つのポイントー

(本日のお話 2805字/読了時間4分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

また人事の外部パートナーとして
関わらせていただいている方とランチでした。



さて、本日のお話です。

昨日、

『「目標達成に全力を尽くすこと」で得られる6つの恩恵』
https://1lejend.com/b/detail/HSfoIRnMfw/4286792/

というお話をお届けいたしました。

簡単に振り返ると
目標を持つこと」の効能は、

「目標を達成した”結果”ではなく、
目標を達成する”プロセス”から得られることが大きい」

という話でした。

具体的には、

目標達成できる、出来ないに関わらず
「目標達成に全力を尽くすこと」を通じて、

・生活の目的が定まり、
・時間管理をマスターし、
・自尊心が高まり、自信もつき、
・人を巻き込み、人とのつながりを得られる

などの様々な恩恵がある、

こりゃ、目標を持たないよね!!

というお話でございました。



と、いうなんとなく
「目標バンザイモード」になってしまいましたが

そんな高揚感を抱えつつ、その勢いで
今日も「目標」をテーマに続けてみたいと思います。

本日の注目したいテーマは、

『目標の決め方』

でございます。

それでは、早速参りましょう!

タイトルは

【こんな目標を持っていると幸福度が増します ー目標設定の3つのポイントー】

それでは、どうぞ。

■「目標を持つことは幸せになる秘訣である」。

これが、幸福に関する研究により
抽出された12の行動習慣のうちの一つ、

とのこと。

この点については、
これまでお伝えした通り、ということで
その前提で進めて参ります。

まあ、それはわかったとして、

「では、どのような目標の決め方を
すればよいのか?」

については疑問が残ります。

適当に決めときゃいいんよ、、、

では多分なさそう(汗)

■この「ナイスな目標の決め方」について、

心理学の教授であり
このテーマの研究を深めている
ソニア・リュボミアスキー氏は

「目標の決め方」に関して、
著書にて、以下の3ポイントについて記述していました。

私なりに意味を解釈、編集の上
以下、勝手ながらまとめてみました。

こんな内容でございます。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【「こんな目標を持っていると幸福度が増します」
ー目標設定の3つのポイントー】

*「あなたの人生における目標」に、
以下の”3つの性質”が含まれているかをチェックしましょう

<1、目標は自分で選ぶ>

・「自分にとって必要で努力するに値すると思う目標」を決めることは、
”自分が選んでいない目標”に取り組むよりも幸せになります。

・「目標」が自分の人生にとって、意味があり、
達成することで報われると思えるものであれば
人はそれを追い求めることで満足感や喜びを得られる事がわかっています。

・「自分に最適な目標」を見つけるためには、
ある程度の自己認識(価値観や望むもの)が必要です。

<2、回避目標ではなく、「接近目標」を設定する>

・「接近目標」とは、望ましい結果を得るもの。
「回避目標」とは、望ましくない結果を避けるものです。

・例えば「接近目標」は「新しい友人を3人つくる」
であり「回避目標」は「パートナーのとの口論を避ける」など。

・「回避目標」を追い求める傾向がある人は、
(残念ながら)あまり成果をあげることが”できません”。

理由は以下の2つあり、
1つ目は「接近目標のほうが、近づくための唯一の道を見つけやすい」
(回避目標はいくつも方法があるので行動を絞りづらい)」こと。
そして2つ目は「回避目標はネガティブに偏った視点でみてしまい、失敗に敏感になりすぎる」ことです。

<3,環境の変化よりも、新しい活動を大事にする>

・「自分の環境をより良くする目標」ことと
「新しい活動に取り組む目標」を比較した研究では、
後者の目標のほうが幸福度を高めることがわかりました。

・自分の環境を良くしてもすぐに慣れてしまい(=快楽順応といいます)、
もっともっととキリなく求めてしまいますが、
新しい活動はポジティブな出来事をもたらし幸せな気分にする力があると言われます。

・例えば、「もっとよいアパートに引っ越す(環境をよくする目標)」よりも
「大学院の合格を目指して勉強を始める(新しい活動に取り組む目標)」のほうが、
幸福度が12週間後も続いた、という実験結果があります。

※参考:ソニア・リュボミアスキー(2017)『幸せがずっと続く12の行動習慣』.日本実業出版社 P239-244
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

とのこと。

いかがでしょうか。

明確に言葉にされると改めて
「なるほど確かになあ」と思わされます。

■例えば、

<1、目標は自分で選ぶ>

もそう。

当たり前のようですが、

「自分で意味があると思える目標を、自分で決める」

ことがなければ、やる気がでないのは
多くの人にとってそうでしょう。



たとえば、仕事でも、

「この活動、意味があるのだろうか?」
「皆やお客様のために、なっているのだろうか?」
「自分の能力は、高まるのだろうか?」

と、その内容はなんであれ、
自分の中で腹落ち感が少ないものであれば、

その目標に向けて取り組んでいるプロセスも辛く、
燃えるものではなく、幸福感を高めるものには、
なりづらいはず。

忍耐力で乗り切ることはできても、
少し幸福感という文脈とは合致しきらないのでしょう。

特に組織で働く人にとっては
いろんな利害関係者がいて、その上での目標になるので
決め方はとても難しくなると思います。

それでも、できる範囲で
意味や意義を感じられるように

「自分で目標を決める」

というのが、大事なのだと思います。

そしてプライベートでは、
自分の好きなように、
自分にとって価値あると感じられるもの100%で
別途設定する事で幸福感を高められそうです。

■また、2)の接近目標は言葉どおりとして、

<3,環境の変化よりも、新しい活動を大事にする>

というのもまさにそう。

良い環境を作っても、
すぐに飽きてしまうのです。

でも、
「新しい活動を始めること」は
やっぱりドキドキします。

時に、傷つくこと、失敗することもありますが

でもポジティブに見てみれば、
自分の現状と望ましい姿を見定めて
新しい活動への目標を定めることで

新しい出会いや、自らのまだ見ぬ可能性、
のびしろにも気がつくことができることは多分にあるのです。

限界は、今ある環境でそう思っているからであり
少し外に出てみると、まだまだできることはあるもの。

マンネリ化した日々(とあえて言ってしまいますが)を
打ち破る刺激的なものは「新しい活動をするという目標」にこそある、

と思います。

(うん、きっとそう)

■ということで

【「こんな目標を持っていると幸福度が増します」
ー目標設定の3つのポイントー】

として、

1、目標は自分で選ぶ

2、回避目標ではなく、接近目標を設定する

3,環境の変化よりも、新しい活動を大事にする

の3つをご紹介させていただきました。

目標をうまく活用して、
幸福度を高めていきたいものですね。

マラソンも、オススメです(笑)
人生、変わります。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

インスピレーションは常に存在する。
だがそれを得るためには、我々は絶えず行動していなければならない。

パブロ・ピカソ

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